遊々亭攻略ブログ
遊戯王 OCG 遊々亭Blogです。
遊々亭一押しのプレイヤーさん達による攻略情報やゲームに関する様々な情報、担当のおすすめなど、遊戯王 OCGに関する情報を配信していきます。 Twitterでも情報配信中です!
posted 2025.11.14
Byメカヲタ

【烙印】デッキ紹介
今回は新弾「BURST PROTOCOL」と「STRUCTURE DECK 白の物語」で強化された【烙印】について解説していきます。
【烙印】は、「烙印」、「アルバスの落胤」、「デスピア」、「ビーステッド」など複数テーマにまたがって展開する、11期遊戯王のメインストーリーを務めたテーマ群によるデッキです。
特に融合召喚を主軸として戦うことが多く、<烙印融合>を軸にして多量のアドバンテージを得ながら、多角的な展開で制圧やミッドレンジなど臨機応変に立ち回れるデッキでした。
ただ、メインデッキにギミックを多く積まなければならない点や<烙印融合>自体が制限カードであるなど難点も多く、展開が複雑で「新しくデッキを選定する場合に、選択するほどの優位性がない」タイプのデッキでした。
今回の新規で<烙印融合>に頼らない展開や妨害の追加、スロットの獲得、リソースとかなり大幅に強化を受けているため、選択する優位性が生まれたといえます。
まずはカードを見ていきましょう。
カード紹介
白き竜の落胤
今回の新規で最も注目すべきカード。
ルール上「アルバスの落胤」扱いであるため、本家と合わせて3枚までしか投入できませんが、そのぶんあちらと同じサポートを受けることができます。
EXデッキから「アルバスの落胤」関係のモンスターを墓地へ送ることで自身を特殊召喚する効果を持ち、対応するモンスターはほとんどが墓地効果を持つため非常に強力です。墓地効果の大半はエンドフェイズという遅さはあるものの、デッキ内のほぼすべてのカードにアクセスする布石となるほか、<烙印の気炎>と違って種族を気にせず落とせるため、特殊召喚のコストとしては破格の効果になっています。
この効果の発動後はレベル8のS・融合しかEXしか特殊召喚できなくなるため、<ガーディアン・キマイラ>など一部のモンスターを使用する場合は注意が必要ですが、このデッキではほとんど制約を気にせず展開できます。
召喚・特殊召喚時の効果として手札・デッキ・墓地から「エクレシア」モンスターを特殊召喚でき、該当する2種の「エクレシア」、<教導の聖女エクレシア>と<白の聖女エクレシア>から展開が可能です。
よく使われるのは後者で、そこから後述する新規のレベル8Sに繋げられます。
前者であれば、これまで<天底の使徒>から<教導の聖女エクレシア>をサーチしていたところをこのカードを経由することで、特殊召喚のコスト分のアドバンテージを追加しながら「ドラグマ」のサーチが可能。 それだけみても非常に強力といえます。
こちらの効果には制約がないので召喚すればランク4に繋ぐこともでき、また8Sと使い分けられることから汎用的な出張運用もできます。
今まではサーチする余裕はなく、素引き前提にしては噛み合いの上振れ要素でしかなかった<白の聖女エクレシア>を展開に絡められる、かなり良い新規です。
【烙印】で必要とされていた、「手札コストが不要な召喚権以外の手数」でもあるため、デッキとしてもかなり強化されています。
コストなため発動さえすれば1枚分の仕事はしており、無効破壊系に対してはさらにチェーンした<烙印の気炎>のコストにするなどして、後手捲りの手数にも貢献できるのが嬉しいですね。
黒き竜のエクレシア
縛りのないレベル8Sモンスター。「エクレシア」モンスターであるため、機会は少ないものの<白き竜の落胤>による蘇生に対応します。
自分・相手のメインフェイズに、効果でエンドフェイズまで自身を除外し、「アルバスの落胤」関連のレベル4以下のモンスターをデッキ・墓地から特殊召喚する効果を持ち、これまで<融合派兵>の素引きや<烙印の気炎>によるサーチなど、「展開に絡めることはできるが要求値が高い、コストが重い」モンスターだった<赫の聖女カルテシア>を簡単にリクルートできるようになりました。
