遊々亭攻略ブログ
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posted 2024.05.02
Byメカヲタ

[INFO] デッキ紹介【白き森】
今回は「INFINITE FORBIDDEN」より、新規テーマ「白き森」について解説します。
新テーマ「白き森」について
「白き森」は魔法使い族・光属性でほぼ統一されており、シンクロモンスターを擁するテーマです。「罪宝」ストーリーに関わりがあり、<黒魔女ディアベルスター>と<原罪のディアベルゼ>の過去と思われる姿が描かれています。
レベル4のチューナーとレベル2の非チューナーでレベル6のシンクロチューナーを出し、そこからレベル8のシンクロモンスターへ繋げられるようデザインされているほか、モンスターの大半に魔法・罠をコストに発動する効果が付いており、テーマに属する魔法・罠が、モンスター効果のコストにされるとセットされるという特長も持っています。
実質ノーコストで強力な効果を使いつつ、多段的な妨害や汎用カードを駆使して戦えます。
カード効果について見ていきましょう。
カード紹介
白き森のアステーリャ
レベル2のモンスターで、魔法・罠をコストにデッキから魔法使い族・光属性のチューナーを特殊召喚する効果と、墓地にいる状態で魔法・罠がモンスター効果のコストになると蘇生される効果があります。特殊召喚する先としては「白き森」はもちろん、「烙印」関連の<聖女系モンスター>も対象になり、幅広く活躍することができます。
蘇生効果はテーマ内の下級のほか、レベル6のシンクロ体もコストを要求するモンスターがおり、自然にレベル8のシンクロへと繋ぐことができます。
効果が自己完結しており、実質的にレベル2非チューナー2体分になることから扱いやすい、優秀な初動です。
白き森のリゼット
魔法・罠をコストに特殊召喚し「白き森」モンスターをサーチする効果と、相手ターンのシンクロチューナーの特殊召喚時に自己サルベージする効果があるレベル2。特殊召喚効果は手数でありながらサーチまでできる優秀な効果ですが、<灰流うらら>などによって特殊召喚ごと止められてしまうリスクも抱えています。
とはいえ初動になることに変わりなく、こちらもサーチ先と合わせて自然にシンクロへと繋げられるデザインになっています。
自己サルベージは【白き森】では条件を満たしやすく、返しの初動の担保と手数として機能してくれます。
<白き森のアステーリャ>と違い自ターンでの展開の手数にはなりませんが、こちらからあちらへ繋ぐこともできるので問題になることはなさそうです。
白き森のシルヴィ
召喚・特殊召喚時に「白き森」魔法・罠のサーチと、「白き森」チューナーに共通する蘇生効果があります。単体では特に何も起きませんが、サーチカードをサーチすることで展開を繋ぐ、単純に持ってきたカードを<白き森のリゼット>のコストにするなどが可能です。
<白き森のアステーリャ>から特殊召喚する筆頭で、6シンクロの効果も合わせて自然に展開を繋ぐことができます。
蘇生は自分の「白き森」シンクロモンスターをフィールド・墓地から対象にしてEXデッキに戻すことで可能で、基本は墓地から戻すことで展開を伸ばしますが、完全フリーチェーンなためフィールドでの効果への無効避けにも使えます。
シンクロモンスターを使いまわせる効果でもあるためエクストラデッキの自由度が高くなり、デッキ全体として優秀な効果です。
蘇生後は効果無効なものの除外される等のデメリットがない点も強力。
白き森のルシア
「白き森」が自分フィールドにいる場合に特殊召喚する効果と、魔法・罠をコストにドローする効果、4チューナー共通の蘇生効果を持ちます。自己SS持ちで単純に面を増やせるため強力ですが、【白き森】の初動から動くとネームが全て絡むため、素引きが上振れに繋がりにくいのが難点。
これは<白き森のリゼット>にも言えます。
ドローはコストを要求するため若干重めですが、テーマカードであればコストが実質0であり、ほかにも墓地効果を持つカードをコストに活かすことも考えられます。
初動にはなりませんが、ドローから<白き森のリゼット>を引けばあちらの効果で特殊召喚したり、逆にあちらの効果でこのカードをサーチすることで特殊召喚したりと補間的な要素を持ちます。
柔軟な立ち回りを可能とする潤滑油的存在です。
