遊々亭攻略ブログ
遊戯王 OCG 遊々亭Blogです。
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posted 2023.08.14
Byメカヲタ

【ホルス】デッキ解説
新弾「AGE OF OVERLOAD」から、新たにテーマ化された「ホルス」についてご紹介します。
「ホルス」自体は既に<ホルスの黒炎竜 LV8>等が存在していましたが、今回追加されたカード群はカテゴリは含むものの、既存のカードとは全く違うデザインになっているため、実質的には完全新規テーマです。 今回は新規カードのみに焦点を絞って解説します。
新規「ホルス」カード
新たな「ホルス」はレベル8のモンスター群で、種族と属性はバラバラです。<王の棺>がフィールドに存在する場合に、ノーコスト、かつチェーンブロックを組まずに特殊召喚できる共通効果を持っており、展開難度が異様に低く設定されています。 縛りも特に存在しないため、ランク8はもちろん、シンクロやリンク素材としても活用していけます。
もう1つの共通効果として、自身のカードが相手によって除去された際の誘発効果も持ち、単純に並べるだけでも相手にプレッシャーをかけられるようになっています。
ホルスの栄光-イムセティ
固有効果として、自身とカード1枚を手札から墓地へ送ることで、キーカードである<王の棺>をサーチできます。
サーチ後にドローがあるため損失がなく、ドローは任意なので<金満で謙虚な壺>発動ターンでも問題なく使用できます。
【ホルス】における1枚初動で、このカードか<王の棺>本体に触れていないと動けないため、いかにこのカードに触れるかが鬼門です。一応闇属性・魔法使い族なため、<レスキューラビット>からの<星刻の魔術師>等でサーチが可能です。 誘発効果としてはフィールドのカード1枚の墓地送り。
対象も取らず破壊耐性も貫通するため強力ですが、受動的な点と相手もわかった上でプレイすることができる点から、あくまで牽制程度に思った方がよさそう。
ただ牽制としてはあまりに強く、またこのカードを優先して除去すると残りの「ホルス」が誘発するため、相手目線では厄介この上ありません。
攻撃力も3000と申し分なく、名実ともにエースと呼ぶに相応しいモンスターです。
ホルスの先導-ハーピ
風属性・獣戦士族で、誘発効果によりお互いの墓地・除外からカード2枚を、手札かデッキに戻すことができます。2枚とも同じ場所に戻すため1枚は手札に、といったことはできませんが、相手のカードであればデッキに戻してリソース遮断、自分のカードであれば手札に戻す強力なリソース回復にでき、比較的緩めの条件もありかなり優秀です。
裏側除外も対象になるため、<強欲で貪欲な壺>等によって除外されたカードですらも回収でき、かつそれが場合によっては毎ターンできるため、<原初の種>をも上回る強さを持ちます。 攻撃力は2400と控えめではあるものの、ノーコストで特殊召喚できる上級モンスターとしては十分なラインですね。
ホルスの祝福-ドゥアムテフ
水属性・獣族で、自分の「ホルス」モンスターの数×1200の攻守を得る永続効果を持ちます。単体では1200ですが、4種並べると4800にもなるため、爆発力は「ホルス」の中では一番高いですね。
とはいえ、比較的低打点の「ホルス」から戦闘処理していけばこのカードの攻守も下がってしまうため、過信は禁物です。
誘発効果は自分のメインモンスターの種類分のドロー。
自身も数えるため最低でも1ドロー、最大では5ドローもでき、こちらも爆発力はトップクラスの破格の効果。
別ギミックを混ぜない「ホルス」単体での構築では自由スロットが多いため、搭載した手札誘発を大量に引き込むことが狙えます。
3体ほど並べたところを1枚除去された、という状態でも2ドローになるためアドバンテージ獲得機会はかなり多く、こちらも相手からするとかなり厄介なモンスター。
ホルスの加護-ケベンセヌフ
地属性・鳥獣族のモンスター。誘発効果は発動ターンの「ホルス」全員に対する効果・攻撃対象耐性の付与で、直接アドバンテージに繋がる効果ではないものの防御範囲はかなり広く、ターン中ほとんどの状況で「ホルス」を生き残らせることができます。