展開ルートでリクルートして融合に繋げるのはもちろん、対応モンスターには<スプリガンズ・キット>や<鉄獣鳥 メルクーリエ>があるため連続展開や妨害の追加など臨機応変に立ち回れるのも強く、捲りでは本家<アルバスの落胤>をリクルートすることで盤面干渉を狙えます。
<黒衣竜アルビオン>や墓地の「アルバスの落胤」融合モンスターを特殊召喚することはできないものの、あまりに広い範囲で十分すぎる性能です。
エンドフェイズまで除外するためその後の展開のため盤面を空けられるうえ、相手ターンにも効果を使えるためリソースとして機能します。
墓地からの蘇生も可能なため、ゲーム終盤の機能停止しないのは非常に嬉しいポイント。
また、墓地効果で墓地・除外のレベル8融合モンスターとフィールドのカードを対象にし、自身とそれらすべてをデッキに戻す効果もあります。
除去を受けた際の妨害としても非常に強力なほか、除外された融合モンスターを戻すリソースの側面もあり、おまけ効果としてはかなり優秀です。
<白き竜の落胤>で直接落とすことも可能なので、<烙印の気炎>と合わせて妨害を踏みつつ、融合展開で突破する運用も考えられます。
1枚でも対象が不在になると1枚も戻せない点には注意が必要です。
聖痕喰らいし竜
<アルバスの落胤>+光・闇属性モンスター+効果モンスターで出せる融合体。3体要求なため<烙印融合>では出せませんが、<アルバスの落胤>の効果による融合先としては素材の緩さもありかなり優秀です。
複数素材のモンスターとしては<深淵竜アルバ・レナトゥス>や<捕食植物トリフィオヴェルトゥム>などがありましたが、それらより遥かに吸収範囲が広いですね。
特殊召喚成功時に自分・相手の墓地・除外からカード2枚をデッキに戻す効果があり、相手の墓地効果持ちへの干渉はもちろん、自分のカードを戻してリソースとすることも可能。
【烙印】ではEXの消費が激しめで、除外を戻す手段は少なかったためかなりありがたいですね。
対象を取らない効果であることも強く、状況に応じて選びやすいのはありがたいです。
永続効果として、自分か相手の場・墓地のいずれかに「エクレシア」が存在する条件で、完全耐性と500の自己パンプを得ます。
このデッキでは3000を超える打点は貴重であり、完全耐性も相俟って一部のデッキ相手にはビートダウンだけて勝ちうる性能を持ちます。
打点上昇系では<灰燼竜バスタード>がありますが、最大値ではあちらに軍配が上がるもののレベル6を混ぜた際と同等の数値になり、かつ向こうと違って魔法・罠への耐性もある点でビートダウン役には適しています。
条件も<白き竜の落胤>で簡単に満たせ、最悪の場合はEXから直接<黒き竜のエクレシア>を落とすことでもいいため満たせないことはほぼないでしょう。
「アルバス」系統の融合モンスターでお馴染みのエンドフェイズの墓地効果もあり、こちらは「ドラグマ」または「トライブリゲード」カードのサーチ。
先攻展開で落とす分にはサーチとやや遅いため、積極的に落とすなら相手ターンになりそうです。
後述する新規速攻魔法を経由すれば実質的にすべての「アルバス」融合に触ることも可能なため、そちらの運用もありですね。
The Fallen & The Virtuous
ルール上「烙印」「ドラグマ」として扱う速攻魔法。発動ターン1であるものの、2つの効果から選んで効果を使い分けることができます。
1つはEXから<アルバスの落胤>が記されたモンスターをコストで墓地へ送る表側カードの対象破壊。
シンプルな妨害で表限定ではあるものの魔法・罠にも触れ、昨今増えがちな強力な永続系を弾くことができます。
SS封じ系に対してもSSを介さずに干渉でき、一旦相手のロック系カードを除去しながら先述の<聖痕喰らいし竜>などでビートする戦法も取れ、デッキ全体の柔軟な立ち回りに貢献しているカードといえます。
制約のない<ドラグマ・パニッシュメント>といえますね。
2つ目のモードは自分の場か墓地に「エクレシア」が存在する際に、自分か相手の墓地のモンスターを対象に蘇生するもので、自分のモンスター、特に<氷剣竜ミラジェイド>などを蘇生して強力な効果を使うのはもちろん、相手の<天叢雲之巳剣>といった特殊召喚時の効果を持つモンスターを蘇生することで相手の妨害を踏むなどもできます。