蘇生効果は<白き森のシルヴィ>と共通。
白き森の魔性ルシエラ
レベル6のシンクロチューナー。特殊召喚時に魔法・罠をコストに「白き森」カードまたは魔法使い族・光属性をサーチする効果と、魔法使い族・幻想魔族のシンクロモンスターへの500打点のバフと効果破壊耐性を与える効果を持ちます。
召喚時の効果はテーマのカードをサーチしたり、テーマ罠で妨害形成を狙うのはもちろん、<妖眼の相剣師>といった特殊召喚しやすいモンスターや<エフェクト・ヴェーラー>などをサーチして妨害とすることも可能。
サーチ範囲がかなり広く、コストは要求されるもののかなり強力な効果です。
また、全体バフ効果があるため自身の実質打点は2500で、類似のバフ効果を重ねがけして戦闘を補佐しつつ耐性によって場持ちを向上させることもできます。
種族が対応しさえすれば並べたモンスター全てに適用できるため、総打点を伸ばしてワンショットを狙いに行く動きも可能です。
白き森の魔狼シルウィア
レベル6のシンクロチューナーで、特殊召喚時に相手フィールドのモンスター全てを裏側守備表示にする効果を持ちます。シンクロ召喚はもちろんのこと、蘇生時にも効果を発動できるほか、同名ターン1がないので複数回特殊召喚できればそれだけ妨害になります。
墓地からは<シンクロ・ランブル>などで特殊召喚できるほか、レベル4「白き森」の効果でEXデッキに戻せるため使い回しも容易です。
また、<白き森の魔性ルシエラ>と同様のバフ効果もありますが、こちらは打点上昇に加えて守備倍貫通を付与します。
打点上昇や自身の妨害と噛み合った効果で、守備力の低いモンスターを裏向きにして殴ることで一撃で高いダメージを狙うことができます。
【白き森】においては主力となる妨害モンスターです。
白き森の妖魔ディアベル
レベル8のシンクロモンスターで、このカードのみ幻想魔族となっています。シンクロチューナーを素材にして出した場合に墓地の魔法・罠1枚をサルベージできます。
比較的緩い条件でサルベージでき、【白き森】においては6のシンクロチューナーと2で簡単に出せるため、かなり強力な効果です。
他2種のシンクロと違い蘇生などでは反応しませんが、レベル4の効果で戻すことができるため複数ターンでの発動も容易です。
もう1つの効果として、相手の効果の発動にチェーンして魔法・罠をコストにし、シンクロチューナーを特殊召喚するものがあります。
EXデッキから直接出せるほか、正規召喚していれば蘇生や帰還も可能。
「白き森」を出して妨害してもいいし、相手ターンシンクロを持つ<フォーミュラ・シンクロン>などを出してさらなるシンクロを狙うこともできます。
【白き森】では相手ターンに<白き森の魔狼シルウィア>を、この効果を含めて2回出すことで主妨害にします。
レベル8にしてはやや控えめな2500打点ですが、他のシンクロ体の効果で打点を補助できるためそれほど問題はありません。
自身は非チューナーなため、レベル4と合わせて12へと繋げられるのもいいですね。
白き森のいいつたえ
「白き森」モンスターをサーチするシンプルなテーマサーチカード。発動条件として自分フィールドに魔法使い族または幻想魔族がいることを要求しており、1枚初動にはならないのが難点。
惜しい点はあるものの<白き森のシルヴィ>から間接的にモンスターに触ったり、とりあえず発動さえできれば<白き森のリゼット>を経由して展開できるため優良な1枚です。
後半の効果は「白き森」関連共通の、コスト後再セット効果です。
白き森にはいるべからず
レベル6以上の魔法使い族または幻想魔族がいる場合に、相手のカード1枚を対象にして破壊する通常魔法。条件はあるもののノーコストでカードの種類を問わず破壊できるため、かなり汎用的なカードです。
速攻魔法ではないため相手ターンの妨害にはなりませんが、コストにしてもそのターンに即座に使用できるメリットでもあります。
1枚入れておくと対応力が上がるタイプのカードですね。
再セット効果は共通。
白き森のわざわいなり
手札・デッキから「白き森」を特殊召喚し、その後「白き森」のシンクロ召喚を行える通常罠。基本は特殊召喚したモンスターと盤面のモンスターでシンクロすることになりますが、既に盤面に素材が揃っている場合は、<白き森のシルヴィ>を特殊召喚してそれ以外でシンクロし、特殊召喚時の効果を使うことも考えられます。
