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ギャラクシーカップ本戦デッキ紹介 前編【カマクラル】
posted 2025.09.25
Byカマクラル

ギャラクシーカップ本戦デッキ紹介 前編【カマクラル】
戦うデュエリーマンのカマクラルです。
2025年度のギャラクシーカップ本戦に参加してきました!
今年は予選突破者が128名へと増員されたのですが、昨年までと異なり勝ち抜きトーナメント方式になりました!
全国からトッププレイヤーが集う中で、一回でも負けたら即終わりという過酷なレース...
力及ばずDay2に進む事はできませんでしたが、今回も環境ヨミからサイドチェンジに至るまで、余す事なく発表したいと思います!
目次
- 環境考察・デッキ選択
- デッキレシピ
- デッキコンセプト
- メインデッキ解説
- サイドデッキ解説
- サイドチェンジ解説
- 不採用カード解説
- 大会当日の戦績
- 最後に
それでは、早速観ていきましょう!
1.環境考察・デッキ選択
ギャラクシーカップ予選期間中との違いは、戦慄のアウターバースの発売によってカードプールが増えた事です。OTS、ハンディーレディ、ハングリーバーガーなどの新テーマをはじめ、真紅眼、楽姫、焔魔などが強化されました!
デッキパワー、安定感ともにブラックカオスが頭一つ抜けているのは変わらない印象でしたが、念のため一通りのデッキを試してみる事にしました。
一つひとつを検証した結果、ブラックカオスに勝つためには打点で上回ったりワンキルする必要があるという結論に至りました。
ワンチャンありそうなテーマとしては、セレブローズ、ハーピィ、サイバー・ドラゴンが挙がりました。
ただ、メインは五分以上取れたとしても、サイドチェンジ後に大幅に勝率を下げてしまうのがセレブローズとサイバー・ドラゴンでした。
やはり<バックビート>がかなり刺さってしまうため、テンポを崩される事で本来の力を発揮できないケースが多かったです。
もちろん上振れたら手をつけられないのですが、初日の5回戦を上振れ狙いだけで勝ち上がるのは至難の業だと考えて、この2つのデッキは候補から外しました。
特定のテーマに強いこだわりを持つプレイヤーは別にしても、堅実に勝ちを狙いに行く方ならここに辿り着くはずと考え、そこからはひたすらミラー戦とハーピィ戦の調整を繰り返しました!
ハーピィはブラックカオスに寄せて<サンセットリバース>を採用した罠型にしており、相手の展開を罠で止めつつ、コンタクトフュージョンと<ハーピィズフルドレス>でライフと盤面を取っていく戦術にしました!
種族単体テーマながら、墓地にモンスターがあまり貯まらないため、<バックビート>が刺さりにくい点も優秀です!
<スプレンディッド・スラッシュ>で相手のバックをバウンスし、返しで<ハーピィ・レディ1・2・3>に<ハーピィズフルドレス>を装備して3回攻撃できれば、ほとんど勝ち確定なのも強かったですね!
ブラックカオスに比べれば対策も薄くなっているであろう事から、最後まで握る候補になっていたのですが、墓地のモンスターが貯まりにくい事から<バックビート>を採用しにくく、二本目以降の対応力の差が気になって最後の最後に断念しました。
デッキパワー、安定感、サイドデッキ込みの対応力の高さから、最終的にはブラックカオスを握る事に決めました。
1.デッキレシピ
ブラックカオス
プレイヤー:カマクラル
モンスター
計26枚
エクストラデッキ
計15枚
サイドデッキ
計0枚
3.デッキコンセプト
「後攻に寄せたメインデッキ」です!横浜にて予選を突破した際は、<サンセットリバース>と<閃光のバリア -シャイニング・フォース->を3積みした構築で優勝しました!