基本的には1つ目の効果を優先して使うことになりますが、特に捲りの際にはこちらの効果を使うことも意識したいですね。
全体的に優秀な汎用除去であり、EXデッキに余裕のあるデッキに出張することも考えられます。
<烙印竜アルビオン>と<黒き竜のエクレシア>を1枚ずつセット採用することで、1枚目を素引きした際に<烙印竜アルビオン>をコストにすることで、除去しながら2枚目を自動的に発動可能になり、またその2枚目で<黒き竜のエクレシア>を落とすことで墓地効果の除去も合わせつつ3枚目の発動も可能になります。
継続的な妨害が見込めるためミッドレンジ系のビートダウンにはかなり重宝し、ターンの経過を前提とするなら<烙印竜アルビオン>を2枚採用して3枚目まで確定で打てるようにするのもいいですね。
かなり強力な汎用カードであり、テーマで使うとなお強いカードであるといえます。
新規は以上の4枚。
【烙印】は展開方法が多岐に渡るデッキであるため、ここでは筆者がYCSJ名古屋で使用した構築をもとに軽く解説します。
構築はこちら。
デッキレシピ
烙印
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計27枚
エクストラデッキ
計15枚
1つの勝ち筋として、<ギミック・パペット-ナイトメア>の送り付けによるSS封じを採用しています。 そもそも前盤面の妨害がかなり強いデッキではありますが、わかりやすいシンプルな、かつ決まれば捲るのが困難な盤面を採択することで、シングル戦における「不幸な捲られ」を阻止することをねらいました。
白き竜の落胤1枚から展開例紹介
- <烙印竜アルビオン>をコストに<白き竜の落胤>を発動して特殊召喚し、<白の聖女エクレシア>をSS
- <白の聖女エクレシア>から<軒轅の相剣師>を特殊召喚し、<黒き竜のエクレシア>をSS
- <黒き竜のエクレシア>効果で<赫の聖女カルテシア>をSSし、墓地の<軒轅の相剣師>の効果で<白の聖女エクレシア>を蘇生
- <白の聖女エクレシア><赫の聖女カルテシア>の2体で<赫焉竜グランギニョル>をFSし、<ギミック・パペット-ナイトメア>を落とす
- エンドフェイズに<烙印竜アルビオン>の効果で<分かつ烙印>をセット
- 相手ターンに<分かつ烙印>を発動し、<ギミック・パペット-ナイトメア>を相手フィールドに特殊召喚
エンドフェイズに帰還する<黒き竜のエクレシア>で追加の妨害、手札に回収できる<赫の聖女カルテシア><白の聖女エクレシア>で次のターンのリソースになるため、返しのワンショットも容易です。
1枚展開なためロック+<アルバスの落胤>の特殊召喚のみの妨害ですが、ここを基本に追加の手札で盤面を作っていくことになります。
烙印の気炎+深淵の獣サロニール
- <深淵の獣サロニール>を見せて<烙印の気炎>を発動し、<灰燼竜バスタード>を落としながら<白き竜の落胤>をサーチ
- <深淵の獣サロニール>で<烙印断罪>を墓地へ送る
- 上記の「<白き竜の落胤>1枚展開」の1.~5.までを行う
- <灰燼竜バスタード>の効果で<導きの聖女クエム>を特殊召喚し、<赫の烙印>を墓地へ送る
- 墓地の<烙印断罪>を除外し<赫の烙印>を回収
- <白の聖女エクレシア>を回収
- <白き竜の落胤>を対象に<赫の烙印>を発動し、回収して<白の聖女エクレシア>と<真炎竜アルビオン>をFSする
- <導きの聖女クエム>の効果で<赫の聖女カルテシア>を蘇生
- <真炎竜アルビオン>と<分かつ烙印>の効果で<ギミック・パペット-ナイトメア>を送り付ける
出来る限りこの盤面を目指すことを意識します。
<墓穴の指名者>以外の除外カードで蘇生を止められた場合は、直接チェーンせず一旦除外されておいてから<分かつ烙印>を発動することで、もう一度除外されることなく送り付けが成立します。
除外されたモンスター2体を対象とすれば、<屋敷わらし>もケアできますね。
盤面に<導きの聖女クエム>が追加されているため、相手ターンにも莫大なリソースを稼ぐことができるほか、仮にロックできなかった場合でも<アルバスの落胤>による融合も合わせて妨害数を稼げるため、非常に強力な盤面です。