シンクロは任意であり効果無効もないため、<鉄獣の抗戦>のような類似するカードの中ではかなり条件が緩いカードといえます。
<白き森の妖魔ディアベル>で<白き森の魔狼シルウィア>を特殊召喚し、効果を使った後それをバウンスして墓地のレベル4を蘇生、このカードで特殊召喚したレベル2と合わせて再度<白き森の魔狼シルウィア>を特殊召喚していくのが主なテーマとしての妨害になります。
罪宝の囁き
自分フィールドの魔法使い族・幻想魔族をバウンスし、墓地・除外から魔法使い族・幻想魔族1体を特殊召喚する速攻魔法。名称もあわせて、「白き森」というよりは種族の汎用カードです。
速攻魔法でエスケープできるほか蘇生対象のレベル制限や無効化の制約もないため強力な部類ですが、特殊召喚が強制なため初動へのエスケープには使用しづらいのが難点。
【白き森】においてはアクセスする手段もなく、微妙に扱いにくいのが惜しいカードです。
テーマには属していないものの、こちらにもコストの再セットが付いています。
新規カードの紹介は以上です。
展開例紹介
次に【白き森】としての展開パターンを紹介します。白き森のアステーリャ+魔法・罠1枚
- <白き森のアステーリャ>を召喚し、効果で<白き森のシルヴィ>を特殊召喚、<白き森のいいつたえ>をサーチ
- <白き森の魔性ルシエラ>をシンクロ召喚して<白き森のいいつたえ>をコストに<白き森のわざわいなり>をサーチ、<白き森のアステーリャ>を蘇生してコストにした<白き森のいいつたえ>を再セット
- <白き森のいいつたえ>で<白き森のリゼット>をサーチし、場の2体で<白き森の妖魔ディアベル>をシンクロ召喚して墓地から魔法・罠1枚を回収
- 回収したカードをコストに<白き森のリゼット>を特殊召喚し、<白き森のルシア>をサーチして特殊召喚
- <白き森のルシア>の効果で<白き森のわざわいなり>をコストにドローし<白き森のわざわいなり>を共通効果で再セット、<白き森のリゼット>と<白き森のルシア>で<スターダスト・チャージ・ウォリアー>をシンクロ召喚してさらにドロー
- <白き森の魔性ルシエラ>をバウンスして「白き森」レベル4チューナーを蘇生し、<スターダスト・チャージ・ウォリアー>と合わせて<フルール・ド・バロネス>をシンクロ召喚
また、初動のコストが「白き森」であれば、そちらを回収しつつ再度コストにしたり、相手ターンの<白き森の妖魔ディアベル>のコストにすることで無駄を無くせます。
初動が<白き森のリゼット>であれば、そちらのサーチを<白き森のアステーリャ>、<白き森のいいつたえ>のサーチを<白き森のルシア>にすることで同じ展開が可能です。
デッキレシピ
純型の【白き森】のレシピは以下になります。白き森
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計22枚
エクストラデッキ
計15枚
ドローによる手札誘発と、永続カードによる拘束が強く、リソースを抱えながら戦うミッドレンジ系列のデッキです。
ただ盤面自体はそこそこ固く、展開力があるため2キルもかなり容易で、仮に<増殖するG>を打たれた場合も<白き森のわざわいなり>で止まる明確な点があり、【蟲惑魔】に近いデッキ性質になっています。
純型以外で相性のいいカードとしては、コストを供給しながら展開力を補佐する「トイ」、<白き森のアステーリャ>と<騎士皇アークシーラ>による相互アクセスが可能な「センチュリオン」、手札枚数を減らさずにコストを確保できる<チキンレース>などが挙げられます。
特に「トイ」ギミックは、<トイ・ソルジャー>から「白き森」レベル4にアクセスも可能で、最終盤面もかなり強固なためおすすめです。
フィールドの魔法・罠をコストにでき、かつ「白き森」へはレベル6シンクロから<白き森の魔性ルシエラ>経由でアクセスできるため、「メタルフォーゼ」などのテーマと混成させるのもおもしろいかもしれません。
出たばかりのテーマなためテーマ内での展開力は頭打ちな印象ですが、ミッドレンジらしく柔軟な展開と貫通を狙え、かつ全体裏守備というかなり強力な妨害を有するデッキで、現段階でもなかなか強いデッキといえます。
ストーリーテーマでもあるため今後の新規も見込め、そういう点でも将来性の高いデッキといえるかもしれません。
みなさんも是非「白き森」使ってみてください。
ありがとうございました!
