遊々亭攻略ブログ
遊戯王 OCG 遊々亭Blogです。
遊々亭一押しのプレイヤーさん達による攻略情報やゲームに関する様々な情報、担当のおすすめなど、遊戯王 OCGに関する情報を配信していきます。 Twitterでも情報配信中です!
posted 2025.08.08
ByHearth

【鉄獣戦線】デッキ紹介
お久しぶりです。実生活が色々あり、少々カードゲームから離れておりました。
が、新規カードで再びモチベーションに火が灯りこうして帰ってきた次第です。
そんな私をデュエリストに戻してくれた『DOOM OF DIMENSIONS』のカードたちから新規「鉄獣戦線」について紹介していきましょう。
久しぶりの記事ですが、何卒よろしくお願いいたします。
これは私信ですが、烙印アニメめちゃくちゃいいですね。
シュライグにもっと発言してほしいと願っております。
新規カード紹介
鉄獣式撃滅兵装"Mouser"
新規登場した最強のリンク2。
今まで鉄獣戦線に足りなかった安定した展開札となっています。L召喚成功時に、デッキ・EXデッキから「トライブリゲード」カードを2枚まで墓地に送る効果(同名カード1枚まで&発動後、獣・獣戦士・鳥獣制約あり)と、墓地へ送られた場合に、フィールドの表側表示モンスターを裏側表示にする効果を持っています。
<鉄獣戦線 キット>や<鉄獣戦線 ナーベル>をはじめに、<鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus II">に魔法罠まで、ありとあらゆるテーマ内カードを墓地へ送れます。
現段階では基本的にモンスターを送ることになりますが、今後強力な墓地効果を持つカードが出るのも楽しみになりますね。
基本的に純構築ではこのカードを出すことを展開の最初に行うことになるでしょう。
鉄獣の撃鉄
新規速攻魔法。これもまた便利ですが、欲を言うなら墓地効果も欲しかったですね。欲張りですね。2つの効果のいずれかを選択して発動するカードで、デッキから「トライブリゲード」魔法・罠を1枚サーチするか、墓地から「トライブリゲード」カードを任意の数だけ除外して、除外したカードと同じ数のリンクマーカーを持つ「トライブリゲード」Lモンスターを召喚条件を無視してEXデッキから特殊召喚する効果を持っています。
単純なサーチはサーチ手段が乏しかった鉄獣魔法・罠に触りやすくなったほか<鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus II">のL召喚条件も満たしやすくなります。
共通効果のようなL召喚効果も、相手ターンに<鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ>を出したり、条件を満たしていない状態で<鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus II">を出したりと、今まで取れなかった戦術が取れます。
というか<鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus II">をまともに出せるようになっただけでどれだけありがたいことかって話ですからね。
デッキレシピ
鉄獣戦線+絢嵐
プレイヤー:Hearth
モンスター
計25枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキレシピ解説
今まで純構築は<レスキューキャット>に初動を頼ることも多かったですが、もはや<レスキューキャット>を置き去りにすると言っても過言ではない初動が同じパックで登場しました。【絢嵐】です。<サイクロン>を軸に戦う面白いテーマですが、今回はテーマ内のカード3枚しか使用せず、<サイクロン>も採用しません。セットカードを重く見るなら1枚採用はありかもしれませんが。
【絢嵐】について詳しくはこちらの記事をお読みください。
展開例紹介
1枚初動は各種【絢嵐】カードと<炎舞-「天キ」>の合計12枚です。ほぼ引けるでしょう。今回は<絢嵐たるスエン>を初動とした場合を想定した展開を解説していきます。
- <絢嵐たるスエン>を自身の効果で特殊召喚し、<絢嵐たる献詠>をサーチ
- <絢嵐たる献詠>の効果で<絢嵐たるエルダム>をサーチ
- <絢嵐たるエルダム>を自身の効果で特殊召喚し、<絢嵐たるスエン>をサーチ
これにより、<SRベイゴマックス>のように場にレベル3を並べながら、なぜか初動であった<絢嵐たるスエン>をサーチできるのですが、こと【鉄獣戦線】においては、別の利点もあります。
まず盤面に並ぶ2体で<鉄獣式撃滅兵装"Mouser">をL召喚できること。