盤面が「ホルス」のみであれば実質的に攻撃不可を押し付けられるため、<天霆號アーゼウス>による突破を防ぐことができるのは優秀です。
王の棺
「ホルス」の特殊召喚条件になっている永続魔法。「ホルス」が対象を取らない効果で破壊されなくなる耐性付与効果、手札1枚をコストに「ホルス」をデッキから墓地へ送る効果、「ホルス」モンスターが戦闘する際に相手モンスターを墓地へ送る効果を持ちます。
<ブラック・ホール>といった全体除去から守ることで単発除去を誘導し、「ホルス」それぞれの誘発効果を狙うことができます。 墓地肥やし効果は1ターンに四度まで使え、コストこそ必要なもののこの効果ですべての「ホルス」を特殊召喚する準備が整います。
戦闘に伴う除去も、単発除去によって「ホルス」が誘発するのを嫌って、戦闘処理を仕掛けにいっても逆に除去を食らうこととなり、すべての効果がテーマ内で高度に噛み合っています。
このカード自体に耐性はないためこのカードから狙われる可能性は高いですが、「ホルス」を並べておけば、特に<ホルスの先導-ハーピ>がいればそのまま回収にも繋げられ、並んだ「ホルス」次第では大幅なアドバンテージも狙えます。 戦闘に伴う除去は1ターンに一度なため連続攻撃によって突破は許しますが、それだけで相手に消費を強いており、突破してもこのカードさえ残れば「ホルス」が全員帰ってこられることからも非常に対処が面倒な盤面です。
ただ耐性付与も万能ではなく、バウンスや除外、墓地送りには無力で、特に<天霆號アーゼウス>は「ホルス」とまとめて処理されるため天敵です。 「ホルス」自体に能動的な妨害はないため、他のカードによって補佐ができるといいですね。
カノプスの守護者
相手の効果の発動にチェーンして、手札・墓地から「ホルス」1体を特殊召喚できる永続罠。同一チェーンでは一度ではあるもののターン中の発動回数に制限がないため、この効果で4体の「ホルス」をすべて特殊召喚できます。
1ターン中に特殊召喚できるのは1種類につき1体ずつまでですが、こちらもノーコストで4体並べられるのは非常に強力です。
また、このカード自体が手札・フィールドから墓地へ送られると再セットできるため、<ホルスの栄光-イムセティ>のコストにしても帰ってくるのが優秀です。 エクシーズ素材を任意に使い切れるモンスターやシンクロ・リンクモンスターとは相性がよく、<王の棺>から展開したモンスターを素材にして墓地へ送り、相手ターン中にこのカードで並べると、実質的にノーコストでエクストラモンスターを展開できるようなもの。「ホルス」自体が召喚権を使わないため、チューナーを召喚しても問題ないのもいいですね。
特に<熱血指導王ジャイアントレーナー>は相性がよく、エクシーズ素材を即座に使い切って墓地へ落としつつ、ドローによってアドバンテージ差を突き放すことができます。
デッキレシピ
出張性能が比較的高く相性のいいカードの多い「ホルス」ですが、まずは純構築の【ホルス】をサンプルとして上げます。デッキレシピ
ホルス
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計19枚
エクストラデッキ
計15枚
<トレード・イン>は手札の「ホルス」を捨てながらデッキを回せるため<王の棺>を探しにいけ、捨てた「ホルス」も墓地から特殊召喚するので好相性。 種族がすべてバラバラなため<センサー万別>も無理なく搭載できます。 このようなカードが被った場合でも<王の棺>のコストにできるのは優秀ですね。 あとはドローとサルベージによって妨害に変換できる各種の手札誘発も多めに採用可能。
相手に盤面解決を強要しながら、ディスアドバンテージであるはずの相手の除去をアドバンテージに変換しつつビートダウンする、正統派のデッキです。
今回は純型を紹介しましたが、【P.U.N.K.】や【シンクロビーステッド】の要素を投入することで、展開側での妨害を形成できます。
この場合は「ホルス」を単純に高レベルの各種素材として扱うかたちですね。
アーキタイプがまるきり違うため優劣は付けられませんが、どちらの型でもそれぞれの面白みがあります。
皆さんも相性のいいカードを探してみて、構築してみてください。
ありがとうございました!