posted 2024.05.01
Byにだいめ

[INFO] デッキ紹介【天盃龍】
今回はINFINITE FORBIDDENでさらに強化された天盃龍について紹介していきたいと思います。天盃龍といえば既に大会で結果を残していますが、そんな強いテーマがさらに強化されていいのでしょうか。いいんです。
【X @nidaime1015】
X(旧Twitter)でも発信していますので、よろしければご覧ください。
新規カード紹介
幻禄の天盃龍
カード名の由来は、麻雀のイカサマである「元禄積み」らしいです。(1)効果はドロー以外の方法で手札に加わった場合に特殊召喚できます。<この効果>最近よく見ますが、コナミさんの中で流行っているのでしょうか。さらにチューナー扱いで特殊召喚できレベルを1つ上げることができます。実質チューナーが増えましたね。
(2)効果は自身をリリースしてデッキから好きな天盃龍を特殊召喚できます。これが非常に強力で初動である<天盃龍パイドラ>を特殊召喚できます。よってこのカードも実質初動となりデッキがかなり強化されます。発動後の制約でターン終了時まで自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できませんが、<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>と同じ制約なので気にならないですかね。
燦幻開花
(1)効果は自分の場のモンスターがドラゴン族・炎属性のみで相手の場のモンスターの数が自分の場のモンスターより多い場合に発動できて、なんとこのメインフェイズを終了させます。多くの人がこの効果を読んで度肝抜かれたでしょう。私もそのうちの1人です。天盃龍ならサーチも簡単で発動条件も達成しやすそうですが、実際強いかどうかは使ってみないと分からないですね。一応自分のメインフェイズも終了できます。(2)効果は3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに墓地のこのカードを除外することで1ドローできます。その後、手札から天盃龍モンスターを任意の数だけ特殊召喚できます。任意の数だと!?でも天盃龍モンスターはあまり手札に溜まらないイメージですがどうなんでしょうね。というか1ドロー効果に関しては普通に汎用的ですよね。
既存の「天盃龍」カードについては、他ブロガーさんの記事で紹介がありますのでこちらからご覧ください。
〈デッキ紹介【天盃龍】(By メカヲタ)〉
簡単な展開例紹介(後攻)
今回は<幻禄の天盃龍>の(2)効果がデッキの初動を増やすイメージが強いので基本展開です。<天盃龍パイドラ>と手札コスト1枚からの展開を紹介します。
- <天盃龍パイドラ>を召喚し(1)効果で、デッキから<盃満ちる燦幻荘>を手札に加えます。
<燦幻荘>を発動し(2)効果で<天盃龍チュンドラ>を手札に加え、他の手札を1枚捨てます。<チュンドラ>の(1)効果で自身を特殊召喚しバトルフェイズに入ります。 - <チュンドラ>で攻撃し、(2)効果でデッキから<ファドラ>を特殊召喚します。相手のモンスターの方が攻撃力が高くても<ファドラ>の(2)効果で戦闘で破壊されなくなります。
次に<ファドラ>で攻撃後、(3)効果で<チュンドラ>を素材に<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>をシンクロ召喚します。 - <バイデント>(1)効果で墓地から<ファドラ>を特殊召喚し、<ファドラ>特殊召喚または攻撃して(1)効果で墓地から<チュンドラ>を特殊召喚します。攻撃できるモンスターで攻撃後、<ファドラ>(3)効果で<ファドラ>と<バイデント>を素材にして<燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>をシンクロ召喚します。<バイデント・ドラギオン>の(2)効果で3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに墓地から特殊召喚できます。攻撃できるモンスターで攻撃します。