今回のレシピでは展開が精査できておらず採用していませんでしたが、<捕食植物ドラゴスタペリア>があれば、相手を吸って特殊召喚した<氷剣竜ミラジェイド>を混ぜて相手ターンに出し、<導きの聖女クエム>の効果で<氷剣竜ミラジェイド>を蘇生して効果を連打できるため、入れたほうが良いでしょう。
このほか、自ターンの<赫焉竜グランギニョル>は「アルバス」融合を落とすことに使い、相手ターンに再度融合して落とすパターンもあり、そちらも意識に入れておきたいところ。
ロックをしない場合でも、<氷剣竜ミラジェイド>、<アルバスの落胤>による融合、<The Fallen & The Virtuous>、<烙印断罪>など多角的に妨害を形成できます。
<烙印の気炎>や<The Fallen & The Virtuous>のコストなどで墓地に融合を溜めやすくなっているため、<烙印断罪>を発動しやすいのもいいですね。
盤面自体が固めなうえにリソースを大量に抱えられるため、捲り切られずに、捲り返すことがしやすいデッキです。
後攻時は前述したとおり、<The Fallen & The Virtuous>や<アルバスの落胤>の効果で盤面を切り崩すことをねらいます。
特に捲りの際は<白き竜の落胤>などに除去を誘導し、<烙印融合>側のカードで展開を通すことを意識します。
安易に<黒き竜のエクレシア>をコストにせずに、S召喚での展開を匂わせることが重要です。
大型モンスターが並びやすいデッキなためワンショットも比較的簡単なほか、捲り切れずともコストで勝手に展開パーツが揃っていることが多く、そのままロックを決めて押し切ることも可能。
自分の手札と相談しながら、どのカードを使うと崩しやすいかを考えて展開したいです。
まとめ
【烙印】は非常に複雑な展開手段を有しますが、今回の新規でかなり簡単に、わかりやすい展開をできるようになっています。そのぶんスロットの獲得にもつながっており、今までのような使用者を選ぶタイプのデッキではなくなったように感じます。
それでも難しめであることには変わりありませんが、そのぶん回していて非常に楽しいデッキです。
是非皆さんも使ってみてください。
ありがとうございました。
posted 2025.11.12
By鳩鷺

【エルフェンノーツ】デッキ紹介
【エルフェンノーツ】デッキのカード効果・デッキレシピ・回し方・相性の良いカードなどをまとめていきます。
【エルフェンノーツ】は、「BURST PROTOCOL(バースト・プロトコル)」でカテゴリ化した、上級モンスターがレベル6・魔法使い族・守備力1800で統一されたシンクロテーマです。
「アルトメギア」「ドゥームズ」に続く、「獄神」関連テーマ3つ目のカテゴリとして話題になっています。
このページでは、「エルフェンノーツ」を使用したデッキレシピを紹介し、デッキの動かし方・回し方や、相性の良いカードをまとめて解説しました。
【エルフェンノーツ】デッキを作ろうとしている方は、ぜひデッキ構築の参考にしてください。
【エルフェンノーツ】デッキレシピ
遊戯王ライター鳩鷺が考案した【エルフェンノーツ】デッキのサンプルデッキレシピを紹介します。モンスター25枚・魔法10枚・罠5枚、合計40枚の【エルフェンノーツ】デッキです。
エルフェンノーツ
プレイヤー:鳩鷺
モンスター
計25枚
エクストラデッキ
計15枚
【エルフェンノーツ】デッキの回し方・動かし方
次は、【エルフェンノーツ】デッキのデッキレシピの回し方を簡単に解説していきます。【エルフェンノーツ】デッキを実際にどのように動かしていくのか、デュエルの参考にしてください。
【エルフェンノーツ】デッキは、「エルフェンノーツ」の固有効果でメインモンスターゾーンの中央を中心に展開していきます。
妨害効果自体も中央のメインモンスターゾーンを意識した効果になっています。
最終的には、バウンス主体の妨害と展開したモンスターでのシンクロ召喚を狙い、戦闘ダメージで勝利を掴みます。
次に【エルフェンノーツ】デッキで押さえておくポイントを、細かく紹介します。
ポイント1:「エルフェンノーツ」カードを紹介
ポイント2:「エルフェンノーツ」による基本展開!
ポイント3:無垢なる者 メディウスを介した展開!
