遊々亭攻略ブログ
遊戯王 OCG 遊々亭Blogです。
遊々亭一押しのプレイヤーさん達による攻略情報やゲームに関する様々な情報、担当のおすすめなど、遊戯王 OCGに関する情報を配信していきます。 Twitterでも情報配信中です!
posted 2024.02.08
Byにだいめ

[LEDE] デッキ紹介 【メメント】
今回はLEGACY OF DESTRUCTIONにて強化されたメメントについてレビューをしていきたいと思います。
今回のパックではデッキビルドパック-ヴァリアント・スマッシャーズ-に収録されたテーマ全てに新規カードが登場しました。それにしても昔のカードのリメイクって良いですよね。
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前回の【メメント】記事
「デッキビルドパック -ヴァリアント・スマッシャーズ-」発売時にも、メメントの記事を執筆しましたので、既存カードに関してはこちらもご覧ください。【メメント】デッキ解説
新規カード紹介
メメント・ツイン・ドラゴン
<双頭の雷龍>がメメント化したモンスター。ネットを見ていたら、<冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ>の特殊召喚条件に「このカード以外の自分の手札・墓地の「メメント」モンスター5種類を1体ずつ、デッキ・EXデッキに戻した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。」と書いてあるので、EXデッキのモンスターが今後に登場するのではないかと話題になっていましたね。
(1)効果は融合召喚時に。自分の手札・フィールド(表側表示)の「メメント」モンスターを破壊して、デッキから「メメント」モンスターを2体まで手札に加えることができます。
そして(3)効果が融合召喚したこのカードが破壊されたら墓地のレベル6以下の「メメント」モンスター1体を特殊召喚できます。なんか自己完結してますね。
テーマの性質上、自身を破壊することも多そうで、せっかく融合召喚したこのカードが場に残ることは少なそうですね。
冥骸融合-メメント・フュージョン
速攻魔法の融合カード。(1)の効果はお互いのメインフェイズのみ発動可能なので気を付けましょう。融合素材に指定はありますが融合先に縛りはないので、色々な融合モンスターを出せるか。自分のモンスターが効果で破壊されていれば墓地のメメントモンスターも融合素材にできます。え、普通に強くない?
さらに(2)効果は墓地のこのカードを除外し自分のモンスターを破壊すればメメント魔法・罠を手札に加えられます。
簡単な展開例紹介
メメント・ダークソード1枚からの展開例紹介
<メメント・ダークソード>を召喚し(2)効果で自身を破壊しデッキから<メメント・エンウィッチ>を特殊召喚します。<エンウィッチ>の(1)効果で<メメント・シーホース>を手札に加え、<シーホース>の(1)効果で自身を特殊召喚します。
<シーホース>の(2)効果で自身を破壊しデッキから<メメント・ゴブリン>、<メメント・メイス>、<メメント・ウラモン>を墓地に送ります。
墓地に送られた<ウラモン>の(2)効果で自身を特殊召喚します。ここで<エンウィッチ>の(2)効果で<ウラモン>を破壊し墓地の<メイス>を特殊召喚します。
<メイス>の(2)効果で自身を破壊してデッキから<冥骸融合-メメント・フュージョン>手札に加えます。
<メメントフュージョン>を発動し墓地の<ソード>、<シーホース>をデッキに戻して<メメント・ツイン・ドラゴン>を融合召喚します。
<ツインドラゴン>の(1)効果で<エンウィッチ>を破壊しデッキから<冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ>、<メメント・ホーン・ドラゴン>を手札に加えます。
そのまま<ホーンドラゴン>は(1)効果で墓地に「メメント」モンスターが3種類以上存在するので特殊召喚します。墓地の<メメントフュージョン>の(2)効果で<ツインドラゴン>を破壊しデッキから<冥骸府-メメントラン>を手札に加えます。
