遊々亭攻略ブログ
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posted 2019.02.26
Byふぇーり
今期終盤のまとめ+環境終盤においての転生炎獣について書かせて頂きます。
内容としては、前半は2019年1月以降の環境変化。
後半は自分が環境初期に書いたブログの延長線上で、1月以降の環境による構築やプレイ面の変化、今の転生炎獣のデッキ的な強み、質問箱によくくる質問のまとめ等です。
Part.1 環境変化
Part.2 デッキレシピとプレイ面の変化
Part.3 転生炎獣の強みとよくある質問
1...2019年1月以降の環境
DARK NEOSTORM、PREMIUM PACK 2019の発売によって強化、もしくは新しく開発されたデッキなどについて。今年に入って環境を大きく変えた点と言えば、この2つのパックによって出た新規カードです。
具体的には、





そして、これらのカードによって強化されたデッキとしてオルターガイストとオルフェゴールがあります。


オルターガイスト
このデッキは、・規制によって初動の安定性が落ち、<フェイカー>が1枚になったため<強貪>を採用し辛くなった点。
・<フェイカー>が1枚になったため、回った後の終着点が弱くなった点。
・環境分布が広くなったため、メインデッキに永続や<里>が入れられなくなり、安定してカードパワーが高い妨害が入れ辛くなった点。
の3点で数を減らしていましたが、新規カードによる強化で再び環境でよく見るようになりました。
新規カードによって
・<アルミラージ>の登場により、<クリッター>召喚→<アルミラージ>にリンク→<クリッター>効果による<フェイカー>サーチで初動確保もしくは手札誘発サーチで妨害を構えられるようになった点。
・中盤以降、<フェイカー>が通った後に<ヘクスティア>→<プライムバンシー>+リンク1モンスターで妨害+後続+<アストラム>という盤面を作り終着点が強力になった点。
・<大捕り物>の登場で環境的に使える強力な妨害が増え、環境終盤はデッキの種類が減り妨害として誘発が強く使えるようになる点。
が強くなり、これに加えて<フェイカー>+罠の先攻での圧力や後手の場合の1枚初動の量+誘発での捲りやすさ、一部のデッキ相手に対する相性的な有利などのオルターならではの規制前からの強みもあります。


オルフェゴール
以前から<ディヴェル>や<オルフェゴール・トロイメア>等の強力な展開要素はあり、終着点の妨害数や盤面解決力、リソース回復力等に恵まれていないテーマでしたが、主に新弾の<クリマクス>、<ディンギルス>、LINK VRAINS PACK2の<バルディッシュ>によりそのような問題が解決されて環境でよく見るようになりました。豊富な1枚初動に加えて、モンスター2体を<トロイメア>→<マーメイド>に変換するだけで初動となり、1度初動が通るだけで<クリマクス>や<霧剣>、<サベージ>等を含めた3~5妨害+盤面と墓地リソースを構えることが可能です。
新弾発売直後は構築が洗練される前で数もほとんどいませんでしたが、環境が進むにつれて、<グレファー>や<ディアボ>等を入れた前期やそれ以前の剛鬼のような展開に比重を置いた構築や、<エンゲージ>や<終末>などの豊富な1枚初動があることを生かして<ファンタズメイ>や<ヴェーラー>などの誘発を多く入れた去年のGSリンクのような構築など、次々と強力な構築が開発されていって、分布数も転生炎獣や閃刀姫を凌ぐ勢いで増やしました。

また、上記2つのデッキが数を増やすにつれて環境初期に比べて数を減らしたデッキとして恐竜サンドラや純サンドラ等のサンドラ系のデッキがあります。
対オルターに関しては前期以前から不利でしたが、オルフェゴールもデッキ相性的にかなり悪いです。オルフェゴール側はサンドラ側が制圧として使う<超雷>に一切影響されずにギミックを回せる上に、<ディンギルス>の存在から<超雷>等の耐性持ちの処理もかなり楽です。<アルコン>も物量で乗り越え、処理用の<ケルベロス>→ギミック初動の<マーメイド>と自然な流れで越えられるので、処理のための枚数消費+誘発で消耗させるという風に構える動きもままなりません。
オルフェゴールが数を増やし、サンドラ系のデッキが減ったことで環境のメインデッキで見る誘発の選択にも変化が見えました。
対閃刀や対転生において、妨害の<ヴェーラー>や<無限泡影>、<アンカー>などを1度無力化しつつ、その2つに加えてオルフェゴール相手で「誘発を引き込む誘発」になる<ファンタズメイ>。
対転生や対オルフェゴールにおいて単純な1妨害になりつつリソースを削り、対閃刀や対オルターに関しても有用に使えることが多く、<ファンタズメイ>によって無力化されない<D.D.クロウ>。