ポイント1:「エルフェンノーツ」カードを紹介
【エルフェンノーツ】デッキの展開を進めるにあたって、まずは最新弾に収録された「エルフェンノーツ」モンスターを見ていきましょう。「バースト・プロトコル」で収録された「エルフェンノーツ」関連モンスターは、こちらの5種です。
耀聖の波詩ディーナ、耀聖の月詩フォルトナ、耀聖の花詩ルキナ
「エルフェンノーツ」上級モンスターは、共通効果として手札から自分の中央のメインモンスターゾーンに特殊召喚できる効果を持ちます。制約も特殊召喚の回数のみで展開も阻害されないので、テーマ外のシンクロ召喚やその他のエクストラモンスターも問題なく呼び出せます。
起動効果により、「エルフェンノーツ」上級モンスターは個々に該当した「エルフェンノーツ」カードをサーチ(or置く)効果を持つのでその後の展開にも大いに貢献します。
「エルフェンノーツ」上級モンスターの、相手ターンに中央のモンスターと位置を入れ替えることで発動できる固有効果を以下にまとめました。
- <耀聖の波詩ディーナ>...相手の手札1枚をランダムに選びエンドフェイズまで除外
- <耀聖の月詩フォルトナ>...フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚をバウンス
- <耀聖の花詩ルキナ>...相手フィールドのレベル6以下のモンスター1体のバウンス
燿ける聖詩の獄神精、獄花の大燿聖ストリチア
<燿ける聖詩の獄神精>はチューナーであり、メインフェイズにフリーチェーンでメインモンスターゾーン中央のモンスター1体のレベルを3つ上げる効果を持ちます。その後のEXデッキからのシンクロ召喚のみの縛りが課せられますが、テーマ内シンクロモンスターの<獄花の大燿聖ストリチア>や、レベル上げ効果を用いて<フルール・ド・バロネス>や<カオス・アンヘル-混沌の双翼->といった強力なレベル10シンクロモンスターに変換することも可能です。
ポイント2:「エルフェンノーツ」による基本展開!
【エルフェンノーツ】デッキでは、カテゴリ単体初動で安定した展開が可能です。今回は、自分メインフェイズに同名以外の「エルフェンノーツ」モンスター1体をサーチする効果を持つ<耀聖の花詩ルキナ>と炎属性以外のモンスターの計2枚からの初動例を紹介します。
◆耀聖の花詩ルキナからの展開例(+コストの炎属性以外のモンスター)
- <耀聖の花詩ルキナ>を自身の効果でメインモンスターゾーン中央に特殊召喚、<耀聖の花詩ルキナ>効果で<燿ける聖詩の獄神精>をサーチ
- <燿ける聖詩の獄神精>通常召喚。<燿ける聖詩の獄神精>効果で<耀聖の花詩ルキナ>をレベル9に変更し、 <燿ける聖詩の獄神精><耀聖の花詩ルキナ>で<フルール・ド・バロネス>をシンクロ召喚→<燿ける聖詩の獄神精>効果で<耀聖の波詩ディーナ>をサーチ
- <耀聖の波詩ディーナ>を自身の効果でメインモンスターゾーン中央に特殊召喚、<耀聖の波詩ディーナ>効果でデッキから<エルフェンノーツ~廻郷のパラレリズム~>を置く
- <耀聖の波詩ディーナ>をコストに<エルフェンノーツ~廻郷のパラレリズム~>を発動し<耀聖の月詩フォルトナ>をリクルート
- <耀聖の月詩フォルトナ>効果で<エルフェンノーツ~狂奏のラプソディア~>を置き、<エルフェンノーツ~狂奏のラプソディア~>効果で炎属性以外のモンスターをコストに<燿ける聖詩の獄神精>を蘇生
- <燿ける聖詩の獄神精><耀聖の月詩フォルトナ>で<獄花の大燿聖ストリチア>をシンクロ召喚
- <獄花の大燿聖ストリチア>効果で<耀聖の波詩ディーナ>を蘇生
このターン蘇生した<燿ける聖詩の獄神精>と<耀聖の波詩ディーナ>で<調獄神ジュノーラ>をシンクロ召喚することで、相手の表側表示カードの効果全無効と素材不可効果が最大2か所で適応されます。
ポイント3:無垢なる者 メディウスを介した展開!