- <パイドラ>の(3)効果で<パイドラ>と<バイデント>を素材にして<トライデント・ドラギオン>をシンクロ召喚します。<トライデント>効果で<盃満ちる燦幻荘>と<トランセンド>を破壊し3回攻撃にし、<盃満ちる燦幻荘>が破壊されたので(3)効果で<トライデント>の攻撃力を倍にします。さらに墓地の<トランセンド>も3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに墓地から特殊召喚できます。これで最後の一斉攻撃になります。
デッキレシピ
天盃龍
プレイヤー:にだいめ
モンスター
計20枚
魔法
計16枚
エクストラデッキ
計15枚
せっかくなのでレシピを作ってみました。初動が増えたことで後攻1キルの成功率が上がりましたね。ドロー以外で手札に加わったら特殊召喚できる効果は他のテーマにもぜひ欲しいものです。
終わりに
いかがだったでしょうか。ここまで後攻1キルに特化したテーマって今までありましたかね。最近だと古代の機械ぐらいか。以上、ありがとうございました。
posted 2024.04.29
ByHearth

[INFO] デッキ紹介【デモンスミス】
今回は、2024年4月27日に発売された最新弾『INFINITE FOTBIDDEN』にて登場した新規テーマ『デモンスミス』について紹介していきます。
世間では、召喚権を使わずに妨害カードを立てられるともてはやされているこちらのテーマ。コンボデッカーの私としても、可能性を感じるものとなっております。
そんな『デモンスミス』の魅力に早速迫っていきましょう。
カード紹介
魔を刻むデモンスミス
デッキ内に入る唯一のテーマモンスター。正直一番壊れているのがこのカードといっても差し支えないでしょう。(1)手札から捨てて、デッキから「デモンスミス」魔法・罠1枚をサーチする効果
(2)自分フィールドの「デモンスミス」装備カード1枚と、フィールドのモンスター1枚を対象にとって墓地へ送る効果
(3)墓地に存在する場合、自分の墓地の悪魔族・光属性モンスターをデッキ・EXデッキに戻して自身を特殊召喚する効果
と、強い3つの効果を兼ね備えています。(1)(2)の効果は後述するとして、(3)の特殊召喚効果があるため、かなり場に出やすいレベル6モンスターとなっています。
初動になり、除去もでき、盤面に展開もできる、文句なしの強カードです。
刻まれし魔ラクリモーサ
悪魔族・光属性2体で融合できる融合モンスター。このカードがレベル6なの正直革命だと思っています。(1)融合召喚成功時に、墓地・除外状態の悪魔族・光属性モンスター1体を対象に取り、手札に加えるか特殊召喚する効果
(2)モンスターゾーンに存在する限り、相手の場のモンスターの攻撃力を600下げる効果
(3)墓地へ送られた場合、自分の墓地から他の悪魔族・光属性モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して1200ダメージを与える効果
の3つの効果を持っています。
このカードを融合したときに<魔を刻むデモンスミス>が墓地にいたら、そのままレベル6が2体並び、ランク6展開をすることが可能です。
永続効果のおかげで3000打点までは取れ、バーンダメージもささやかながらも、EXデッキのモンスターを再利用できるようにすると、かなり小回りが利くモンスターとなっています。
刻まれし魔ディエスイレ
テーマ内のエース融合モンスター。出張だと拝む機会がなさそうな1枚になっています。ちゃんとテーマ内じゃないと活躍できない設計なのが個人的には好きポイント。(1)フリーチェーンで、装備しているLモンスターのリンクマーカーの合計まで、フィールドの表側表示のカードの効果をターン終了時まで無効にする効果。
(2)墓地へ送られた場合に、自分の墓地から他の悪魔族・光属性モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して、フィールドのカードを1枚対象に取って墓地へ送る効果
の2つの効果を持っています。
なんといっても(1)の制圧効果が非常に強力で、後述する「デモンスミス」Lモンスターはそれぞれ場や墓地から装備カードになる効果を持っているため、展開をしていると自然と妨害が構えられます。混ぜ物をしないなら最終盤面に立つことが多くなるでしょう。
刻まれし魔の鎮魂棺
悪魔族・光属性1体でL召喚できるリンクモンスター。1ターンに1度しか特殊召喚できない制約があまりにも英断すぎる1枚です。(1)お互いのメインフェイズに、自身をリリースして、手札・デッキから「デモンスミス」モンスター1体を特殊召喚する効果
