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【エクソシスター】デッキ紹介
posted 2025.11.05
Byメカヲタ

【エクソシスター】デッキ紹介
今回は「BURST PROTOCOL」で強化された【エクソシスター】について解説していきます。
「エクソシスター」は2021年の「デッキビルドパック グランド・クリエイターズ」で登場したテーマですが、2025年の「タクティカルトライデッキ」に選出されたテーマでもあります。
それに連動する形で今回新規を得て、爆発的なパワーを獲得しました。
Xモンスターを主体としつつ、相手が墓地のカードを動かした時に下級に重ねてX召喚できるという特長も持ち、相手ターンに受動的にX召喚して制圧効果を発揮していきます。
カード紹介
エクソシスター・カルマエル
待望の<エクソシスター・マルファ>に対応するエクシーズ体。召喚条件がレベル4「エクソシスター」2体と若干重めで出張系のカードは使えませんが、出すこと自体は苦労しません。
X召喚成功時に発動し、エンドフェイズに「エクソシスター」魔法・罠をセットする効果を持ち、シンプルに2回目のサーチを行う<エクソシスター・ミカエリス>でありつつ、セットなため<ドロール&ロックバード>を貫通します。
相手ターンにX召喚した際も発動できるため、<エクソシスター・ミカエリス>と違ってターンを跨がず即座に返しの起点を作れるほか、セット場所もデッキ・墓地・除外というとんでもない広範囲で、今まで一方通行であったこのデッキに初めて継戦能力の概念が生まれました。
いわゆるミッドレンジに属するデッキのためある程度継戦する必要があり、その中で妨害の罠を複数回使うには複数採用が必要とされていましたが、このカードのおかげでそれらが1枚ずつで済むようになり、スロットの獲得にも繋がっています。
また、もう1つの効果として、相手のモンスター効果・通常魔法・通常罠が発動した際に素材を全て取り除き、その効果を書き換えるという効果を持ちます。
書き換える内容は「相手の墓地からカードを選んで相手の手札に加える」であり、つまりは相手が発動したカードの効果により自分の墓地からカードが手札に加わるというもの。
「相手によって墓地から離れた」ことになるので各「エクソシスター」下級が反応でき、莫大なアドバンテージを稼ぐことができます。
相手の効果へのシンプルな無効系と見なしても十分強力ですが、さらに自分の手札が増え、さらにさらにX召喚効果にも繋がると弱いところが1つもありません。
加わるカードは相手が選ぶものの、よっぽどのことがない限りは基本的に加わって嬉しいカードしか墓地になく、仮に不要なカードが選ばれたとしてもそもそもアドバンテージを得ている効果なためまるで問題ありません。
相手のアクションを止めながら下級を変身させ、<エクソシスター・カスピテル>や<エクソシスター・アソフィール>の強力な効果に繋げば磐石な盤面を形成できます。
効果書き換え系は「効果を受けない」や「無効化されない」系の効果を貫通して書き換えるため、その点でも優秀です。
注意点として自分の墓地にカードがないと発動自体ができませんが、基本的には何かしらのカードが墓地に置けるためある程度意識しておけば大丈夫です。
出すだけでアドバンテージを獲得できる非常に強力なカードで、デッキパワーを数段階格上げしています。
エクソシスター・バト・マーテル
永続魔法。強力な効果を3つも持っています。
まず発動時に「エクソシスター」モンスター2枚のサーチ。
サーチ後に手札を1枚捨てる必要はあるものの手札の質を高められ、コストも<エクソシスター・カルマエル>の発動に必要な墓地のカードを用意することができるともいえます。
重要カードである<エクソシスター・マルファ>にアクセスするのはもちろんのこと、状況に応じたネームを持ってこられるため弱いわけがありません。
そしてサーチして余ったカードは2つ目の効果で展開が可能。
自分の「エクソシスター」を対象に、そのカードに名前が記されたモンスターを召喚する効果です。
<エクソシスター・マルファ><エクソシスター・ステラ>であれば<エクソシスター・エリス>、
<エクソシスター・エリス>であれば<エクソシスター・ステラ>、
<エクソシスター・ソフィア>と<エクソシスター・イレーヌ>が相互対応しています。
召喚なため<増殖するG>への受けを作れ、並べておいて変身効果の構えを作ることで妨害を構えながら相手のドローを抑えることができます。
シンプルに手数が増えているという点でも嬉しく連続X召喚に繋げられますが、盤面にネームを要求するため着地狩りへの耐性とはなっていないのが難点ともいえます。
3つ目の効果ではモンスターが相手の墓地へ送られた場合にそのうちの1体の除外を相手に強要するもので、こちらも相手によって離れている扱いになるため変身効果の発動が可能。
この効果にはネームを要求しないため貼るだけで墓地利用デッキに対して単純に妨害になるうえ、さらにチェーンして<エクソシスター・バディス>や<エクソシスター・パークス>でモンスターを供給すれば意識外から妨害を飛ばすこともできます。
ダメージステップでも発動可能であるものの、その場合には下級の変身はできない点は注意したいです。
どの効果も非常に強力で、このカードがあることから1枚初動デッキの仲間入りも果たしました。
斎キ狭依姫