そして、手札に回収した<絢嵐たるスエン>をコストに<鉄獣戦線 ケラス>を特殊召喚できること。
こんな利点があるのに1枚初動としてかなり安定するので、採用しない理由がありません。
- <鉄獣式撃滅兵装"Mouser">をL召喚。効果で<鉄獣戦線 キット>と<鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus II">を墓地へ送る
- それぞれの効果で、墓地に<鉄獣戦線 ナーベル>と<共命の翼ガルーラ>を墓地へ
- デッキから<鉄獣戦線 ケラス>をサーチしつつ、1ドロー
この時点でまだ手札が7枚あります。
- 手札からコストを切って<鉄獣戦線 ケラス>を特殊召喚
- <鉄獣戦線 ケラス>の効果で、<鉄獣戦線 ナーベル>を含む4枚を除外し<鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ>を特殊召喚
- <鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ>と<鉄獣戦線 ケラス>で<鉄獣戦線 塊撃のベアブルム>をL召喚
- <鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ>の効果で、デッキから<王虎ワンフー>をサーチします。
<王虎ワンフー>は獣族で攻撃力を足切りするロックカード。
現在の環境だと【ヤミー】に強く出れる妨害となります。
ちなみにすぐに出してしまうとこの後出す自分のモンスターも全員爆発するのでお気を付けを。
- <鉄獣戦線 塊撃のベアブルム>の効果で手札を2枚コストに除外ゾーンから<鉄獣戦線 ナーベル>を特殊召喚。
- <鉄獣戦線 ナーベル>で墓地の2体を除外し、<戦華盟将-双龍>を特殊召喚。
- <鉄獣戦線 ナーベル><鉄獣戦線 塊撃のベアブルム><鉄獣式撃滅兵装"Mouser">で<鉄獣戦線 銀弾のルガル>をL召喚。
- <鉄獣戦線 塊撃のベアブルム>で<鉄獣の抗戦>をサーチ、セット。
- <王虎ワンフー>を召喚。
<戦華盟将-双龍>による1バウンス
<王虎ワンフー>によるロック
の妨害盤面を敷くことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。正直制圧という点でみれば、現代遊戯王の水準にはまだまだ届いていないのが現状です。(<アポロウーサ>禁止が痛いですね)
しかし、そんなことがどうでもいいくらいのビジュアルの良さがあるのが【鉄獣戦線】です。
今後まだ新規が出る可能性もありますし、【絢嵐】側の強化も取り入れられるかもしれません。
現代になって最高に安定して<鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ>と一緒に戦うデッキ、もしご興味あれば握ってみてはいかがでしょうか。
それでは今回は以上となります。
また次回の記事でお会いいたしましょう。
posted 2025.08.06
Byにだいめ

新たなドラゴン・機械テーマ!終刻竜機デッキ紹介
今回はドゥーム・オブ・ディメンションズで新たに登場しました終刻竜機(ドゥームズ)について紹介していきます。
今回のテーマは自身と装備カードをX素材にしてX召喚を行う通常の方法とは異なったテーマです。
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新規カード紹介
終刻竜機VII-エララ
(1)は召喚・特殊召喚時または効果で破壊されるとデッキからドゥームズ魔法・罠カードをにセットできます。(2)は自分相手ターンに装備カードを装備していると自身とレベルが同じ数値のランクを持つ機械族・風属性Xモンスター1体をX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚し、このカード及びこのカードの装備カードを全てそのX素材にします。
(1)は<終刻撃針>をセットすることが多いでしょうか。
(2)は他のドゥームズモンスターにもある効果です。
終刻竜機V-アマルテ
(1)は召喚・特殊召喚時または効果で破壊されるとデッキからドゥームズモンスターをサーチできます。(2)は<終刻竜機VII-エララ>と同じ効果ですね。
(1)は<終刻竜機XII-ドラスティア>のサーチが多いでしょうか。
終刻竜機XII-ドラスティア
(1)は自分フィールドのドゥームズカード1枚を対象として発動して、そのカードを破壊し、自身を手札から特殊召喚します。その後、デッキから装備魔法カード1枚をこのカードに装備できます。テーマ外の装備魔法も装備できるの良いですね。
(2)は<終刻竜機VII-エララ>や<終刻竜機V-アマルテ>と同じ効果ですが、レベルが8なので出し先が変わってきますね。