(2)Lモンスター以外の自分フィールドの悪魔族・光属性モンスター1体を対象として、フィールド・墓地から、攻撃力600アップの装備カードとして自身を装備させる効果
の2つの効果を持っています。
悪魔族・光属性さえいれば、どこからでも<魔を刻むデモンスミス>を展開することができ、展開の最初はまずはこのカードを出すことが目標となります。
装備効果はおまけみたいなものですが、先ほど紹介した<刻まれし魔ディエスイレ>の1妨害分になるので、余っているときは忘れず装備しましょう。
刻まれし魔の大聖棺
悪魔族・光属性を含むモンスター2体でL召喚できるリンクモンスター。なんで「含む」でいいんでしょうか。召喚条件が緩すぎます。(1)自分メインフェイズに、自分の墓地のモンスターを融合素材としてデッキに戻し、悪魔族の融合モンスター1体を融合紹介する効果
(2)Lモンスター以外の自分フィールドの悪魔族・光属性モンスター1体を対象として、フィールド・墓地から、装備魔法カードとして自身を装備させる効果
(3)装備されているモンスターを相手が対象に取れなくする効果
と、攻防一体の効果を持っています。
<刻まれし魔の大聖棺>を装備した<刻まれし魔ディエスイレ>はフリーチェーンで2枚効果を無効にしてくる対象耐性を持った2800打点です。処理が面倒な1枚になります。
素材をデッキに戻してしまう関係上、墓地にリソースが貯まりづらいのが難点ではありますが、混ぜ物をしないなら、<刻まれし魔の大聖棺>を装備した<刻まれし魔ディエスイレ>を目指すのが基本展開になるでしょう。
刻まれし魔の詠聖
初動用のサーチ魔法カード。実質「魔轟神」新規カードです。(1)デッキから悪魔族・光属性モンスター1体を手札に加え、その後、自分の手札を1枚選んで捨てる効果
(2)墓地の自身を除外し、自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材として「デモンスミス」融合モンスター1体を融合召喚する効果
の2つの効果を持っています。
悪魔族・光属性のテーマは、「デモンスミス」のほかにも「魔弾」と「魔轟神」が存在しており、特に「魔轟神」は手札から捨てられると効果を発動するテーマであるため、かなり相性がいいカードとなっています。
肝心の「デモンスミス」側の視点でいうと<魔を刻むデモンスミス>を手札1枚と交換でサーチしたり、そのまま墓地に落としたりしてアクセスする使い方。
もしくは、手札から捨てられたら特殊召喚できる<魔轟神ルリー>だけを採用して展開を伸ばすために使う方法が考えられますね。
融合効果もあって困るものではないどころか、1ターンで<刻まれし魔ディエスイレ>を出すには大体2回の融合がいるので、「デモンスミス」の中核を担うカードになるでしょう。
刻まれし魔の讃聖
展開を伸ばすための速攻魔法。あってないような制約を持っているカードです。(1)自分フィールドの表側表示モンスターが、存在しない場合または悪魔族・光属性モンスターの場合のみに発動でき、自分フィールドに「デモンスミストークン」(悪魔族・光・星1・攻/守0)1体を特殊召喚し、そのターン中、悪魔族モンスターでしか攻撃宣言できない効果
(2)墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の「デモンスミス」モンスターが破壊された場合、自分フィールドにセットする効果
の2つの効果を持っています。
トークン1体からL召喚につながるため、実質的にこのカードは<魔を刻むデモンスミス>の初動カードにもなります。あまりにも便利。
墓地効果は保険のようなものではありますが、Lモンスターも何度もデッキに戻っていくことを考えると、再展開できるように準備しておけるのは非常にいいポイントです。
刻まれし魔の楽園
妨害用の罠。あまりにも効果が名前に反しているカードです。(1)自分フィールドのレベル7以上の悪魔族・光属性モンスター1体を対象として、そのモンスター以外のフィールドのカードを全て墓地へ送る効果
(2)自身が墓地に存在する状態で、相手がモンスターを特殊召喚した場合、自身を除外して、デッキ・EXデッキから「デモンスミス」モンスター1体を墓地へ送る効果
と、敵が存在しない場所を楽園と言い張る罠カードです。
