遊々亭攻略ブログ
遊戯王 OCG 遊々亭Blogです。
遊々亭一押しのプレイヤーさん達による攻略情報やゲームに関する様々な情報、担当のおすすめなど、遊戯王 OCGに関する情報を配信していきます。 Twitterでも情報配信中です!
posted 2025.04.07
ByHearth

『ザ・ヴァリュアブル・ブックEX5』付録カード「バイス・シャーク」紹介
『ザ・ヴァリュアブル・ブックEX5』購入されたでしょうか?
カードストーリーの解説をしてくれる貴重な書籍ということで、私も目を通したのですが「罪宝」のストーリーがかなり面白くおすすめでした。
しかし書籍といえば本体はおまけ、メインはカードと言われるほどです。
今回はそんな付録として登場した<バイス・シャーク>を紹介していきます。
カード紹介
まず前提として、<バイス・シャーク>は名の通り「シャーク」デッキに入るカードですので、下記のURLからにだいめ様の【シャーク】デッキ紹介記事を読んで頂けると、今までのシャークカードの紹介も書いてあるので、この後の展開ルートの紹介もわかりやすくなります。よろしければ合わせてご覧ください。【シャーク】デッキ紹介 Byにだいめ
それでは新カードの紹介に移りましょう。
バイス・シャーク
召喚・特殊召喚成功時に、自分フィールドの魚族モンスター1体をリリースして、デッキから魚族「シャーク」モンスター1体を特殊召喚する効果と、このカードを素材として持っている「シャーク・ドレイク」Xモンスターに、素材を2つ取り除くことで、魔法・罠カードの効果を無効にし破壊する効果の2つの効果を持ちます。ただし、特殊召喚効果を使うと水属性しか出せなくなる制約がついてしまうのでそこだけはご注意を。
「シャーク」デッキとしては、このカード単体で1枚初動につながるカードでありながら、魔法・罠を止める回数を増やし多くのデッキの展開に対応できるようになるかなり強力なカードです。
今回は、この新規シャークカードを取り入れたデッキと展開例の紹介を行います。
デッキ紹介
シャーク
プレイヤー:Hearth
モンスター
計23枚
魔法
計11枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキ解説
4月1日からの新制限に対応した【シャーク】デッキのレシピとなります。<バイス・シャーク>により、初動と最終的な盤面が更に安定したため、今かなり強いデッキになっているのではないでしょうか。
新制限により<時空の七皇>の枚数が削られたのは痛いところではありますが<七皇昇格>でサーチが出来、そのサーチ先が減ってしまったくらいですので、初動の枚数自体はかなり多く今オススメの1つのデッキになっています。
展開紹介
今回は、<バイス・シャーク>1枚からの展開例を紹介します。- <バイス・シャーク>通常召喚、効果発動で自身をリリースして、デッキから<カッター・シャーク>を特殊召喚。
- <カッター・シャーク>の効果でデッキから<浮上するビッグ・ジョーズ>を特殊召喚。
- 2体で<バハムート・シャーク>をX召喚。
- <バハムート・シャーク>の効果で、<リヴァーチュ・ドラゴン>を特殊召喚。
- <リヴァーチュ・ドラゴン>の効果で<ヴァーチュ・ストリーム>をサーチ。
- <リヴァーチュ・ドラゴン>の効果で、素材として墓地へ行った<浮上するビッグ・ジョーズ>を手札に回収。
- <リヴァーチュ・ドラゴン>の上に<FA-ブラック・レイ・ランサー><エクシーズ・アーマー・フォートレス>の順で重ねてX召喚。
- <エクシーズ・アーマー・フォートレス>の素材を取り除いて<アーマード・エクシーズ><フル・アーマード・エクシーズ>をサーチ。
- <エクシーズ・アーマー・フォートレス>の上に<FA-ダーク・ナイト・ランサー>を重ねてX召喚。