posted 2023.08.11
Byにだいめ

ネムレリア新規で意外なモンスターが強化!?メタトロン入りネムレリア
今回はエイジ・オブ・オーバーロードで強化された。ネムレリアを使ったデッキを紹介します。
Twitterでも発信していますので、よろしければご覧ください。
コンセプト
エイジ・オブ・オーバーロードにより、なにかコンボやユニークなカードがないかネットで調べていると<ネムレリアの寝姫楼>1枚から、<真竜機兵ダースメタトロン>の耐性効果を付与するための永続魔法・永続罠カード、モンスターをそろえることが出来ると見つけ、ダースメタトロンは昔から好きなカードなのでデッキを作ってみようと思いました。
デッキレシピ
メタトロン入りネムレリア
プレイヤー:にだいめ
モンスター
計17枚
エクストラデッキ
計15枚
初動及び盤面
真竜機兵ダースメタトロンとネムレリアの寝姫楼、2枚からの展開例
<寝姫楼>は<夢見るネムレリア>でサーチでき、ネムレリアは<寝姫の甘い夢>でサーチできるので実質9枚です。
結構簡単にできるコンボだと感じています。
他採用カード
黄金卿エルドリッチ、黄金郷のコンキスタドール、紅き血染めのエルドリクシル
<コンキスタドール>は永続罠なので<ダースメタトロン>のリリースに使え発動して相手のカードを破壊したりできるので役割が多いです。
真竜導士マジェスティM、真竜拳士ダイナマイトK、真竜皇の復活
場の復活は<エルドリッチ>のコストに使えば相手のモンスターを破壊できますし、ダブった永続魔法・永続罠は真竜のリリースに使えるので相性がいいと思い採用しました。
終わりに
<ダースメタトロン>は登場したときから好きなカードで、簡単に耐性をつけて召喚できないかと考えていました。使いたいカードをうまく使うのも遊戯王の楽しさの一つだと思います。
以上、ありがとうございました。
posted 2023.08.04
ByHearth

【No.92GS】デッキ解説
今回は、初のデッキ紹介記事ということで、自分が愛用している<No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon>を活用したグッドスタッフデッキを紹介させていただきます。
また、この記事は「AGE OF OVERLORD」の発売直後のレシピとなります。
他の新規カードで内容がさらに最適化されている可能性はありますが、あくまで一つの形として、今回のデッキ紹介をさせていただきます。
前提として
<No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon>は、重すぎる召喚条件を課題とするモンスターです。出せた場合は、疑似的な破壊耐性、条件があるものの跳ね上がる攻撃力、エンドフェイズでの一掃など強力な効果を持ちます。
かといって、【No.】を直接出すことができる<No.97 龍影神ドラッグラビオン>や<No.99 希望皇ホープドラグナー>を使うと、これまた他の強力な【No.】の存在より、<No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon>を出す必要がありません。
- No.92を比較的楽な条件で出せて、出すことにメリットがある。
- エンドフェイズに発動する効果を活用しつつ、攻撃力の上昇も状況によっては狙うことができる。
- No.92の召喚を安定して行える。
結果生まれたのが、60枚構築の【No.92GS】です。
基本の展開ルート
このデッキの初動は<スクラップ・リサイクラー>及び、それにアクセスできる<スクラップ・ラプター>や<化石調査>+セットできる魔法・罠カード1枚となります。スクラップ・リサイクラー+セットできる魔法・罠カード、合計2枚からの展開例
以下が上振れなかった時の展開例です。1:<スクラップ・リサイクラー>を通常召喚、効果でデッキから<ジェット・シンクロン>を墓地に。
手札のカードを1枚墓地へ送りつつ、墓地の<ジェット・シンクロン>を特殊召喚。
場の2体で<スクラップ・ワイバーン>をリンク召喚。