破壊された<ツインドラゴン>の(3)効果で墓地の<ゴブリン>を特殊召喚します。その後<メメントラン>を発動し、<ゴブリン>の(2)効果で<ホーンドラゴン>を破壊し、デッキから<メメント・クレニアム・バースト>、<メメント・フラクチャー・ダンス>を墓地に送ります。 <ホーンドラゴン>が破壊されたことにより<メメントラン>の(2)効果が発動。墓地の<ウラモン>を特殊召喚します。<ウラモン>の(1)効果で墓地の<フラクチャー>を手札に加えます。<ウラモン>と<ゴブリン>で<S:Pリトルナイト>をリンク召喚。
これで墓地にメメントモンスターが5種類以上あるので<テクトリカ>の特殊召喚条件である墓地の<ツインドラゴン>、<ホーンドラゴン>、<ウラモン>、<ゴブリン>、<メイス>の合計5種類をデッキに戻して特殊召喚します。
最後にフラクチャーをセットしてエンドフェイズ時に<メメントラン>の(3)効果で墓地の<クレニアムバースト>をセットします。
最終盤面は<テクトリカ>、<リトルナイト>、<メメントラン>、<クレニアムバースト>、<フラクチャー>が場にある状態です。
デッキレシピ
メメント
プレイヤー:にだいめ
モンスター
計23枚
魔法
計13枚
エクストラデッキ
計15枚
せっかくなのでレシピを作ってみました。メメントが登場した当初は、<テクトリカ>を出すことで精一杯だった気がしますが、今回の新規で<テクトリカ>がさらに出しやすくなり妨害カードも構えやすくなりました。
終わりに
いかがだったでしょうか。EXモンスターはいつか出るとは思っていましたが、まさか<双頭の雷龍>のリメイクとは驚きましたね。ちなみにネットで見たのですが<メメント・エンウィッチ>と<メメント・シーホース>の元となっている《エンジェル・魔女》と《シーホース》は海外未発売らしいです。以上、ありがとうございました。
posted 2024.02.06
By鳩鷺

[LEDE] デッキ紹介 光の黄金櫃 採用型【表遊戯】
<光の黄金櫃>採用型【表遊戯】デッキのカード効果・デッキレシピ・回し方・相性の良いカードなどをまとめていきます。
【表遊戯】は、「レガシー・オブ・デストラクション」で登場した原作主人公の武藤遊戯が使用したカードのリメイクテーマです。
対アテム戦で使ったカードを中心にリメイクしたことで話題になっています。
このページでは、「表遊戯」のカード効果、デッキレシピを紹介し、デッキの動かし方・回し方や、相性の良いカードをまとめて解説しました。
【表遊戯】デッキを作ろうとしている方は、ぜひデッキ構築の参考にしてください。
【表遊戯】:デッキレシピ
遊戯王ライター鳩鷺が考案した【表遊戯】デッキのサンプルデッキレシピを紹介します。モンスター19枚・魔法18枚・罠3枚の合計40枚で構築した、【表遊戯】デッキです。
デッキレシピ
表遊戯
プレイヤー:鳩鷺
モンスター
計19枚
魔法
計18枚
エクストラデッキ
計15枚
【表遊戯】デッキの回し方・動かし方
次は、【表遊戯】デッキのデッキレシピの回し方を簡単に解説していきます。【表遊戯】デッキを実際にどのように動かしていくのか、デュエルの参考にしてください。
【表遊戯】デッキは、<光の黄金櫃>関連カードを活かした展開で高打点と妨害を狙っていきます。
「ブラック・マジシャン」と類似したテキスト記載カテゴリでテーマ内展開を可能にしています。
最終的には、<破壊竜ガンドラG>による全体除去で一掃し、増強した攻撃力によるフィニッシュを決めていきます。 次に【表遊戯】デッキで押さえておくポイントを、細かく紹介します。
【表遊戯】デッキの回し方
ポイント1:光の黄金櫃を紹介
【表遊戯】デッキの展開を進めるにあたって、まずは本デッキのキーカードである<光の黄金櫃>を詳しく見ていきましょう。光の黄金櫃
<光の黄金櫃>は、同名カード以外の自身のカード名が記されたカードをサーチできる永続魔法です。自身以外であればなんでもカテゴリ内のカードを確保できるので、状況に応じたサーチ先を選択できます。
モンスターの優先順位的には<破壊竜ガンドラG>で追加のリクルート、<トリコロール・ガジェット>なら<光の黄金櫃>サポート魔法・罠カードのサーチが可能です。
また、相手の蘇生したモンスターを手札から魔法カードを捨てることの墓地送りできます。
原作で遊戯が予め<封印の黄金櫃>に封印していた<死者蘇生>を発動条件として除外していたシーンを彷彿とさせるリメイク要素になっていてエモいですね。
モンスター効果に対する破壊耐性も地味に優秀で、永続魔法でかつ起動効果の弱点であった<幽鬼うさぎ>による妨害を受けない点は非常に優秀です。
ポイント2:カテゴリ内で完結したサポート展開!