今回【エルフェンノーツ】デッキでは、ストーリーにつながりのある「獄神」関連として<無垢なる者 メディウス>を採用しています。無垢なる者 メディウス
<無垢なる者 メディウス>は、召喚・特殊召喚に成功した場合「獄神」モンスター1体をサーチ・リクルートする効果を持ちます。「エルフェンノーツ」では、<燿ける聖詩の獄神精>が該当します。
<無垢なる者 メディウス>自身は、<アルトメギア・ヴァンダリズム-襲撃->によるサーチが可能です。
<アルトメギア・ヴァンダリズム-襲撃->を3積みしているので、<神芸学徒 ファインメルト>の特殊召喚条件も満たしやすくなっているため、同時採用しています。
こちらでは、<無垢なる者 メディウス>を絡めた展開例を紹介します。
◆無垢なる者 メディウス1枚からの展開例
- <無垢なる者 メディウス>通常召喚→<無垢なる者 メディウス>効果で<燿ける聖詩の獄神精>をリクルート
- <無垢なる者 メディウス><燿ける聖詩の獄神精>で<星杯の神子イヴ>をシンクロ召喚→チェーン(1)<星杯の神子イヴ>効果で<星遺物を継ぐもの>をサーチ、チェーン(2)<燿ける聖詩の獄神精>効果で<耀聖の波詩ディーナ>をサーチ
- <耀聖の波詩ディーナ>を自身の効果でメインモンスターゾーン中央に特殊召喚、<耀聖の波詩ディーナ>効果でデッキから<エルフェンノーツ~廻郷のパラレリズム~>を置く
- <星杯の神子イヴ>で<グラビティ・コントローラー>をリンク召喚、<星遺物を継ぐもの>発動し<燿ける聖詩の獄神精>をリンク先に蘇生
- <燿ける聖詩の獄神精><耀聖の波詩ディーナ>で<獄花の大燿聖ストリチア>をシンクロ召喚→<獄花の大燿聖ストリチア>効果で<燿ける聖詩の獄神精>を蘇生
- <グラビティ・コントローラー>をコストに<エルフェンノーツ~廻郷のパラレリズム~>効果発動し<耀聖の花詩ルキナ>をリクルート、<耀聖の花詩ルキナ>効果で<耀聖の月詩フォルトナ>をサーチ
- <燿ける聖詩の獄神精>効果で<耀聖の花詩ルキナ>をレベル9に変更
- <耀聖の花詩ルキナ><燿ける聖詩の獄神精>で<フルール・ド・バロネス>をシンクロ召喚
- <耀聖の月詩フォルトナ>を自身の効果でメインモンスターゾーン中央に特殊召喚し<耀聖の月詩フォルトナ>効果でデッキから<エルフェンノーツ~狂奏のラプソディア~>を置く
<カオス・アンヘル-混沌の双翼->での1除去に加え、光と闇属性を素材にしたことで完全体になっている点もポイントです。
まとめ
【エルフェンノーツ】デッキは、メインモンスターゾーンの中央を意識しての展開!【エルフェンノーツ】デッキについて、カード効果、デッキレシピ、回し方をまとめて解説しました。
とりあえず真ん中を開けることを意識して展開すれば、問題なく2妨害は作り出せるテーマになっています。
<原始生命態ニビル>で生成される「原始生命態トークン」を真ん中に出されたら詰むので、気を付けたいところですね。
気になる方は、ぜひ「エルフェンノーツ」のデッキを組んでみてください。
以上、遊戯王ライターの「鳩鷺(はとさぎ)」でした。
posted 2025.11.05
Byメカヲタ

【エクソシスター】デッキ紹介
今回は「BURST PROTOCOL」で強化された【エクソシスター】について解説していきます。
「エクソシスター」は2021年の「デッキビルドパック グランド・クリエイターズ」で登場したテーマですが、2025年の「タクティカルトライデッキ」に選出されたテーマでもあります。
それに連動する形で今回新規を得て、爆発的なパワーを獲得しました。
Xモンスターを主体としつつ、相手が墓地のカードを動かした時に下級に重ねてX召喚できるという特長も持ち、相手ターンに受動的にX召喚して制圧効果を発揮していきます。
カード紹介
エクソシスター・カルマエル
待望の<エクソシスター・マルファ>に対応するエクシーズ体。召喚条件がレベル4「エクソシスター」2体と若干重めで出張系のカードは使えませんが、出すこと自体は苦労しません。
X召喚成功時に発動し、エンドフェイズに「エクソシスター」魔法・罠をセットする効果を持ち、シンプルに2回目のサーチを行う<エクソシスター・ミカエリス>でありつつ、セットなため<ドロール&ロックバード>を貫通します。
相手ターンにX召喚した際も発動できるため、<エクソシスター・ミカエリス>と違ってターンを跨がず即座に返しの起点を作れるほか、セット場所もデッキ・墓地・除外というとんでもない広範囲で、今まで一方通行であったこのデッキに初めて継戦能力の概念が生まれました。