- <アーマード・エクシーズ>を発動し、<FA-ダーク・ナイト・ランサー>に墓地のXモンスターを装備。(<FA-ダーク・ナイト・ランサー>の効果で、墓地の<アーマード・エクシーズ>の回収をお忘れなく。)
- 手札の<浮上するビッグ・ジョーズ>の効果で、自身を特殊召喚。
- <浮上するビッグ・ジョーズ>の効果で<アビス・シャーク>をサーチ。
- <アビス・シャーク>の効果で自身を特殊召喚しつつ、<エクシーズ・リモーラ>をサーチ。
- <アビス・シャーク>をレベル4として扱い、<浮上するビッグ・ジョーズ>と<アビス・シャーク>の2体で<No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン>をX召喚。
- <No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン>の素材を1つ残しつつ、手札の<エクシーズ・リモーラ>を特殊召喚しつつ、墓地から<バイス・シャーク>と<カッター・シャーク>を特殊召喚。
- 場のレベル4モンスター3体で<No.32 海咬龍シャーク・ドレイク>を特殊召喚。
- サーチした<ヴァーチュ・ストリーム><フル・アーマード・エクシーズ>の2枚の罠を伏せてターンエンド。



まとめ
以上で<バイス・シャーク>採用の【シャーク】デッキ紹介を終わります。展開例でも紹介したように<フル・アーマード・エクシーズ>で<バイス・シャーク>の効果を何度も使い回すのは、かなりテクニカルであり、動きとしても面白いので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
それでは今回はここまで。
ご拝読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いいたしましょう。
posted 2025.04.04
By鳩鷺

「ダークリボー」採用【キマイラ】デッキ紹介
<ダークリボー>のカード効果・デッキレシピ・回し方・相性の良いカードなどをまとめていきます。
<ダークリボー>は、「Vジャンプ2025年5月号」に付属される、闇属性・悪魔族・レベル1モンスターです。
最新弾で登場した【ドラゴンテイル】でも採用されることもあり、【融合】関連デッキへの採用が注目視されています。
【ドラゴンテイル】デッキの記事も公開中ですので、下記のリンクからご覧いただけます。
【ドラゴンテイル】デッキ紹介 By鳩鷺
このページでは、<ダークリボー>の効果とともに使用したデッキレシピを紹介し、デッキの動かし方・回し方や、相性の良いカードをまとめて解説しました。
<ダークリボー>を使用したデッキを作ろうとしている方は、ぜひ構築の参考にしてください。
デッキレシピ
遊戯王ライター鳩鷺が考案した<ダークリボー>を採用したデッキのサンプルデッキレシピを紹介します。モンスター28枚・魔法12枚・罠1枚の合計41枚の、悪魔族・幻想魔族を中心とした【キマイラ】デッキです。
【キマイラ】
プレイヤー:鳩鷺
モンスター
計28枚
エクストラデッキ
計15枚
【キマイラ】デッキの回し方・動かし方
次は、【キマイラ】デッキのデッキレシピの回し方を簡単に解説していきます。【キマイラ】デッキを実際にどのように動かしていくのか、デュエルの参考にしてください。
【キマイラ】デッキは、融合召喚を駆使し、展開・妨害への布陣を形成していきます。
<ダークリボー>の効果は、耐性要員と展開要員、両方を兼ね備えているので非常に優秀な1枚です。
最終的には、安定した融合召喚を連続で行い、ハンデス・除去効果を上手く活用し相手の展開を阻止しつつ、エクストラモンスターの高打点による戦闘ダメージで勝利をつかみます。
次に【キマイラ】デッキで押さえておくポイントを、細かく紹介します。
【キマイラ】デッキの回し方
ポイント1:ダークリボーを紹介ポイント2:好相性なテーマの採用