上振れカードであり、展開の際に必要なパーツを素引きしている場合に<魔を刻むデモンスミス>でサーチしたいカードになりますね。なぜか(1)と(2)を同じターンに使えるので、盤面をリセットした後に、<刻まれし魔ディエスイレ>の墓地効果でさらに1面除去を飛ばしてきます。どれだけ除去を飛ばせば気が済むんでしょうか。
展開例紹介
今回は、<刻まれし魔の詠聖>と手札コスト1枚からの展開を紹介します。- <刻まれし魔の詠聖>の効果で<魔を刻むデモンスミス>をサーチし、コストで好きなカードを1枚捨てます。
- <魔を刻むデモンスミス>の効果で、自身を墓地へ送り、<刻まれし魔の讃聖>をサーチ。
- <刻まれし魔の讃聖>を発動して、トークンを生成し、トークン1体で<刻まれし魔の鎮魂棺>をL召喚。
- <刻まれし魔の鎮魂棺>の効果でリリースして、デッキから2体目の<魔を刻むデモンスミス>を特殊召喚。
- 墓地にいる<魔を刻むデモンスミス>の効果で、<刻まれし魔の鎮魂棺>をEXデッキに戻し特殊召喚。
- <刻まれし魔の詠聖>の墓地効果で、場の2体を融合し、<刻まれし魔ラクリモーサ>を融合召喚。
- <刻まれし魔ラクリモーサ>の効果で、墓地の<魔を刻むデモンスミス>を蘇生し、2体で<刻まれし魔の大聖棺>をL召喚。
- <刻まれし魔の大聖棺>の効果で墓地の3体をデッキ・EXデッキに戻し、<刻まれし魔ディエスイレ>を融合召喚。
- <刻まれし魔の大聖棺>の効果で、装備カードに変換し、展開終了です。
デッキレシピ紹介
モンスター
計18枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキ解説
2024年3月28日に発売された『QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE』にて採録された、悪魔族・光属性テーマである「魔弾」との混合構築になります。「魔弾」は自分と同じ縦列で魔法・罠が発動されたときに効果が発動したり、手札から「魔弾」魔法・罠が打てるようになったりと、魔法・罠を軸としたテーマとなっており、展開力が正直物足りません。
そこを「デモンスミス」の展開力で補おうというコンセプトのデッキとなっております。
EXデッキに入っている「DDD」のカードは、追加の妨害の要因にもなっています。
「魔弾」の3レベル2体で立てることができる<DDD磐石王ダリウス>や「デモンスミス」の展開で立てる<DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー>から重ねて出すことができる<DDD赦チ王デス・マキナ>が優秀な妨害となっています。
相手の動きを的確に止めながら、勝利を目指しに行くデッキといえるでしょう。
相性のいいカード
あとは備忘録的な感じになりますが、個人的にお世話になるのが確定している《閉ザサレシ天ノ月》を使った「デモンスミス」とのシナジーをご紹介します。閉ザサレシ天ノ月
効果モンスター2体で出すことができる、悪魔族・光属性のリンク2モンスター。<閉ザサレシ世界ノ冥神>の補助カードとしての印象が強いこのカードですが、「デモンスミス」ではなんとこのカードから展開を始めることもできます。
とはいえ、この展開にはモンスターが3体必要なので、横展開が得意なテーマでの採用となるでしょう。
簡単な展開例
- モンスター3体のうち2体で<閉ザサレシ天ノ月>をL召喚。
- <閉ザサレシ天ノ月>1体で<刻まれし魔の鎮魂棺>をL召喚。
- <刻まれし魔の鎮魂棺>の効果でデッキから<魔を刻むデモンスミス>を特殊召喚。
- <魔を刻むデモンスミス>とモンスター1体で<刻まれし魔の大聖棺>をL召喚。
- <刻まれし魔の大聖棺>の効果で<閉ザサレシ天ノ月>と<刻まれし魔の大聖棺>をEXデッキに戻し<刻まれし魔ラクリモーサ>を融合召喚。
- <刻まれし魔ラクリモーサ>の効果で<魔を刻むデモンスミス>を回収。
まとめ
以上で「デモンスミス」の紹介を終わります。コンボパーツとしても、テーマとしても、優秀で面白いテーマとなっていますので、興味が湧いたらぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。
私も早速「デモンスミス」のパーツを組み込んで自分のデッキを強化してみます。
それでは、ご拝読ありがとうございました。