新弾ではないものの、前弾「DOOMS OF DIMENSIONS」で連動追加されたカードも紹介。<幸魂>と似たような効果を持つスピリットで、攻守いずれかが800のモンスターが入れば効果による召喚が可能。
また、召喚時に攻守いずれかが800の光・闇属性モンスターをサーチできます。
「エクソシスター」下級がすべて対応ステータスなため、併せ持ちする手数としてはかなり強く、同名を含めたすべての組み合わせで<エクソシスター・マルファ>をサーチしながら<エクソシスター・ミカエリス>をX召喚してそちらのサーチを起動できます。
エクソシスターネームではないため<エクソシスター・カルマエル>になれない、<エクソシスター・マルファ>の起動条件から単体初動にはならないなど欠点はあるものの、追加の手数としては<幸魂>の上位互換となります。
また、<荒魂>側からは1枚初動となるためそちらと併せて採用するのもいいですね。
カード紹介は以上。
ここからは構築と展開の紹介です。
まず構築はこちら。
デッキレシピ
エクソシスター
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計24枚
魔法
計14枚
エクストラデッキ
計15枚
決まった展開ルート、というよりは組み合わせでケアすべきものを考えながらカードを動かすタイプのデッキであるため、特定初動からの展開を軽く紹介します。
展開例紹介
- <エクソシスター・バト・マーテル>を発動し、<エクソシスター・マルファ>と<エクソシスター・ソフィア>をサーチ、手札を1枚捨てる
- <エクソシスター・マルファ>の効果で<エクソシスター・エリス>と共に特殊召喚
- <エクソシスター・ソフィア>を召喚して効果で1ドロー
- <エクソシスター・エリス><エクソシスター・ソフィア>の2体で<エクソシスター・カルマエル>をX召喚し、エンドフェイズに<エクソシスター・リタニア>をセット
効果の書き換え、相手墓地の除外、変身効果によるXモンスターでの妨害、そして<エクソシスター・リタニア>による2除去または1除去+<エクソシスターズ・マニフィカ>が成立。
墓地にカードがあって<エクソシスター・カルマエル>が成立した時点で<原始生命態ニビル>のケアは可能なので、他のカードと組みあわせて<エクソシスター・ミカエリス>を成立させ魔法・罠2種を構える動きも可能です。
<エクソシスター・マルファ>への<灰流うらら>決め打ちをケアするのであればサーチ先を<エクソシスター・ステラ>にすることで<エクソシスター・カルマエル>は確実に成立でき、1ドローはなくなるものの最低保証ができます。
エクソシスター・マルファから
- <エクソシスター・マルファ>の効果で<エクソシスター・エリス>と共に特殊召喚
- <エクソシスター・ミカエリス>をX召喚し<エクソシスター・バト・マーテル>をサーチ
- <エクソシスター・バト・マーテル>で「エクソシスター」2種をサーチし、それぞれ場に出す
- <エクソシスター・カルマエル>をX召喚し、エンドフェイズに<エクソシスター・リタニア>をセット
<エクソシスターズ・マニフィカ>を最後に出すかは好みで、相手のファーストアクションでの行動を咎めるなら<エクソシスター・カルマエル>を維持した方がいいですね。
その他、<エクソシスター・マルファ>が自分で墓地干渉した際にも変身できることを活かし、<エクソシスター・マルファ>の横で<エクソシスター・ミカエリス>をX召喚し、効果に対する<エフェクト・ヴェーラー>をチェーンで除外することで、<エクソシスター・カルマエル>を成立させることができます。
細かいテクニックですが覚えておいた方がいいですね。
環境デッキで不利といわれることが多い【巳剣】対面では、<エクソシスター・アーメント>を置くことで<エクソシスター・アソフィール>を出して墓地効果を封殺し、<天叢雲之巳剣>の効果を<エクソシスター・カルマエル>で書き換えることで捲りを防げます。 先攻のパワーは非常に高いため、ある程度盤面が成立してしまえば捲り切ることはほぼ不可能です。
雑な捲り札連打を意識するのであれば優先して<エクソシスター・バディス>を構えるのも手。
<エクソシスター・バト・マーテル>があれば2種のX召喚が成立するため、こちらも捲るのは困難です。
ただ<霊王の波動>は明確なメタカードといえ、そもそもの<エクソシスター・マルファ>の効果はもちろん変身効果、果てには<エクソシスター・リタニア>まで止められてしまいます。
【M∀LICE】などと対面する際は<エクソシスター・リタニア>が通ることを前提に考えるのではなく、盤面の変身効果と<エクソシスター・バト・マーテル>でチェーンを組める状況を作るなどしてX召喚を通し、<エクソシスター・カスピテル>などの制圧で対処したいですね。
先攻は非常に強力なものの後攻のパワーは環境上位層に比べると物足りず、今回の構築ではドロー系+<禁じられた一滴>による捲りのプランを取りました。
どのデッキを重くみるのか、どういうプランで捲るのかは構築段階でしっかりと決めておきたいところです。
ミッドレンジデッキとして一時期環境におり、ファンが多いテーマでもある「エクソシスター」ですが、今回の新規で磐石な先攻盤面を獲得し、かなり戦えるデッキになりました。
みなさんも是非使ってみてください。
ありがとうございました。
