ポイント3:【キマイラ】の基本展開
ポイント4:融合関連との兼ね合い
ポイント1:ダークリボーを紹介
【キマイラ】デッキの展開を進めるにあたって、まずは新たに登場した<ダークリボー>詳しく見ていきましょう。ダークリボー
<ダークリボー>は、悪魔族か融合モンスター1体が攻撃・効果対象となった際に手札から捨てることで、戦闘・効果破壊耐性を付与し、そのモンスターがフィールドで発動する効果は無効化されなくなる効果を持ちます。融合モンスターなら、種族に捕らわれることなく耐性が付与されます。
この時、対象モンスターのフィールドで発動する効果は無効化されなくなるので、相手の妨害を回避できます。
せっかく素材を大量に消費してまで呼び出した融合モンスターが破壊や効果無効化なんてされたらたまったものじゃないので、手札から誘発的に投げられる上に特定のモンスターに安定した維持力を付与できるのがいいですね。
また、効果で手札から墓地に送られた場合、<融合>1枚をサーチ・サルベージできます。
効果で手札から送れればいいので、融合素材として使っていくのが有効でしょう。
ただし(1)効果の発動では効果による墓地送りにならないので注意が必要です。
<融合>の再利用につながるので、<融合>をわざわざ3枚フル投入しなくても、序盤から終盤にかけて安定した融合召喚につなげられます。
ポイント2:好相性なテーマの採用
<ダークリボー>を混ぜやすいテーマとして、今回「キマイラ」を採用しています。悪魔族を融合素材とするテーマも限られるなか、<ダークリボー>を無理なく融合素材として活用し、(2)の効果につなげていきやすいテーマになっています。
今回はその内の2枚をピックアップして解説していきます。
幻爪の王ガゼル
<幻爪の王ガゼル>は、召喚・特殊召喚に成功した場合、レベル5・悪魔族or<合成獣融合>をサーチできる効果を持ちます。通常召喚するだけでも対応しているので、即座に<幻獣王キマイラ>の融合召喚に必要な片割れを確保できます。
融合素材か「融合」カードどちらかが足りない時に手札に応じた柔軟な対応ができるので、まさにかゆいところに手が届く1枚になっています。
また、融合素材として墓地に送られた場合、幻想魔族モンスターをサーチする効果を持ちます。
レベル問わず幻想魔族であればなんでも持ってこれるので、更なるサーチ手段として有用な<幻惑の見習い魔術師>の確保にも貢献できます。
バニラだった<幻獣王ガゼル>がここまで優秀なモンスターにリメイクされるとは夢にも思いませんでした。
大翼のバフォメット
<大翼のバフォメット>も<幻爪の王ガゼル>同様、元々<有翼幻獣キマイラ>の融合素材である<バフォメット>のリメイクモンスターです。召喚・特殊召喚に成功した場合、レベル4・獣族モンスターと<合成獣融合>をサーチする効果を持ちます。
エクストラデッキからの特殊召喚が融合召喚縛りになるデメリットは生じるものの、ノーコストで融合素材と「融合」カードをどちらも確保できるのはおいしいですね。
また、融合素材となって墓地に送られた場合、幻想魔族モンスターを蘇生する効果を持ちます。
同じ融合素材での墓地送りをトリガーとする<幻爪の王ガゼル>と併せてチェーンを組みやすいので、サーチ効果を妨害されないようこちらをチェーン2以降で構築するのがオススメです。
<ミラー ソードナイト>単体からでも展開可能で、<大翼のバフォメット>のリクルートにつなげることで、<幻爪の王ガゼル>+<合成獣融合>をサーチして<幻獣王キマイラ>を融合召喚できます。
この時、<幻獣王キマイラ>のハンデス効果予約、<幻爪の王ガゼル>の後続サーチ、<大翼のバフォメット>の蘇生効果でチェーンを組めるので、続けて<ミラー ソードナイト>を蘇生しておけば相手ターンに同様の流れで融合素材と専用「融合」カードを補充可能です。