いわゆるミッドレンジに属するデッキのためある程度継戦する必要があり、その中で妨害の罠を複数回使うには複数採用が必要とされていましたが、このカードのおかげでそれらが1枚ずつで済むようになり、スロットの獲得にも繋がっています。
また、もう1つの効果として、相手のモンスター効果・通常魔法・通常罠が発動した際に素材を全て取り除き、その効果を書き換えるという効果を持ちます。
書き換える内容は「相手の墓地からカードを選んで相手の手札に加える」であり、つまりは相手が発動したカードの効果により自分の墓地からカードが手札に加わるというもの。
「相手によって墓地から離れた」ことになるので各「エクソシスター」下級が反応でき、莫大なアドバンテージを稼ぐことができます。
相手の効果へのシンプルな無効系と見なしても十分強力ですが、さらに自分の手札が増え、さらにさらにX召喚効果にも繋がると弱いところが1つもありません。
加わるカードは相手が選ぶものの、よっぽどのことがない限りは基本的に加わって嬉しいカードしか墓地になく、仮に不要なカードが選ばれたとしてもそもそもアドバンテージを得ている効果なためまるで問題ありません。
相手のアクションを止めながら下級を変身させ、<エクソシスター・カスピテル>や<エクソシスター・アソフィール>の強力な効果に繋げば磐石な盤面を形成できます。
効果書き換え系は「効果を受けない」や「無効化されない」系の効果を貫通して書き換えるため、その点でも優秀です。
注意点として自分の墓地にカードがないと発動自体ができませんが、基本的には何かしらのカードが墓地に置けるためある程度意識しておけば大丈夫です。
出すだけでアドバンテージを獲得できる非常に強力なカードで、デッキパワーを数段階格上げしています。
エクソシスター・バト・マーテル
永続魔法。強力な効果を3つも持っています。
まず発動時に「エクソシスター」モンスター2枚のサーチ。
サーチ後に手札を1枚捨てる必要はあるものの手札の質を高められ、コストも<エクソシスター・カルマエル>の発動に必要な墓地のカードを用意することができるともいえます。
重要カードである<エクソシスター・マルファ>にアクセスするのはもちろんのこと、状況に応じたネームを持ってこられるため弱いわけがありません。
そしてサーチして余ったカードは2つ目の効果で展開が可能。
自分の「エクソシスター」を対象に、そのカードに名前が記されたモンスターを召喚する効果です。
<エクソシスター・マルファ><エクソシスター・ステラ>であれば<エクソシスター・エリス>、
<エクソシスター・エリス>であれば<エクソシスター・ステラ>、
<エクソシスター・ソフィア>と<エクソシスター・イレーヌ>が相互対応しています。
召喚なため<増殖するG>への受けを作れ、並べておいて変身効果の構えを作ることで妨害を構えながら相手のドローを抑えることができます。
シンプルに手数が増えているという点でも嬉しく連続X召喚に繋げられますが、盤面にネームを要求するため着地狩りへの耐性とはなっていないのが難点ともいえます。
3つ目の効果ではモンスターが相手の墓地へ送られた場合にそのうちの1体の除外を相手に強要するもので、こちらも相手によって離れている扱いになるため変身効果の発動が可能。
この効果にはネームを要求しないため貼るだけで墓地利用デッキに対して単純に妨害になるうえ、さらにチェーンして<エクソシスター・バディス>や<エクソシスター・パークス>でモンスターを供給すれば意識外から妨害を飛ばすこともできます。
ダメージステップでも発動可能であるものの、その場合には下級の変身はできない点は注意したいです。
どの効果も非常に強力で、このカードがあることから1枚初動デッキの仲間入りも果たしました。
斎キ狭依姫
新弾ではないものの、前弾「DOOMS OF DIMENSIONS」で連動追加されたカードも紹介。<幸魂>と似たような効果を持つスピリットで、攻守いずれかが800のモンスターが入れば効果による召喚が可能。
また、召喚時に攻守いずれかが800の光・闇属性モンスターをサーチできます。
「エクソシスター」下級がすべて対応ステータスなため、併せ持ちする手数としてはかなり強く、同名を含めたすべての組み合わせで<エクソシスター・マルファ>をサーチしながら<エクソシスター・ミカエリス>をX召喚してそちらのサーチを起動できます。
エクソシスターネームではないため<エクソシスター・カルマエル>になれない、<エクソシスター・マルファ>の起動条件から単体初動にはならないなど欠点はあるものの、追加の手数としては<幸魂>の上位互換となります。
また、<荒魂>側からは1枚初動となるためそちらと併せて採用するのもいいですね。