<光の黄金櫃>サポートカードも充実した内容で収録されており、メインデッキ内で展開を進めていくことができます。今回は展開の要となるこちらの2枚を紹介していきます。
仲間の絆
<仲間の絆>は、<光の黄金櫃>のカード名が記された下級モンスターを2体までリクルートできる効果を持ちます。サーチ先としては<破壊竜ガンドラG>、<サイレント・ソードマン・ゼロ>、<サイレント・マジシャン・ゼロ>、<マシマシュマロン>の4種が該当します。
<マシマシュマロン>が壁として優秀で、万が一効果破壊された場合でも幅広い範囲からの後続<マシマシュマロン>を特殊召喚しつつバーンも高めなのでサンドバックとして機能します。
破壊竜ガンドラG
<破壊竜ガンドラG>は、自分フィールドに<光の黄金櫃>が存在する場合、手札から特殊召喚できる効果を持ちます。残念ながらターン1制限なので複数体同名を並べることはできませんが、<光の黄金櫃>による自身のサーチで特殊召喚まで容易につなげられます。
また、ライフポイントを半分支払うことで自身以外の他のカードを破壊・除外し、<光の黄金櫃>のカード名が記されたレベル7以下のモンスターをリクルートする効果を持ちます。
破壊したカードは除外されるので自身の強化につながり、リクルート先のレベルも破壊したカードの数だけ上昇するので<サイレント・ソードマン・ゼロ>や<サイレント・マジシャン・ゼロ>効果を発揮しやすくなります。 以上を踏まえて、今回は<光の黄金櫃>1枚からの展開例を紹介します。
◆光の黄金櫃1枚からの展開例
- <光の黄金櫃>を発動
- <光の黄金櫃>効果で<トリコロール・ガジェット>をサーチ
- <トリコロール・ガジェット>通常召喚→<トリコロール・ガジェット>効果で<未来への沈黙>をサーチ
- <未来への沈黙>発動し<破壊竜ガンドラG>をサーチ
- <破壊竜ガンドラG>効果で<トリコロール・ガジェット>を含んだ全体破壊とともに<サイレント・マジシャン・ゼロ>をリクルート→<トリコロール・ガジェット>効果で<隠し砦 ストロング・ホールド>セット
とはいえ、<破壊竜ガンドラG>の除去効果による打点強化も非力なため、ある程度展開を見送って9枚は除外指定ところではあります。
ポイント3:エクストラデッキの採用枠について
【表遊戯】デッキでは、メインデッキ中心の展開が主体となります。もちろん下級・最上級を複数体展開できるため、ランク4・8エクシーズ召喚につなげることも可能ですが、<仲間の絆>によるエクストラ展開制限もネックです。
そのため今回はエクストラデッキの正規的に特殊召喚可能な枠を必要最小限にし、墓地効果を活用していく戦法で構築しました。
天底の使徒
<天底の使徒>は、エクストラデッキのモンスターを墓地へ送り、その攻撃力以下の数値を持つ「ドラグマ」モンスターをサーチ・サルベージする効果を持ちます。攻撃力1500の<共命の翼ガルーラ>を墓地に送ることで、1ドローしつつ<教導の大神衹官>をサーチでき、さらに墓地から<共命の翼ガルーラ>を除外することでサーチした<教導の大神衹官>を特殊召喚して追加でエクストラデッキから2体墓地送りが可能です。
サーチだけでなくサルベージにも対応していることから<教導の大神衹官>の採用枚数を最小限に抑えられますが、サーチ・サルベージが行えない状況では発動できないので注意が必要です。
<ドラグマ・パニッシュメント>も同様にエクストラデッキからの墓地送り要員として採用しており、<旧神ヌトス>による追加除去や<PSYフレームロード・Ω>のデッキバウンスも活かしてデュエルを優位に進めていき来ましょう。
中でも今回お勧めしたいのは<赫聖の妖騎士>です。
赫聖の妖騎士
<赫聖の妖騎士>は、墓地に送られたターンのエンドフェイズに攻守が同じ光属性・魔法使い族モンスターを手札・デッキから特殊召喚する効果を持ちます。もちろんシンクロ召喚するつもりはないので、積極的に「ドラグマ」出張枠で墓地送りします。