<有翼幻獣キマイラ>扱いの<幻獣王キマイラ>がフィールドにいるので、<合成獣融合>の自己サルベージが機能するので、連続で融合召喚するも良し、速攻魔法なことを活かして相手ターンに<ガーディアン・キマイラ>で妨害に徹するのもいいでしょう。
ポイント3:【キマイラ】の基本展開
上記で解説した「キマイラ」関連カードの効果を踏まえたうえで、基本展開の流れを見ていきましょう。こちらでは<幻惑の見習い魔術師>と手札コスト3枚からの、「キマイラ」の展開を紹介します。
◆幻惑の見習い魔術師+手札コスト3枚、計4枚からの展開例
- 手札1枚をコストに<幻惑の見習い魔術師>を特殊召喚→<コーンフィールド コアトル>をサーチ
- <コーンフィールド コアトル>効果で自身を捨て<幻爪の王ガゼル>をサーチ
- <幻爪の王ガゼル>通常召喚→<合成獣融合>サーチ
- <合成獣融合>を発動し<幻惑の見習い魔術師><幻爪の王ガゼル>で<幻獣魔王バフォメット>融合召喚→チェーン(1)<幻獣魔王バフォメット>効果で<ミラー ソードナイト>を墓地に送り、チェーン(2)<幻爪の王ガゼル>効果で<白き森の聖徒リゼット>をサーチ
- <白き森の聖徒リゼット>効果で自身を特殊召喚
- <白き森の聖徒リゼット>効果により<幻獣魔王バフォメット>とで<殺戮聖徒レジーナ>を融合召喚→<殺戮聖徒レジーナ>効果で<白き森の聖徒リゼット>を蘇生
- <殺戮聖徒レジーナ><白き森の聖徒リゼット>で<カオス・アンヘル-混沌の双翼->をシンクロ召喚→<白き森の聖徒リゼット>効果で<罪宝の欺き>サーチ
- <罪宝の欺き>発動、手札のモンスター1体をリリースし<聖なる薊花>サーチ
- <聖なる薊花>を発動し<罪宝の欺き>を墓地に送り<告死聖徒ルシエラーゴ>を融合召喚→<告死聖徒ルシエラーゴ>効果で<"罪宝狩りの悪魔">をサーチ
- 墓地の<聖なる薊花>効果で<白き森の聖徒リゼット>をデッキに戻し自己サルベージ
- 手札の<聖なる薊花>を発動、それにチェーンして<"罪宝狩りの悪魔">を発動→<"罪宝狩りの悪魔">で<黒魔女ディアベルスター>をサーチし、<聖なる薊花>でフィールドの<"罪宝狩りの悪魔">を墓地に送って<背信聖徒シルヴィア>を融合召喚
- <カオス・アンヘル-混沌の双翼-><告死聖徒ルシエラーゴ>で<クロシープ>をリンク召喚(<クロシープ>のリンク先に<背信聖徒シルヴィア>が来るように置く)
- 手札1枚をコストに<黒魔女ディアベルスター>を<クロシープ>のリンク先に特殊召喚→チェーン(1)<クロシープ>効果で<ミラー ソードナイト>を蘇生、チェーン(2)<黒魔女ディアベルスター>効果で<白き森の罪宝>をセット
- <クロシープ><黒魔女ディアベルスター>で<S:Pリトルナイト>をリンク召喚→<S:Pリトルナイト>効果で墓地の<カオス・アンヘル-混沌の双翼->を除外
- <ミラー ソードナイト>効果で<大翼のバフォメット>をリクルート→<大翼のバフォメット>効果で<幻爪の王ガゼル><合成獣融合>をサーチ
- <合成獣融合>を発動し<大翼のバフォメット><幻爪の王ガゼル>で<幻獣王キマイラ>を融合召喚→チェーン(1)<幻獣王キマイラ>でハンデス効果予約、チェーン(2)<大翼のバフォメット>効果で<殺戮聖徒レジーナ>を蘇生
- <合成獣融合>効果で自己サルベージしてそのままセット
- 墓地の<"罪宝狩りの悪魔">効果で<罪宝の欺き>をデッキに戻して1ドロー
このように手札4枚と消費は多いですが十分な盤面を作ることができ、フィールドには<S:Pリトルナイト><殺戮聖徒レジーナ><背信聖徒シルヴィア>による妨害布陣が形成できます。 伏せカードには、速攻「融合」魔法の<合成獣融合><白き森の罪宝>が2枚もセットされているので、相手ターンに<ガーディアン・キマイラ>による破壊効果も存分に発揮されます。
また、墓地のリソースも十分に作れる展開となっています。