獄神機Doom-Z
<無垢なる者 メディウス>から特殊召喚できるモンスターが増えました。(1)は自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できなくなります。純構築ならほぼ関係ありませんね。
(2)は自分フィールドの他の効果モンスター1体を対象として発動でき、その自分のモンスターのレベルと同じ数値のランクを持つ、ドゥームズXモンスターか<壊獄神ユピテル>1体を対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚し、自分フィールドのこのカードを装備魔法カード扱いで装備します。
(3)はこのカードが破壊された場合に発動できる。デッキからドゥームズカード1枚を手札に加えます。
(2)は<無垢なる者 メディウス>から特殊召喚することでそのまま(2)が使用でき<無垢なる者 メディウス>を使い<終刻獄徒 ディアクトロス>を出すことが出来ます。
(3)は(2)で自身が装備状態になるので、使いやすいですね。
終刻起動『D.O.O.M.D.U.R.G.』
(1)は自分・相手のスタンバイフェイズに発動する。装備モンスターのコントローラーに500ダメージを与えます。相手モンスターに装備すれば相手にダメージを与えられますね。(2)は装備しているドゥームズモンスターまたはこのカードをX素材としている機械族・風属性Xモンスターは以下の効果を得ます。
●相手はこのカードを効果の対象にできない。
●自分・相手ターンに1度、発動できる。自分フィールドの他の表側表示カード1枚を破壊する。このカードはこのターン、攻撃力がこのカードのレベル・ランク×100アップし、直接攻撃でき、戦闘を行ったダメージステップ終了時に破壊されます。
装備しているだけでなく素材になっている状態でも適用できるの強いですね。
(2)の2つ目の効果も任意の発動なので破壊したくないときは発動しなくてもいいです。
終刻撃針
(1)は自分メインフェイズに発動できます。自分の手札・フィールド(表側表示)の他のドゥームズカード1枚を破壊する。その後、デッキからドゥームズモンスター1体を選び、手札に加えるか特殊召喚します。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できません。<終刻竜機VII-エララ>から発動して<終刻竜機XII-ドラスティア>へつなげることが出来ますね。
(2)はこのカードが効果で破壊された場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊します。普通に強いです。
終刻決壊
(1)はドゥームズXモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。このカードを以下の効果を持つ装備カード扱いでそのモンスターに装備する。●相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができない。
どこかで見た<強力な妨害効果>ですね。
(2)はこのカードが効果で破壊された場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。デッキからドゥームズモンスター1体を装備魔法カード扱いで対象のモンスターに装備します。<獄神機Doom-Z>が候補でしょうか。
終刻獄徒 ディアクトロス
(1)はこのカードが特殊召喚した場合に発動できる。自分の手札・フィールド(表側表示)のドゥームズカード1枚を破壊する。その後、フィールドのモンスター1体を破壊できます。<終刻竜機VII-エララ>や<終刻竜機V-アマルテ>で出しやすく相手ターンに出して妨害できますね。
(2)はドゥームズモンスターか<無垢なる者 メディウス>をX素材としている、このカードが効果で破壊された場合に発動できる。デッキから装備魔法カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
自身の効果で破壊されても発動出来ます。
終獄龍機XII-ドラストリウス
<終刻竜機XII-ドラスティア>で出したいモンスターですね。(1)はこのカードがX召喚した場合に発動できる。フィールドの他の表側表示モンスター1体を装備魔法カード扱いでこのカードに装備します。
対象を取らずに装備するという珍しい除去効果です。
(2)はこのカードは1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されません。
<終刻起動『D.O.O.M.D.U.R.G.』>の破壊されてしまう効果も耐えることが出来ます。素材にあれば強力な耐性を持つことも出来ますね。