<スクラップ・ワイバーン>の(2)の効果で、デッキから<スクラップ・ゴーレム>を特殊召喚し、事前に用意したセットカードを破壊。
<スクラップ・ゴーレム>と<スクラップ・リサイクラー>で<星鍵士リイヴ>をリンク召喚。
墓地から<スクラップ・ゴーレム>を特殊召喚し、効果で<スクラップ・リサイクラー>を特殊召喚。効果でデッキから<オルフェゴール・ディヴェル>を墓地へ。
<スクラップ・ワイバーン><星鍵士リイヴ><スクラップ・ゴーレム>で<召命の神弓-アポロウーサ>をリンク召喚。
<オルフェゴール・スケルツォン>と<スクラップ・リサイクラー>で<オルフェゴール・ガラテア>をリンク召喚。
墓地の<星遺物-『星杖』>の効果で、自身を除外しつつ、除外されている<オルフェゴール・ディヴェル>を特殊召喚。
<オルフェゴール・ディヴェル>と<オルフェゴール・ガラテア>で<幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ>をリンク召喚。
墓地の<幻影騎士団ダスティローブ>の効果で、デッキから<幻影騎士団サイレントブーツ>をサーチし、そのまま特殊召喚。
<オルフェゴール・ガラテア>を素材に<宵星の機神ディンギルス>をエクシーズ召喚。
<宵星の機神ディンギルス>と<幻影騎士団サイレントブーツ>で<S:Pリトルナイト>をリンク召喚。
墓地の<幻影騎士団サイレントブーツ>の効果で、自身を除外してデッキから<RUM-幻影騎士団ラウンチ>をサーチし、セットしてターンエンド。
相手のモンスター効果を徹底的に防ぐことで、セットカード頼りになったところを、<No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon>で吹き飛ばし勝利を掴むのがコンセプトとなっております。
展開の際に除外ゾーンにカードが貯まりやすいため、<No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon>の破壊されたときの攻撃力上昇も見込めます。
基本的には<スクラップ・リサイクラー>の展開で事足りるのですが、手札誘発に弱いことと、ロマンを求めるためにデッキ枚数を多くしています。
デッキレシピ
この後はデッキレシピを記載して、その後、各種パーツの採用理由を大まかに話させていただきます。No.92GS
プレイヤー:Hearth
モンスター
計38枚
魔法
計20枚
エクストラデッキ
計15枚
一部カードの採用理由
スクラップ・リサイクラー
<化石調査>の方が<スクラップ・ラプター>より採用枚数が多いのは、<スクラップ・ワイバーン>で破壊できる札を増やすためです。
【オルフェゴール】などを墓地に落とし、展開を伸ばす一番の過労死枠です。
No-P.U.N.K.セアミン
黒魔女ディアベルスター
<ティアラメンツ・シェイレーン>も墓地を肥やしつつ、誘発を貫通できるカードとして同様の理由で採用しています。
ホルスの栄光-イムセティ
他のカードも墓地及び除外ゾーンを増やすことを意識したデッキ構成で、最悪<スクラップ・リサイクラー>が引けなくても、墓地への落ちるカードによっては最低限の展開ができるようになっているのが特徴です。この辺りは2023年当初より活躍している【ティアラメンツ】や【P.U.N.K.GS】の設計思想を参考にしています。
まとめ
<No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon>のためだけに集められた74枚のカードたちで全力でサポートし、完全に先行で制圧して、リーサルまで<No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon>で持っていくことを意識したデッキとなります。こうして自分が大好きなカードを100%活躍できるようなデッキを組むことが私はとても好きなので、こうしてこの記事を読んでくださった皆様が、自分だけの魂のカードを活かせるようなデッキを作りたいと思って頂けましたら幸いです。