墓地の<幻獣魔王バフォメット>効果で、展開途中であらかじめ除外している<カオス・アンヘル-混沌の双翼->を相手ターンに帰還して除去効果を使用することも可能です。 フィールドには<幻獣王キマイラ>がいるので、墓地の<コーンフィールド コアトル><ミラー ソードナイト>の妨害効果も問題なく使用できるのもポイントです。
融合召喚を介しての展開が主となるので<ダークリボー>の(1)(2)効果のどちらも組み合わせることが出来ますし、特に耐性付与効果は融合モンスターの維持に大いに貢献でき、他にも<無限泡影>などで狙われやすい<大翼のバフォメット>が悪魔族なのでこちらのケアとしても併用できるのでオススメです。
ポイント4:融合関連との兼ね合い
【キマイラ】デッキでは、様々な「融合」サポートを採用しています。<魔玩具補綴>による<融合>の供給と融合素材として活かせる悪魔族モンスターの確保は、融合展開に非常に優秀です。 しかしながら、<融合>のデッキ切れが生じた途端にサーチが破綻する大きな欠点も備わっています。
今までは<融合>の再利用枠として<マグナム・ザ・リリーバー>を積極的に利用していましたが、そもそも融合モンスターのため、こちらでも「融合」カードを消費する悪循環さもありました。 <ダークリボー>の登場により、融合素材にしつつ手軽に(2)の<融合>の再利用効果に移行しやすく、融合先に依存しないリサイクルが可能になりました。
とはいえ、墓地の<融合>は<ガーディアン・キマイラ>の耐性付与にも貢献するため一概に手札やデッキに戻すべきでもないので、状況に応じた展開を心掛けるようにしましょう。
まとめ
「ダークリボー」採用【キマイラ】デッキは、融合召喚から展開をすすめ、ハンデス・妨害布陣で勝利を掴む!<ダークリボー>採用【キマイラ】デッキについて、カード効果、デッキレシピ、回し方をまとめて解説しました。
<ダークリボー>は融合テーマと合わせることで、時には素材として多種多様な融合召喚を支えたり、耐性を付与することで安定した展開をサポートしたりと、この1枚で幅広い対応を得ることができるようになりました。
気になる方は、ぜひ「ダークリボー」を使用したデッキを組んでみてください。
以上、遊戯王ライターの「鳩鷺(はとさぎ)」でした。
posted 2025.04.01
Byメカヲタ

リミットレギュレーション(2025年4月)
毎度恒例のレギュレーション改訂所感記事になります。
よろしくお願いします。
禁止カード
まずは禁止カードから。今回は<アーティファクト-デスサイズ>と<サモンリミッター>の2枚が指定されました。 どちらも強力な特殊召喚制限をかけるカードであり、禁止化は妥当であるといえます。
<アーティファクト-デスサイズ>は前回の改訂で制限指定を受けていたこともあり実質的に宣告を受けていたようなものですが、<サモンリミッター>は24/07/01から期間が空いたことになります。
どちらも先攻側が発動することでより盤面を強固にする、または止められた展開を有耶無耶にしてターンスキップさせるカードとして使用されており、所謂「先攻ゲー」に拍車をかけるカードで、特に後者では相手の展開を止めた上で自分で無効化したりコストにすることで解除する運用もされており、前々回での一発禁止もありうるレベルのカードでした。
期間が空いたのは謎ですが何はともあれこれで両者ともに禁止となり、ゲームの健全化が期待できます。
制限カード
制限カード指定は緩和なしの5枚。 <ソード・ライゼオル><ディメンション・アトラクター><M∀LICE〈P〉Dormouse><時空の七皇><隣の芝刈り>です。<隣の芝刈り>に関してはなぜ今?といったカードですが、それ以外は環境上位である【ライゼオル】【M∀LICE】のキーカードであり、特に【ライゼオル】にとっては手痛い規制となります。
【ライゼオル】