これらのカードは環境初期でもサイドデッキではよく見ましたが、サンドラ系のデッキが減り有用な相手が増えると共にメインデッキでよく見るようになりました。
ここまで、新規後の環境変化について軽く書きました。これを踏まえて僕が環境後半に使用していた構築や、環境後半の転生炎獣について話したいと思います。
Part.2はこちら
posted 2019.02.25
By賢者えだまめ

自己紹介【賢者えだまめ】
自己紹介
初めまして。この度遊々亭さんでブログの執筆をさせて頂く事になりました、賢者えだまめと申します。Twitter、CS、KONAMI ID共にこの名前で活動しています。
【活動地域】
基本的には大阪での活動です。CS等があれば稀に遠征します。
【始めたきっかけ】
年齢ばれそうですが、小学生の時にクリスマスプレゼントで貰ったストラクチャーデッキの『海竜神の怒り』がきっかけです。【これまでの活動】
実は一時期遊戯王から離れてまして...本格的に始動し始めたのは、去年の末くらいなんですよね。
マスタールール3の時代は、よくCSとかにもお邪魔させて頂いてました。
【使用しているデッキ】
CS等では、環境トップの少し下くらいのパワーのデッキを基本握ります。環境トップをメタって勝つ試合は楽しいです!
後は、出来れば可愛いテーマを握りたいって感じですかね。


【好きなカード】

魔轟神グリムロが最高に好きです。
デュエルターミナルの時から言い続けてます。
【執筆内容等】
新規考察と大会レポ・環境上位考察をメインに据えようかなと思います。出来れば可愛いテーマを中心に←
posted 2019.02.21
BySaint-A
こんにちは、Saint-Aです。
自己紹介にもあった通り、僕自身メタビートというデッキタイプが好きなので、時間に余裕のある時はいつも頭の片隅で考えています。
今回の記事ではそんなメタビートの観点からストラクチャーデッキと新弾パックによって環境に台頭してきた「サラマングレイト」と「オルフェゴール」という2つのテーマの紹介と対策を書きました。
vs. サラマングレイト(転生炎獣)