(3)は相手がフィールド・墓地のモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その効果を無効にする。その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を装備魔法カード扱いでこのカードに装備できます。
強力すぎる妨害効果です。
壊獄神ユピテル
<壊獄神ユピテル>は1ターンに1度、装備カードを3枚以上装備している自分のモンスターの上に重ねてX召喚する事もできます。<パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン>を使えばすぐ出せますね。(1)はこのカードがX召喚した場合に発動できる。このカードに装備可能な装備魔法カードを任意の数だけ自分の墓地から装備します。
聖騎士の<アルトリウス>みたいな効果ですね。
(2)はXモンスターを素材としているこのカードの攻撃力は3000アップします。元が3500なので6500まで上がります。高すぎるw
(3)は1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分の墓地からドゥームズモンスター1体を特殊召喚する。その後、フィールドのカード1枚を破壊できます。
特殊召喚と除去を1枚で出来るの強いです。
簡単な展開例紹介
<終刻竜機VII-エララ>を召喚します。(1)でデッキから<終刻撃針>をセットして発動します。<終刻撃針>の(1)で<終刻竜機VII-エララ>を破壊してデッキから<終刻竜機V-アマルテ>を出します。
<終刻竜機V-アマルテ>の(1)でデッキから<終刻竜機XII-ドラスティア>を手札に加えます。<終刻竜機XII-ドラスティア>の(1)で<終刻竜機V-アマルテ>を破壊してデッキから<終刻起動『D.O.O.M.D.U.R.G.』>を自身に装備してターン終了です。
相手ターンには好きなタイミングで<終刻竜機XII-ドラスティア>の(2)で<終獄龍機XII-ドラストリウス>に耐性効果を付与しつつ出して(1)と(3)で妨害していきます。
デッキレシピ
終刻竜機
プレイヤー:にだいめ
モンスター
計24枚
エクストラデッキ
計15枚
せっかくなのでレシピを作ってみました。
今回は採用しませんでしたが同じパックに収録された<破滅なる予幻視>の(2)で自分のモンスターのレベルを変更して色んな機械族・風属性Xモンスターを使うのも面白いかなと思いました。
終わりに
いかがだったでしょうか。設定ではアルトメギアの敵対勢力であるみたいですね。<無垢なる者 メディウス>にいったい何があったのか!?今後の展開が気になりますね。
以上ありがとうございました。
posted 2025.07.31
Byメカヲタ

[dood]【ヤミー】デッキ紹介
今回は新弾「DOOM OF DIMENSIONS」より、【ヤミー】の解説になります。
「ヤミー」は元々デッキビルドパック「ジャスティス・ハンターズ」で登場したテーマで、リンク1とシンクロ召喚にフォーカスしたテーマです。
過去に既存カードの紹介や動かし方などを解説しているため、そちらの記事も是非ご覧ください!
[DBJH]【ヤミー】デッキ紹介
今回はビルドパック恒例のレギュラーパック追加新規で、ネームの新規を得たことでより強力なデッキとなりました。
同期の「K9」、「ドラゴンテイル」と並び、今回追加された新規は2枚。
早速見ていきましょう。
新規カード紹介
マシュマオ☆ヤミー
「M∀LICE」における<M∀LICE P March Hare>的存在のモンスター。自分の場にモンスターが存在しない、あるいは光属性・獣族モンスターのみが存在する場合に発動して、手札から特殊召喚できる効果を持ちます。
既存の「ヤミー」と違い条件付き、かつ発動する特殊召喚ではあるものの、召喚権以外で稼げる手数であり、かつ特殊召喚できるネームであることから非常に優秀。
着地狩りに対する耐性を多少有し、さながらネームのついた<閃刀機-ホーネットビット>のようなものです。
劇的に展開が伸びたりするわけではありませんが、単純に手数として優秀で外部ギミックではないため制約等も共通できるのが嬉しいところ。
反面手札で発動するため「K9」のようなカードのトリガーとなってしまうほか、<列王詩篇>など一部相性の悪いカードも存在します。
後者はともかく前者は展開方法次第で回避することも可能なため、意識しておきたいところですね。
また、召喚・特殊召喚時の効果では墓地の「ヤミー」魔法・罠をサルベージでき、このカードを<ヤミー☆サプライズ>で蘇生することでそのまま回収でき、実質消費0にできます。