【ライゼオル】は<ライゼオル・デッドネーダー>の存在から多数の中堅以下デッキを駆逐していた存在であり、初動が相当に細くなることで使用者が減り、沈んでいたデッキたちが浮上することに期待が持てます。【M∀LICE】
【M∀LICE】は【ライゼオル】ほどの規制度合いではないものの、一番強い初動が規制されたことで展開強度が下がり、純粋にネームが減ったことでもやりにくくなります。ただ、展開自体は変わらず初動を盛ろうと思えば盛れるタイプのデッキなため、ある程度リペアすることで使用者は維持されるものとみられます。
後述しますが環境上位になりそうなデッキに対して強く出られるタイプなのも利点です。
準制限カード
準制限指定は緩和のみの2枚。<サイバーポッド>は前回に引き続き順次緩和で、環境で使われることもないため影響はほぼないでしょう。
次回で無制限化されるものとみられます。
【ピュアリィ】
<ピュアリィ・スリーピィメモリー>は【ピュアリィ】の重要なカードで、前回<ピュアリィ・デリシャスメモリー>が緩和されたことに続いてかつてのパワーを取り戻してきました。完全体とはいきませんがこのカードが2枚になった影響は大きく、スタンバイフェイズの4枚ドローが実現できることである程度環境に抗うことができます。 完全耐性持ちの高打点モンスターを処理する手段が環境に少ないこともあり、一部で使用者も出てくるのではないでしょうか。
ただ環境トップ層からは一段下がったパワーであると言わざるを得ないため、今後の新規カード実装にも期待したいところ。
無制限カード
最後に無制限カード。今回は7枚の指定ですが、先に環境への影響度合いが少ない6枚を挙げます。
<EMモンキーボード><クロノグラフマジシャン><真竜剣皇マスターP><メタモルポット><強奪><十二獣の会局>は特に前環境でも使われておらず、妥当な解除かと思います。
かつての禁止カード群がどんどん緩和されている姿は確かなインフレを感じさせますね。
【炎王】
無制限化の中で唯一環境への影響がありそうだと感じたのは<炎王神獣 キリン>。かつて環境上位に君臨した【炎王】のキーカードですが、枚数が増えることで素引きでの誘発受けを含めた「デッキ全体としての強度」が向上します。
愛着を持つ使用者層も多いデッキなので一部で使用者が出てくるかもしれませんが、こちらも【ピュアリィ】などと同じく一定パワーは劣っていると言わざるを得ません。
今後の環境への進出に注目ですね。
まとめ
全体の総括ですが、前環境トップ層への重めの規制と妥当な緩和といった趣でした。ただ、既に環境では【ヤミー】や【ドラゴンテイル】といったデッキビルドパックの新規勢が進出を進めており、この点では【ライゼオル】登場後にさらに規制された【スネークアイ】を彷彿とさせますね。
しかし<ライゼオル・デッドネーダー>の存在自体がかなり不健全であったこともあり、重めの規制も納得です。 この2つのデッキに対しては【M∀LICE】が比較的強く、初動の穴をプランで埋めることができればかなりいい立ち位置を確保できるものと思われます。
<ディメンション・アトラクター>は規制強化されたものの、先攻札として<次元の裂け目>を採用するプランも考えられ、上位2つのデッキと【M∀LICE】を中心としたメタゲームとなりそうです。 後攻0ターン目からも動けるようなデッキが増えていることもあり、それらを持たない中堅層デッキは悉く驅逐されていきそうな環境ですが、「K9」ギミックなどある程度汎用性の高い出張パーツも増えているため、それらが混在とした雑多な環境になりそうです。
以上が今回の改訂所感になります。
お付き合いいただきありがとうございました。



























































