1.テーマ紹介
展開力と妨害力のバランスが良く、特にリソースの維持に優れているテーマです。主要なモンスターが全てレベル4以下のサイバース族であり、「サラマングレイト」をサポートする魔法罠を含め、墓地を活用して毎ターンアドバンテージを稼いで戦います。
序盤は初動となる<転生炎獣ガゼル>にアクセスすることを優先しつつ、最低限次のターン倒されないように盤面を形成します。
「サラマングレイト」の優秀な点の一つがこの最低限の盤面を作りやすく、次の返しのターンから再度リソースを回復しながら展開し直せる点です。墓地で場の「サラマングレイト」カードを破壊から守ってくれるリンク1の<転生炎獣ベイルリンクス>を始め、「サラマングレイト」リンクモンスターが場に存在さえすれば発動できる万能なカウンター罠<サラマングレイト・ロアー>、さらにそのリンク体が転生できていた場合には対象を取らない破壊が可能となる通常罠<サラマングレイト・レイジ>などが挙げられます。
さらに展開できる場合は、次の返しのターンからもっと展開できるように墓地に「サラマングレイト」モンスターを肥やしつつ<転生炎獣ガゼル>を墓地から手札に回収したり、場には<転生炎獣サンライトウルフ>や<No.41 泥睡魔獣バグースカ>等を立てて相手にターンを渡します。
中盤以降は<転生炎獣ミラージュスタリオ>と<転生炎獣ガゼル>からデッキ内の「サラマングレイト」モンスターへアクセスし、<転生炎獣サンライトウルフ>の転生リンク召喚を中心に、毎ターン妨害罠や<転生炎獣の炎陣>を構えて相手とのアドバンテージ差を広げていきます。
<転生炎獣サンライトウルフ>の効果で炎属性の手札誘発である<灰流うらら>を回収できたりすると「サラマングレイト」ならではの良さがでます。
その他、同じ炎属性である<灼熱の火霊使いヒータ>や<トロイメア・フェニックス>なども活用し盤面を有利に運んでいきます。
また、相手の盤面に合わせて<転生炎獣ヒートライオ>の転生リンク召喚からライフポイントを削っていったり、リンク数を比較的稼ぎやすいのでリンク4の<ヴァレルロード・ドラゴン>で相手の厄介なモンスターを奪ったりして詰めていきます。
2.刺さるメタカード
キーカードである<転生炎獣ガゼル>をサーチできる手段が<転生炎獣の炎陣>、<レディ・デバッガー>、<サイバネット・マイニング>と豊富であるため、序盤だと<ライオウ><超雷龍-サンダー・ドラゴン><手違い>といったサーチ封じが刺さりやすいです。「サラマングレイト」は属性・種族が統一されており、転生リンク召喚も頻繁に使用するため、<センサー万別>は特に刺さります。リンク条件に炎属性縛りが多いため<闇黒世界-シャドウ・ディストピア->も面白いと思います。ただ、両者ともに<転生炎獣フォクシー>の(2)の効果で一気に突破される可能性があるため十分に気を付けましょう。



「墓地から蘇生」「墓地から回収」「墓地に送られた時」など、墓地を活用して中盤以降展開していくテーマですので、墓地に行くカードの大半を除外にできる<閃光の追放者><M・HERO ダーク・ロウ><次元の裂け目><異次元グランド><マクロコスモス>、墓地関連の効果を封じる<エンド・オブ・アヌビス><深淵に潜む者><No.68 摩天牢サンダルフォン><王家の眠る谷-ネクロバレー><墓地封印><ソウルドレイン>などが挙げられます。
特に個人的にオススメな1枚は<王家の眠る谷-ネクロバレー>です。簡単にサーチと発動ができる点、中盤以降で引いても相手の<転生炎獣ベイルリンクス>による耐性を無効化できる点、表側魔法罠の弱点である<転生炎獣フォクシー>を抑制できる点、フィールド魔法なため<転生炎獣ヒートライオ>でも除去される心配がない点などが優秀だなと考えています。



3.突破対策とプレイング
1番刺さると考えられる<王家の眠る谷-ネクロバレー>は<トロイメア・フェニックス>が主な突破策です。<センサー万別>適用下では<トロイメア・フェニックス>は悪魔族のため、サラマングレイトモンスター+<SRベイゴマックス>や手札誘発等と絡めて比較的簡単に出すことが可能です。そのため、モンスターを極力2体並べさせないようにすること、または<エフェクト・ヴェーラー>や<無限泡影>等で効果を無効化するのが有効な対策です。
また、サイドチェンジ以降は<ダイナレスラー・パンクラトプス>も突破策になります。
普段は召喚無効罠がなくとも<墓穴の指名者>で処理が可能ですが、<王家の眠る谷-ネクロバレー>の適用下では発動すら行うことができないので注意しましょう。
vs.オルフェゴール