ただ、予選と同じ手が通用するとは全く考えていませんでした。
全国から集まった強豪プレイヤー相手であれば、<閃光のバリア -シャイニング・フォース->をケアしたプレイをしてくるでしょうし、これだけ<サンセットリバース>が流行っているなら、<オーバーラッシュ・ストーム>を積んでくる可能性が高いと考えていました。
横浜の予選では運良く<オーバーラッシュ・ストーム>を打たれずに済んだので勝てましたが、本戦ではサイドデッキに採用されてくるでしょうから、これで勝ち抜くのは厳しいと感じました。
また、罠に依存した構築である以上、どうしても受け身ですし、先攻に寄っている内容と言わざるを得ません。
先攻で勝ちやすいのは当たり前なので、後攻スタートだった時にどうやって勝つかが命題でした。
確率的には半分が後攻スタートな訳ですし、ジャンケンの弱い僕は先攻の確率がさらに低いと思いました。
※横浜予選の時は3/5が後攻スタートでした...
そこで、後攻時の勝率を少しでも高めるために、もとから後攻に寄せたメイン構築にする事にしました!
仮にジャンケンに負けて後攻になったとしても、そこまで落ち込まずに試合に専念する事ができますし、先攻をとった相手に勝つ事ができれば、精神的にも優位に立てると考えました!
後手から捲るためにはとにかく手数だと考え、<昂光の呪縛>は3積みにしました!
また、ギャラクシーカップ本戦前にO尺さんはじめ千葉のカード仲間と調整をしてきたのですが、さんむすCSを主催している方に<ハリケーン>を使われて負けたのが印象に残りました。
バック3枚を戻される事で相手の妨害ができなくなりますし、次のターンで2枚しかドローできないため、返しがかなり困難になります。
こちらの先攻時に<ハリケーン>で2回負けたため、後攻スタートで勝つには<死者蘇生>よりこちらしかないと思い、急遽レジェンド魔法を入れ替えました!
残念ながらギャラクシーカップ本戦内では一度も<ハリケーン>を引き込めず、強さを実感する事はできませんが、一般の部で2位だったハーピィとベスト4だったセブンス型カオスには<ハリケーン>がメイン採用され、1位とベスト4のカオスにもサイドデッキに<ハリケーン>が採用されていました!
また、小学生の部で優勝したレシピにも<ハリケーン>と<昂光の呪縛>がメイン採用されていた事から、メインデッキ構築の狙いは悪くなかったのではないかと考えています!
それでは、デッキ解説の方で詳しく書いていきます!
4.メインデッキ解説
【最上級モンスター】4枚
永劫の神導龍...3枚
500LPのコストで、相手フィールドのカード1枚を種類を問わず破壊できる強力なモンスターです!レベル9なので<夢中の誘い>が効かず、このカード1枚で<カオス-黒魔術の儀式>の素材を賄える事から、<シャイニーシェイディー>などの罠を踏みにいくカードとしても優秀ですね!
また、<カオス-黒魔術の儀式>で手札のこのカードを素材に<マジシャン・オブ・ブラックカオス>をリチュアル召喚し、<暗黒の邪竜>の効果でこのカードを回収したり、<混沌の翼竜>でリチュアル魔法をセットしながら追加の1ドローをしたりと強い動きに繋げやすいです!
こちらはカードを増やしつつ、相手の盤面を破壊していく動きですので、アド差をつけられるのはもちろん、次のターンの返しのハードルを高く設定できます!
攻撃力2500なので打点としては及第点ですが、<マジシャン・オブ・ブラックカオス>や守備表示の<セレモニアル・ソーサラー>、<セレモニアル・ナイト>は倒せないため、モンスターを破壊するのか、バックを破壊するのかはよく考えてから効果を使いましょう!
基本的にはかなり強いカードですが、効果の乱発は自分の寿命を削る行為です。
また、モンスター2体をリリースする事でリチュアル召喚の素材が足りなくなるケースもあります。
あえてアドバンス召喚せずに<カオス-黒魔術の儀式>のコストに使う事も多々ありますので、展開の計算をしてから動いた方がいいでしょう。
加えて、効果は召喚・特殊召喚したターンに1度だけ使えるという点も忘れずに!