カード紹介は以上。
ここからは構築と展開の紹介です。
まず構築はこちら。
デッキレシピ
エクソシスター
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計24枚
魔法
計14枚
エクストラデッキ
計15枚
決まった展開ルート、というよりは組み合わせでケアすべきものを考えながらカードを動かすタイプのデッキであるため、特定初動からの展開を軽く紹介します。
展開例紹介
- <エクソシスター・バト・マーテル>を発動し、<エクソシスター・マルファ>と<エクソシスター・ソフィア>をサーチ、手札を1枚捨てる
- <エクソシスター・マルファ>の効果で<エクソシスター・エリス>と共に特殊召喚
- <エクソシスター・ソフィア>を召喚して効果で1ドロー
- <エクソシスター・エリス><エクソシスター・ソフィア>の2体で<エクソシスター・カルマエル>をX召喚し、エンドフェイズに<エクソシスター・リタニア>をセット
効果の書き換え、相手墓地の除外、変身効果によるXモンスターでの妨害、そして<エクソシスター・リタニア>による2除去または1除去+<エクソシスターズ・マニフィカ>が成立。
墓地にカードがあって<エクソシスター・カルマエル>が成立した時点で<原始生命態ニビル>のケアは可能なので、他のカードと組みあわせて<エクソシスター・ミカエリス>を成立させ魔法・罠2種を構える動きも可能です。
<エクソシスター・マルファ>への<灰流うらら>決め打ちをケアするのであればサーチ先を<エクソシスター・ステラ>にすることで<エクソシスター・カルマエル>は確実に成立でき、1ドローはなくなるものの最低保証ができます。
エクソシスター・マルファから
- <エクソシスター・マルファ>の効果で<エクソシスター・エリス>と共に特殊召喚
- <エクソシスター・ミカエリス>をX召喚し<エクソシスター・バト・マーテル>をサーチ
- <エクソシスター・バト・マーテル>で「エクソシスター」2種をサーチし、それぞれ場に出す
- <エクソシスター・カルマエル>をX召喚し、エンドフェイズに<エクソシスター・リタニア>をセット
<エクソシスターズ・マニフィカ>を最後に出すかは好みで、相手のファーストアクションでの行動を咎めるなら<エクソシスター・カルマエル>を維持した方がいいですね。
その他、<エクソシスター・マルファ>が自分で墓地干渉した際にも変身できることを活かし、<エクソシスター・マルファ>の横で<エクソシスター・ミカエリス>をX召喚し、効果に対する<エフェクト・ヴェーラー>をチェーンで除外することで、<エクソシスター・カルマエル>を成立させることができます。
細かいテクニックですが覚えておいた方がいいですね。
環境デッキで不利といわれることが多い【巳剣】対面では、<エクソシスター・アーメント>を置くことで<エクソシスター・アソフィール>を出して墓地効果を封殺し、<天叢雲之巳剣>の効果を<エクソシスター・カルマエル>で書き換えることで捲りを防げます。 先攻のパワーは非常に高いため、ある程度盤面が成立してしまえば捲り切ることはほぼ不可能です。
雑な捲り札連打を意識するのであれば優先して<エクソシスター・バディス>を構えるのも手。
<エクソシスター・バト・マーテル>があれば2種のX召喚が成立するため、こちらも捲るのは困難です。
ただ<霊王の波動>は明確なメタカードといえ、そもそもの<エクソシスター・マルファ>の効果はもちろん変身効果、果てには<エクソシスター・リタニア>まで止められてしまいます。
【M∀LICE】などと対面する際は<エクソシスター・リタニア>が通ることを前提に考えるのではなく、盤面の変身効果と<エクソシスター・バト・マーテル>でチェーンを組める状況を作るなどしてX召喚を通し、<エクソシスター・カスピテル>などの制圧で対処したいですね。
先攻は非常に強力なものの後攻のパワーは環境上位層に比べると物足りず、今回の構築ではドロー系+<禁じられた一滴>による捲りのプランを取りました。
どのデッキを重くみるのか、どういうプランで捲るのかは構築段階でしっかりと決めておきたいところです。
ミッドレンジデッキとして一時期環境におり、ファンが多いテーマでもある「エクソシスター」ですが、今回の新規で磐石な先攻盤面を獲得し、かなり戦えるデッキになりました。
みなさんも是非使ってみてください。
ありがとうございました。































































