1.テーマ紹介
現環境の中でも展開力に長けており、従来にはあまりなかった除外を活用してくるテーマです。主要モンスターが闇属性・機械族で構成されていて、相性の良い幻影騎士団を混ぜた構築が多く見受けられます。
序盤は<ダーク・グレファー><終末の騎士>といった闇属性モンスターを墓地に送るギミックから始まります。手札から墓地へ捨てるコストがむしろ初動につながることもあるので、高いピーピング性能と手札破壊効果を持つ<N・アクア・ドルフィン>を採用している構築もあります。
墓地に送られた<オルフェゴール・ディヴェル>を中心に展開をしていき、リンク2の<オルフェゴール・ガラテア>でフィールド魔法の<オルフェゴール・バベル>かカウンター罠の<オルフェゴール・クリマクス>をセット、リンク3の<幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ>から<幻影霧剣>をセットするなどして妨害を構えます。
さらに展開できる場合は、<幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ>から<RUM-幻影騎士団ラウンチ>を準備し、「オルフェゴール」リンクモンスターの上に直接乗せられるランク8エクシーズ<宵星の機神ディンギルス>と合わせて、ランク9エクシーズ<真竜皇V.F.D.>を特殊召喚することも可能です。
中盤以降は<幻影霧剣>や<オルフェゴール・クリマクス>で妨害をしつつ、<オルフェゴール・バベル>で相手ターン中にリソースを回復して次の自分のターンに備えます。
自分のターンでは<宵星の機神ディンギルス>を中心に<幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ>と噛み合わせて除去をしたり、<オルフェゴール・ロンギルス>も活用していきます。
<宵星の機神ディンギルス>の墓地に送る効果が「エクシーズ召喚成功時」ではなく「特殊召喚成功時」なため、相手ターン中でも<オルフェゴール・スケルツォン>の効果で墓地から特殊召喚して対象取らずに除去する動きが強力です。特殊召喚先が<幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ>のリンク先だとさらにもう一枚除去できるためより強力になります。
2.刺さるメタカード
キーカードである<オルフェゴール・ガラテア>にたどり着くためには、場に「オルフェゴール」モンスターとその他モンスター1体を並べる必要があります。この条件を1ターンで満たすためにはモンスター効果を活用するのが大半なため、<インスペクト・ボーダー>や<威光魔人>といった手札・場・墓地共通でモンスター効果を封じるカードは刺さると考えられます。「オルフェゴール」は機械族を中心に構成されているため<センサー万別>は特に刺さります。
また、「墓地のこのカードを除外して発動できる」という共通効果も持ち合わせているため<王家の眠る谷-ネクロバレー>や<マクロコスモス>といった墓地メタも刺さります。類似の効果を持つメタカードはサラマングレイトの文章中に記載してますのでそちらをご参照ください。



一方で気をつけるべきは、「オルフェゴール」は除外も活用できるテーマという点です。
<オルフェゴール・ガラテア><オルフェゴール・ロンギルス><星遺物-『星杖』>といったカード群から除外を活用できるため、<D.D.クロウ>や<浮幽さくら>等での妨害は慎重に行いましょう。
近年のテーマでは珍しく展開方法に除外を活用するため、手札誘発としては<アーティファクト-ロンギヌス>が特に刺さります。
アーティファクトの神智>を入れてみるのも面白いかなと思います。
盤面を除去することだけに特化するのであれば、闇属性中心なため<超融合>から<スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン>を出したり、機械族中心なため<サイバー・ドラゴン>特殊召喚から<キメラテック・フォートレス・ドラゴン>や状況に応じて<キメラテック・メガフリート・ドラゴン>を出してみるのもいいかもしれません。
3.突破対策とプレイング
<インスペクト・ボーダー>の突破策が、<ダーク・グレファー>の特殊召喚+「オルフェゴール」モンスターで<オルフェゴール・ガラテア>をリンク召喚、その上に<宵星の機神ディンギルス>を重ねてエクシーズ召喚することです。召喚無効系の罠があれば<宵星の機神ディンギルス>の蘇生制限も満たさないため有利を取ることが可能です。<センサー万別>のみがある場合は打つタイミングがとても重要です。
ただ、モンスターが2体並んだ時に発動してしまうと、<トロイメア・フェニックス>をリンク召喚され<センサー万別>が破壊されるという裏目が存在します。なので、<オルフェゴール・ガラテア>がリンク召喚された際に<センサー万別>を発動して<トロイメア・フェニックス>と<宵星の機神ディンギルス>という2つの突破策を封じましょう。
いかがでしたでしょうか。
現環境は他にも「閃刀姫」「オルターガイスト」「サンダードラゴン」「魔術師」「セフィラ」「サブテラー」などたくさんのテーマで群雄割拠している分、メタビートとしてデッキを組み上げ勝つことは難しいかもしれませんが、少しでも参考になった部分があれば幸いです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。