逆に、このカードの召喚に合わせて<シャイニーシェイディー>を当てられた場合、まだ効果を発動していないため、<天導聖の見継ぎ人>や<死者蘇生>で特殊召喚したり、2枚目のこのカードを出せば効果を発動できますので、忘れずに使いましょう!
天導聖の見継ぎ人...1枚
大会の上位入賞レシピなどで、2枚採用や3枚採用の構築をよく見かけます。やっている事は<死者蘇生>なのでかなり強いですし、<永劫の神導龍>と違って先攻1ターン目から効果を使う事ができ、展開やその準備を行えるため非常に優秀です!
地属性なので、<冥跡のジュンディー>の追加効果を誘発できる点もシナジーが強いですね!
ただ、最上級モンスターを入れ過ぎると、手札事故が起こる可能性が高くなります。
ギャラクシーカップ決勝戦は負けたら即終了の勝ち抜きトーナメントであり、最大7マッチ行うため、デッキの安定感はかなり重要な要素です!
<永劫の神導龍>と違って墓地からの回収手段もなく、重ねて引いても効果を使えるのは1ターンに一度だけという事であれば、複数枚積む意味は薄いと思いました。
実際にこのカードの採用枚数が少ない事で著しくパワーが下がるといった実感も無かったため、この判断は間違っていなかったと思います。
【上級モンスター】1枚
風帝ライザー...1枚
このデッキは最上級モンスターの数を絞っているため、上級モンスターであるこちらを入れてもそこまで邪魔になりませんでした。ブラックカオス環境という事もあり、<サンセットリバース>の採用率は相変わらず高かったため、効果破壊耐性をすり抜けられるこのカードはかなり重宝しました!
【下級モンスター】21枚
バルーン・バティーア...3枚
ギャラクシーカップ予選の時は<舞踊る恵雷の精霊>を採用していましたが、今回はこのカードに変わりました!もともとは<サンセットリバース>と<閃光のバリア -シャイニング・フォース->をいち早く引き込むためのドロー要員として採用していました。
しかし、先攻1ターン目には効果を発動できず、相手の墓地が7枚以上貯まってしまうと
追加の1ドローができない事から、徐々に使いにくさを感じるようになりました。
また、予選の時は罠を使ったカウンター狙いだったにも関わらず、うまく決まったのは15回戦中で1回のみ...
これらの事から、本戦は<閃光のバリア -シャイニング・フォース->で勝つプランからガラッと変える必要があると感じていました。
この下級モンスターの枠を入れ替えながら、何十回、何百回と対戦を繰り返す中で1つ見えてきたのは、機能しない札を入れない方が安定感が高いという事でした。
これは当たり前の事ですが、初動でつまづくと相手が事故らない限り、その後のリカバリーが難しいです。
<竜水の神子>も強力でしたが、先攻1ターン目に引いた時に展開には絡みません。
その点、<バルーン・バティーア>は初動として申し分なかったです!
もちろん不発に終わる事もありますが、1枚のカードでモンスター2体分になれたらかなり強いですし、モンスターを特殊召喚できずとも2枚の墓地を肥やしてくれます。
これでリチュアル魔法が墓地に落ちてくれるだけでも後の展開に繋ぎやすかったですね!
初動となる展開札は多いに越した事はないため3枚確定!
暗黒の邪竜...3枚
2枚の墓地肥やしに加え、<永劫の神導龍>を墓地から回収する効果も持っています!初動にも使えるアドの塊ですので、かなり強力ですね!
先攻1ターン目に<進軍するルイーズ>と重ねて引いた場合は、こちらを先に出して<混沌の翼竜>と<光を誘うグリフォール>が墓地に落ちてくれる事に賭けてから、<進軍するルイーズ>の効果を発動します!