<サイレント・マジシャン・ゼロ>が攻守同値で対応しており、先攻で置くだけで充分魔法妨害に貢献してくれるでしょう。
まとめ
【表遊戯】デッキは、原作再現とともにエクストラデッキの墓地送りを活かして展開!<光の黄金櫃>採用型【表遊戯】デッキについて、カード効果、デッキレシピ、回し方をまとめて解説しました。
メインデッキのみでも充分に立ち回れるカテゴリになっていますので、復帰勢にも手に取りやすいテーマかと思います。
気になる方は、ぜひ、表遊戯のデッキを組んでみてください。
以上、遊戯王ライターの「鳩鷺(はとさぎ)」でした。
posted 2024.02.02
Byメカヲタ

[LEDE] デッキ紹介 【蕾禍】
今回は新弾「LEGACY OF DESTRUCTION」にて登場した「蕾禍」について解説していきます。
新テーマ「蕾禍」について
「蕾禍」は昆虫族・植物族・爬虫類族混成のリンクテーマです。昆虫族・植物族の混成は今までも「ナチュル」、「蟲惑魔」などありましたが、爬虫類族まで含むのは初。
特定の効果を発動すると、3種族以外に特殊召喚不可の縛りが付きます。
メインデッキのモンスターがそれぞれ特殊召喚効果を持ち、リンク2~4の素材は「3種族を含むモンスター2体以上」と緩いため展開難度は低め。
リンク5のみ「3種族のモンスター2体以上」ですが、リンク4+リンク1などで出せるためそれほど難しくはありません。
また、リンクモンスターの共通効果として、「自分フィールドの3種族1体を対象にし、それをデッキの下に戻して自身を墓地から特殊召喚する」効果があり、一度墓地へ送ってしまえば下級から高リンクに繋ぎやすくなります。
テーマ内でデッキからのアクセスは比較的容易なため、蘇生した下級をデッキに戻すことでリソースを回復し、さらにサーチなどを重ねてアドバンテージを得ることが可能です。
効果を詳しく見ていきます。
「蕾禍」カード紹介
蕾禍ノ毬首
レベル1の植物族。<ワン・フォー・ワン>、<ローンファイア・ブロッサム>などアクセス手段はかなり多め。
自身も3種族1体を手札から墓地へ送ることで特殊召喚でき、他の下級と被っても展開を伸ばすことができます。
召喚・特殊召喚時に、デッキ・除外から名前の異なる「蕾禍」カードを2枚まで手札に加え、手札1枚を除外する効果があり、このカード1枚から展開を開始できます。
除外する手札はなんでもよく、除外から特殊召喚するカードもテーマ内にあるのでサーチした1枚をそのまま除外してもよく、他の手札を除外して2枚をそのまま展開に使用することもできるためかなり強力な効果です。
この効果に縛りが付くため「サンダー・ドラゴン」等とのコンボはできませんが、縛りを加味しても破格の性能といえます。
特殊召喚にも反応することから後から展開にも絡めやすく、外部ギミックで展開しながら<アロマセラフィ-ジャスミン>でこのカードへ繋ぎ、「蕾禍」展開へシフトすることもできます。
蕾禍ノ矢筈天牛
光属性・昆虫族・レベル3と「電子光虫」と同ステータスなものの、あちらとは合わせにくい効果持ちのモンスター。除外された3種族1体をデッキの下に戻すことで特殊召喚でき、こちらも展開を伸ばすのに有用。
前述の<蕾禍ノ毬首>のほか、【昆虫族】では<デビルドーザー>、<騎甲虫アサルト・ローラー>などでも条件を満たせ、後者の場合は<ゴキポール>1枚から条件を作ることができます。
「蕾禍」モンスターのリンク素材として墓地へ送られると、墓地からレベル4以下の対応種族を蘇生することができ、効果の発動に制限もないため非常に強力。
特に<ローンファイア・ブロッサム>から展開していた場合、そちらを蘇生することで実質的に植物族のリクルートになるためかなり展開しやすくなります。
「蕾禍」リンクモンスター自体が3種族の展開を阻害せず高リンクへと伸ばしやすくなっているため、混成デッキへの出張としてもかなり使いやすい1枚です。