<永劫の神導龍>を引きたいシュチュエーションであるなら、順番を逆にすれば良いですね!
攻撃力1100なのも地味に偉く、<冥跡のジュンディー>を戦闘破壊できます!
このカードをリリース要員として<永劫の神導龍>をアドバンス召喚するも良し、回収した<永劫の神導龍>を<カオス-黒魔術の儀式>の素材に使うも良しで動きのバリエーションが広がります!
<永劫の神導龍>と合わせてこちらも当然3積み必須!
混沌の翼竜...3枚
2アドを稼ぐブラックカオス専用の下級の要です!他のカードでドローした後ですと追加の1ドローを発動できないため、できるだけここのドローが初動になるようにプレイします。
仮に先攻1ターン目、初動で<冥跡のジュンディー>の効果を使って地属性モンスターがめくれたとしても、墓地に<カオス-黒魔術の儀式>が落ちてこのカードを手札に持っているなら手札交換効果は使いません。
1ドローしたカードがレベル4モンスターであれば、このカード自身と合わせる事で<マジシャン・オブ・ブラックカオス>をリチュアル召喚できますね!
手数の多さは強さに直結するため、<任務完了>などの召喚反応系罠であれば、ここに打たれる事も多々あります。
そういった意味では本命を通すための囮役としても使えますね!
※このカードが展開の本命となるケースも多々ありますが...
このカードの召喚時に罠を打たせて、その後に<進軍するルイーズ>を出せば、こちらは3アド稼げるためかなり強いです!
攻守のステータスも下級モンスターにしては高めであり、この下地の強さがブラックカオスを環境トップたらしめる所以だと思います。
追加の1ドローが無くても、<カオス-黒魔術の儀式>を回収できるだけで普通にアドは稼いでますからね。
<シャイニーシェイディー>など、裏側にしてくる罠を踏み越えられるようになるだけでも偉いです!
もちろん3枚フル投入!
進軍するルイーズ...3枚
状況に応じて<混沌の翼竜>、<光を誘うグリフォール>を蘇生できるカードです!一応、同名カードも蘇生可能ですが、大してうまみは無いため優先度は低いですね。
<混沌の翼竜>か<光を誘うグリフォール>を特殊召喚すれば、最低でも2アドを稼げる事になります!
非常に強力な効果ですが、盤面に空きが無いと単に墓地を2枚肥やすだけになってしまうため、使う順番をよく考えてからプレイしましょう!
効果発動にデッキ数の制限も無いため、自分のデッキが10枚以下になっても効果を発動できます!
そのため、<希望のリーチェ>や<オーバーラッシュ・ストーム>で墓地のモンスターをデッキに戻す際は優先的にこのカードを選ぶようにしています。
ガラ空きになった盤面を再構築する事に長けているため、どのタイミングで引いても重宝しますね!
上述した<混沌の翼竜>と同様にデッキの土台となるパワーカードなので3枚確定!
光を誘うグリフォール...3枚
追加のドローや墓地肥やし能力は無いものの、<カオス-黒魔術の儀式>と<セレモニアル・ゲート>を選んでフィールドにセットできるため使い勝手が良いです!この手のカードにありがちな召喚・特殊召喚したターンに発動可能という縛りも無いため、生き残れば毎ターン効果を使えますね!
守備力が高く、下級モンスターで突破されにくい点も優秀です!
ただ、無条件でリチュアル魔法を回収できるのではなく、EXデッキのリチュアルモンスターを見せた時のみ効果を発動できます。
試合が長引いた際、合間で<希望のリーチェ>の効果を挟んでいないと、リチュアルモンスターが枯渇していて効果を発動できないケースが稀にありますので注意しましょう。
リチュアル魔法を連打する際も重宝するため3積み必須!
冥跡のジュンディー...3枚
最強の初動カードです!先攻1ターン目に3枚の墓地を肥やせるだけでもかなり優秀ですが、地属性モンスターが含まれていれば追加効果で手札を入れ替えられます!
自身はフィールドに残りながら、デッキトップから4枚のカードにアクセスできるため、デッキの回転率アップに貢献してくれますね!
<光を誘うグリフォール>同様、生き残れば次のターンにも効果が使えます!
また、ターン1制限も無いため、複数回手札を入れ替える効果を使えますね!
<混沌の翼竜>のドロー後であれば、手札は入れ替え得です。
必要ないカードであれば、引いたカードをそのままデッキボトムに送れば良いだけですので。
このデッキには10枚の地属性モンスターを採用しているため、ヒット率はそこそこあると思います。
当然3枚フル投入!
希望のリーチェ...3枚
序盤は準初動、中盤以降はリチュアルモンスターの枯渇を防ぎつつ1アド稼いでくれる優秀なモンスターです!試合が長引くと、エクストラデッキの<マジシャン・オブ・ブラックカオス>を使い切ってしまうケースがあるのですが、このカードのおかげでそれを緩和できますね!
できるだけリチュアルモンスターを戻して1アド稼ぎたいですが、無理にリチュアルモンスターを墓地に送ってしまっては本末転倒。
めくれた3枚が弱かった際に立て直しが効かなくなるため、めくりの結果に左右されずに盤面強度を担保できるか、よく考えてから効果を使うようにしましょう!
召喚したターンのみ発動できる効果ですので、<バルーン・バティーア>で出してもリリース要員かリチュアル素材にしか使えませんので注意!
ただ、このデッキと非常に相性の良いカードですので3枚確定!
【魔法】10枚
カオス-黒魔術の儀式...3枚
手札はもちろん、裏側表示のモンスターも素材に使える強力なリチュアル魔法です!<ゼラ>や<ハングリーバーガー>のリチュアル魔法を見ても、素材の指定が緩いリチュアル魔法からは効果を持たないモンスター、フィールドの表側表示モンスターという縛りの強いリチュアル魔法からは効果モンスターを出せるようにデザインされていますね!
<マジシャン・オブ・ブラックカオス>は効果モンスターですが、墓地にいる時にブラック・マジシャン名称になるルール効果ですので、扱いとしては効果なしモンスター側として素材の指定が緩い事が許されたのでしょう。
初動で手札の<永劫の神導龍>を素材にリチュアル召喚し、<混沌の翼竜>を召喚して効果でこのカードを場にセット&1ドローする動きはよくやりますね!
<混沌の翼竜>と<光を誘うグリフォール>の両方に対応している点も強いです!
手軽に出せる2800打点はやはり強いため、絶対3積み必須!
セレモニアル・ゲート...3枚
<カオス-黒魔術の儀式>と比べて素材の縛りは強いものの、2種類のリチュアルモンスターを出し分けられるのは非常に強力です!<光を誘うグリフォール>でのみ墓地から回収できるため、回収先の優先度はこちらの方が高い気がします!
<セレモニアル・ソーサラー>は相手フィールドのカード1枚を種類を問わず破壊し、<セレモニアル・ナイト>は単体で3300打点、横に<マジシャン・オブ・ブラックカオス>がいると追加で自軍の全モンスターを500打点アップできるため、非常に強力です!
また、このカードを複数枚発動できれば同名モンスターを素材に同名カードをリチュアル召喚できるため、効果の重ねがけが可能となります!
<セレモニアル・ソーサラー>であれば、相手フィールドのカードを複数枚破壊できますし、<セレモニアル・ナイト>であれば自軍の総打点を上積みできます!
もちろんエクストラデッキのリソースをかなり使う事になりますが、効果の重ねがけをしたターン内で決着できれば問題ないですね!
もちろん3枚フル投入!
昂光の呪縛...3枚
もともと後攻で強い構築にしたかった事に加えて、<サンセットリバース>をメイン採用するプレイヤーが多いヨミだったのでこちらを採用しました!このデッキの除去は効果破壊に依存しているため、破壊ができないと盤面を返せてもライフを取る事が難しいです。
その点、このカードでセットモンスターを起こしつつ2ドローできればダメージを取りに行けますし、アドバンテージ的にも優位に立てます!