蕾禍ノ鎧石竜
爬虫類族・レベル4のモンスター。
墓地から3種族1体を除外することで特殊召喚でき、こちらも容易な展開手段として利用できます。起動効果で3種族1体を捨てることで、相手の3種族以外のモンスター1体を対象として手札に戻す効果があり、コストは必要なものの露払いとして活躍できます。
効果が「蕾禍」に関係ない汎用的なものであり、3種族のデッキに出張として単騎採用する意義が高いモンスターです。
【蕾禍】においては展開札の手数、また後手の露払いとして使えますが、他2種に比べると展開力自体は低く重要度は低め。
自身がレベル4、かつ爬虫類と<キングレムリン>によるサーチが可能なため、レベル4主体の混成デッキではこのカードを経由して「蕾禍」リンクモンスターの展開へと繋ぐことができます。
蕾禍ノ武者髑髏
植物族のリンク2モンスター。「蕾禍」の中で、このカードのみ効果の発動ターンに対して制約が付きます。
「蕾禍」リンクモンスター共通の蘇生効果と、固有効果として「蕾禍」モンスターの蘇生効果があり、1ターン目では展開ルートとして、2ターン目以降では展開を伸ばす墓地リソースとして機能します。
リンク素材も緩く、このカードから確実にリンク3まで繋げられるのはかなり強く、<蕾禍ノ矢筈天牛>も絡めると一気にリンク値を伸ばしていけます。
素材の関係から既存のリンク3である<アティプスの蟲惑魔>に繋ぐこともでき、蘇生したモンスターが効果を発動することも可能なため、後攻時の巻き返しも含めてかなり有用なモンスターです。
蕾禍ノ御拝神主
昆虫族のリンク3モンスター。共通の蘇生効果と、妨害となる「蕾禍」罠カードをサーチする効果を持ちます。
墓地コストとして3種族2体を除外する必要がありますが、基本的にリンク素材としたモンスターが墓地にあるほか、<ローンファイア・ブロッサム>を用いた展開では同名のリクルートによりコストを溜めやすく、あまり困ることはないでしょう。
展開途中に自然に罠のサーチができ、自身がそのままリソースになるため有用。
高リンクへの繋ぎに噛ませるだけで妨害を増やすことができます。
攻撃力は2300とそれほど高くないため、さらなるリンク展開へと繋ぎたいところ。
蕾禍ノ鎖蛇巳
爬虫類族のリンク4モンスター。攻撃力2900とまずまずの値なため、目的地として出すことが多そうです。
相手のモンスター効果の発動後に、ターン中手札のモンスター効果発動を封じる効果がありますが、自分の手札誘発も止めてしまうのが難点。
「蕾禍」の特殊召喚はすべてチェーンブロックを作らないため、2ターン目以降の妨害を減らしながら展開しやすくなるのは偉いところ。
自分の手札を見ながら、効果の使用を考えていきたいところです。
盤面を捲られても簡単に出せる打点になるため、雑に出してもいいんじゃないでしょうか。
蕾禍ノ大王鬼牙
3300打点を持つ昆虫族のリンク5モンスター。相手のデッキ・EXデッキからの特殊召喚に反応してモンスター2体を破壊する効果があり、妨害として置いておけるエースモンスターと呼べる性能です。
特殊召喚されたモンスター以外でも、対象を取らずに自由に2体破壊するため使いやすい効果ですが、必ず2体破壊する必要があるため、自分のモンスターも巻き込む可能性があることに注意。
一旦出してしまうと妨害持ちの高打点を共通の蘇生効果で使いまわせるため、相手からすると非常に厄介です。
展開を伸ばせる場合は積極的に狙っていきたい1枚。
蕾禍繚乱狂咲
展開効果と打点補助を兼ねる永続魔法で、初動であり展開中も<蕾禍ノ毬首>で触れておきたいカード。3種族の攻守300アップとそれ以外の300ダウン効果は実質的に600の上昇となり、若干マイルドになった<機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト>といえます。