<オーバーラッシュ・ストーム>とどちらを採用するか悩みましたが、こちらは墓地コストが不要ですぐに打てる点も使いやすかったです!
ただ、相手の手札が2枚以上あると発動自体ができなくなるため、相手の盤面を返し切れずに1ターンの猶予を与えてしまうと、次のターンには相手が盤面も手札も充実している状態となってしまって打てなくなります。
また、今回のレジェンド魔法は<ハリケーン>を採用しているため、このカードを先に打たないと発動できなくなる点には注意しましょう!
後攻寄りのメインで強気の3枚採用!
ハリケーン...1枚
<死者蘇生>を採用した方が無難なのは間違いありません。しかし、後攻スタートから捲っていくためには、発動ターンと次の相手ターンで妨害となるこちらの方が強いと思い直し、直前で入れ替えたかたちです!
シーンによっては全く機能しない可能性もある1枚ではありますが、3枚のセットカードをバウンスできればほぼ勝ち確まで持っていけるのは、このカードならではの強みです!
格上の選手達に勝つためにはこの程度のリスクは取らないといけないと思い、多少のムラは覚悟で採用しました!
ただ、前述の通り本戦では一度も引き込めなかったため、強さを実感する前に終わってしまったのは心残りでした。
先攻の時は早期に<虚無魔人>を引き込みたかったため、<強欲な壺>と入れ替えていました。
【罠】4枚
サンセットリバース...3枚
<オーバーラッシュ・ストーム>や<ハリケーン>の存在から、ドローフェイズに打てる罠でないと信用できないと考えていました。救惺望御も長いこと試してみたのですが、発動時点でマイナス2アドとなり、盤面にカードを残さずにターンを迎える事も多々ありました。
強く打てたと感じる時は自分が優勢の時だったため、劣勢時に耐えるのであれば<サンセットリバース>の方がリソースを残せる確率が高いと思い、こちらも比較的直前で入れ替えたかたちです。
必須というよりは仕方なく採用していた部分もあるため、レジェンド罠のみを採用する型も試すべきだったと反省しています。
強制脱出装置...1枚
以前のハーピィ一強環境に比べると、デッキ分布はバラけているように感じていました。ブラックカオスのトップシェアは揺るがないでしょうが、だからと言って対面によって刺さらない可能性のあるカードを採用するのは得策ではないと考えていました。
このカードであれば、現環境のデッキで刺さらない対面は無いですし、ブラックカオスに対しても十分に有効です!
自分のモンスターの召喚・特殊召喚時にも発動できるため、他の罠と違って能動的に使える点も良いですね!
もちろん他のレジェンドカードの罠と比べるとパワーは低めではありますが、ある程度はプレイングでカバーできますし、2戦目以降はサイドチェンジで入れ替えれば良いと考えていました。
実際の対戦では一戦目にハーピィと当たりましたが、このカードを<ハーピィ・レディ1・2・3>に当てて勝てたため、入れておいて良かったと感じました!
【エクストラデッキ】15枚
マジシャン・オブ・ブラックカオス...3枚
このデッキの主戦力であり、最も出す頻度の高いメインアタッカーです!攻守ともに高いステータスを誇り、メインギミックでこのカードを超えられるかどうかが環境入りの一つの基準になっていると思います。
相手のデッキが分からない場合はトップシェアのブラックカオスを想定するのがセオリーですので、その場合は攻撃表示で特殊召喚します。
守備表示で出してしまうと、相手の<マジシャン・オブ・ブラックカオス>に一方的に戦闘破壊されてしまうからですね。
仮に相手が<セレモニアル・ナイト>の3300打点で殴ってきても減るのは500ライフで済みますし、次のターンに<進軍するルイーズ>や<混沌の翼竜>を引ければ、再びこのカードをリチュアル召喚できます!
<セレモニアル・ナイト>は打点が元に戻っているため、盤面を返すのは容易ですね!
序盤から使い過ぎるとエクストラデッキのこのカードが枯渇し、いざ使いたいタイミングで出せなくなったりします。
毎回都合よく<希望のリーチェ>でエクストラデッキを回復できるとも限りませんので、出すべきかどうかはよく考えてから動いた方がいいです!
当然3枚確定!
セレモニアル・ソーサラー...3枚
上述した<マジシャン・オブ・ブラックカオス>が場に居る時に、相手の盤面を何でも1枚破壊できるモンスターです!<光を誘うグリフォール>で墓地から<セレモニアル・ゲート>を回収し、このカードを素材に同名モンスターをリチュアル召喚する事でもう一度効果を発動する事もできます!
また、このカードをリリース素材にして<天導聖の見継ぎ人>をアドバンス召喚すれば、効果でこのカードを蘇生してまた効果を使えますね!
このように複数回このカードの効果を使って相手の盤面を剥がせば、安全にダイレクトアタックを叩き込んでライフを削り切れます!
もちろん3積み必須!
セレモニアル・ナイト...3枚
単体で3300打点になれるモンスターです!守備力も2500と高いため、先攻1ターン目でこのカードをリチュアル召喚し、墓地を1枚肥やす動きもよくやります。
この1枚の落としからキーカードが落ちて動き始める展開もあるので侮れませんね!
自分の場に<マジシャン・オブ・ブラックカオス>がいると自軍のモンスターの打点を全て500アップできるため、このカード自身は3800打点、<マジシャン・オブ・ブラックカオス>も3300打点になります。
これで合計7100打点となるため、横にもう一体のモンスターを並べていれば8000overのダメージを与える事も容易です!
夢中対面の際、効果破壊耐性を持つ<栄華夢中のシルビクス>の突破に少々手こずるのですが、このカードで処理できるため詰まずに済みますね!
優秀なモンスターなので3枚フル投入!
超魔導騎士-ブラック・キャバルリー...2枚
メインデッキ・サイドデッキともに<歴戦の暗黒騎士ガイア>を採用していないため、自力では出せません。対戦相手の墓地にある<歴戦の暗黒騎士ガイア>を<死者蘇生>で奪った時のみ使えますね!
このデッキに高打点と貫通効果、効果破壊耐性をもたらすカードですので、非常に強力です!
ただ、それでもメインデッキに<歴戦の暗黒騎士ガイア>を採用しないのは、事故札となり得るカードを極力減らして安定感を少しでも高めたかったからです。
このカードに頼らずとも、元々のデッキパワーが高いため、ややオーバーキル気味ではあります。
ギャラクシーカップ本戦には全国の予選を勝ち上がってきた猛者が集うため、デッキ構築やプレイングで差がつく事はほとんどないだろうと考えました。
そうなると、デッキが回った方が勝つ事になるため、事故りにくい事を最優先しました!
現状の採用率から考えると最も出す確率が高いため念のため2枚採用しました。
竜騎士ブラック・マジシャン / 百戦の覇者ガイア / 疾風の竜騎士ガイア / ウィスニャーリング・フェアリー...各1枚
これらのカードもメインデッキ・サイドデッキともにフュージョン素材となるモンスターを採用していないため、自力では出せません。それでもわざわざエクストラデッキを15枚分用意するのは、対戦前にこちらが使うデッキを絞らせないためです。
仮にエクストラデッキが0枚ですと、フュージョンモンスターやリチュアルモンスターを扱わないデッキとして予想されてしまいますし、15枚に満たない枚数であればハーピィや真紅眼ではない...という風に予測を立てられて対策される可能性があります。
相手に余計な情報を与えないためにも、エクストラデッキは15枚用意するよう癖付けしておきましょう!
後編へ続きます。
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