簡単に蘇生できることからリンク値に対して攻撃力が低めな「蕾禍」リンクモンスターの戦闘を補助でき、おまけの効果としてはかなり強い部類です。
展開効果のほうは、「蕾禍」モンスターをサーチして手札を捨てるか、手札・墓地・除外から「蕾禍」を特殊召喚する効果。
特殊召喚は守備表示限定なためリンクモンスターは蘇生できませんが、リンクモンスターに共通する効果で蘇生できるため間接的にそれらも蘇生できます。
特殊召喚範囲が拾いため条件は展開中に自然に満たしやすく、積極的に展開を伸ばしにいくのに寄与します。
サーチ効果も手札の枚数自体は変わらないものの、墓地効果を持つ3種族を墓地へ送る手段になるほか、下級「蕾禍」の特殊召喚のコストとしても使えるため無駄は少ないです。
「未界域」など一部のカードとシナジーするのも魅力。
<蕾禍ノ毬首>をサーチすれば初動になりますし、あちらでこのカードをサーチしつつ墓地を溜めながら展開することで<蕾禍ノ御拝神主>のコストを作りやすいのもメリット。
総じて非常に強力なカードです。
蕾禍大輪首狩舞
3種族のリンクモンスターの種族の数まで、相手のカードを対象にして破壊する罠カード。<蕾禍ノ御拝神主>でサーチが可能です。
最大3枚、概ね2枚を対象に破壊でき、条件こそ必要なもののノーコストで破壊できる強力な罠です。
墓地へ送られた次のターン以降、自分の3種族の被破壊時に自身を除外し、相手のモンスターを破壊する効果もあり、2回妨害を起動できるサーチできる罠としては高水準のパワーを持ちます。
こちらの条件は下級でも満たせるため、召喚した下級での自爆特攻も視野に入れておきたいですね。
新規カードの紹介は以上です。
デッキレシピ
これらを採用した構築が以下になります。【蕾禍】
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計26枚
エクストラデッキ
計15枚
今回は外部ギミックをなるべく排除し、純の【蕾禍】として構築してみました。
展開の一例を紹介します。
「蕾禍ノ毬首」1枚からの展開例
-
1.<蕾禍ノ毬首>を召喚し、<蕾禍ノ矢筈天牛>と<蕾禍繚乱狂咲>をサーチし、<蕾禍ノ矢筈天牛>を除外
2.<蕾禍繚乱狂咲>を発動し、除外された<蕾禍ノ矢筈天牛>を帰還させ、2体で<蕾禍ノ武者髑髏>をリンク召喚
3.それぞれの効果で墓地の下級2種を蘇生し、植物族2体で<アロマセラフィ-ジャスミン>をリンク召喚
4.<蕾禍ノ矢筈天牛>をリリースし、<ローンファイア・ブロッサム>を経由して<グローアップ・バルブ>を特殊召喚
5.<蕾禍ノ御拝神主>をリンク召喚し、<ローンファイア・ブロッサム>2体を除外して<蕾禍大輪首狩舞>をサーチ
6.<グローアップ・バルブ>を自己蘇生し、<聖天樹の幼精>を経由して<聖天樹の大母神>をリンク召喚、<聖天樹の開花>をサーチ
フリーチェーンの1枚破壊、相手フィールドモンスターすべての効果無効を構えられます。
完全1枚初動の展開ですが、実際は他の手札をコストに充てることができるため、展開はこれ以上に伸ばしやすいです。
展開が伸びると破壊枚数を増やしたり、他のリンクモンスターを置いて盤面を補強したりができます。
<蕾禍繚乱狂咲>で<未界域のツチノコ>を捨てることでも展開の頭数を増やせるので、さらなる大型リンクモンスターを置いたり、墓地の「蕾禍」を蘇生して面を並べることも狙えます。
まとめ
植物族の「六花」、昆虫族の「騎甲虫」、爬虫類族の「溟界」、およびそれらの混成である「蟲惑魔」や「ナチュル」をギミックとして組み込むこともでき、展開の拡張性自体はかなり高め。その際は各テーマが持つ縛りにかからないよう、展開ルートと使用カードを考えていきたいところです。
リンクモンスターを大量に並べながらそれらがすべてリソースになる、拡張性の高いテーマ「蕾禍」。
ぜひみなさんも独自の展開を考えてみてください。
お読みいただきありがとうございました。