あちらが発動自体にターン1がなくモードを切り替えて打てるカードなため、蘇生して手数としつつ拾い直しバウンス効果で相手の盤面を崩す動きも可能。
もちろんフィールド魔法などを拾うことも可能で、さまざまな場面で活かせる効果です。
Sモンスターの効果で特殊召喚した場合には、デッキ・除外から「ヤミー」フィールド魔法または永続魔法・罠を置くことができ、今まで発生した「<ヤミーズメント☆ミニヨン>を除外されたため打点が出ずじわじわと負けた」状況を回避できます。
分かりやすい負け筋をこれ1枚で回避できるため、明確な強化といえます。
先攻では<THE・スターハム>で蘇生すればこちらのモードを使えるため、<ヤミー★リデンプション>や後述の新規カード<Yum☆Yum☆ヤミーズ>を置くことも考えられます。
展開でフィールド魔法2枚に触る手段でもあるため、後手捲りの要素にもなるのが嬉しいですね。
Yum☆Yum☆ヤミーズ
新たに実装された3つの効果を持つ永続魔法。1つ目は、「ヤミー」モンスターが2体以上同時に特殊召喚される度に、自分が500ライフ回復し相手が500ライフを払う効果。
ヤミーが「クレーンゲーム」をモチーフにしており、モンスターが「アーム」と「景品」であることから、相手のライフを景品として奪い取っているさまを表しているのでしょうか。
なかなか面白い効果です。
実戦では「ヤミー」Sモンスターの分解効果で条件を達成できるほか、素引きしていれば<魔獣の懐柔>等も条件を満たせます。
<ロリポー★ヤミーウェイ>の固有の蘇生効果もあるため、差し渡しのターンで5回ほど適用のチャンスがあり、2500の回復と実質のバーンでなかなか無視できない数値となります。
2つ目の効果は、500ライフ払い<ヤミー★スナッチー>を含めたモンスター2体を対象として、その2体を墓地へ送ることで「ヤミー」Sモンスターを特殊召喚するもの。
<ヤミー★スナッチー>を含めた除去のように扱え、またレベル変動を受けた際に無視してシンクロする択としても使えます。
モチーフはクレーンゲームにある「500円入れることでプレイにボーナスが付くモード」か。
100円1クレジットに対して6クレジット分遊べるなどが多いですが、それにより景品を取りやすくなっていることを表しているのでしょうか。
対象を取る、2体を墓地へ送れなければ処理されないためほぼ機会はありませんが、一応相手の<ヤミー★スナッチー>とモンスターなんでもを処理する手段としても使えます。
S召喚しているわけではなくあくまでS召喚扱いでの特殊召喚なため、対象のモンスターが不在になったり、除外されたりした場合には特殊召喚できないことに注意。
3つ目の効果としては、相手が効果を発動した処理後に100ライフ払い、「ヤミー」LモンスターをL召喚する効果。
「時」ではないため除去にチェーンして特殊召喚することはできませんが、<冥王結界波>や<禁じられた一滴>等で<ヤミー★スナッチー>すべての効果が無効化された際にも新たに用意して効果を残すことができ、捲り札に対する受けとして機能します。
レベル1「ヤミー」が余っていれば受けを作れるようになる反面、盤面にモンスターが多いと<皆既日蝕の書>のダメージが比較的大きくなるなど一長一短ではあり、使う機会自体は少なめの効果といえます。
直接チェーンする効果であれば捲りにも使える性能だっただけに残念ですが、まあ強すぎるカードになってしまうため仕方ないですね。
デッキレシピ
ヤミー
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計22枚
魔法
計12枚
エクストラデッキ
計15枚
今回の新規を採用した構築はこちら。
構築思想自体は以前と然程変わりなく、ネームが増えたことで<聖王の粉砕>の制約を気にする必要が薄くなり、<魔獣の懐柔>の打ちやすさや手数にも貢献しているのが変化点です。
変化した点といえば、前回のレギュラーで登場した<THE・スターハム>が優秀で、こちらの効果で<マシュマオ☆ヤミー>を蘇生することでデッキや除外の「ヤミー」フィールド魔法・永続魔法に触れることができ、<Yum☆Yum☆ヤミーズ>を置く展開へ派生しやすくなっている事が挙げられます。
この効果でつまりは2枚目の「ヤミー」フィールド魔法に触れることができるともいえ、捲りの際に先に<ヤミーズメント★アクロッキー>で相手の盤面に干渉し、<ヤミーズメント☆ミニヨン>へは<カプシー☆ヤミー>と<マシュマオ☆ヤミー>の2枚で触れることを担保することで、相手の妨害への耐性をギミック自前で付けられます。
先攻でも1枚展開から<ヤミー☆サプライズ>を使用してフル盤面を作ったとしても回収できるため盤面に必ず<ヤミー☆サプライズ>を添えられることになり、捲り札1枚で盤面を返すのがほぼ不可能といえるまでになりました。
素引きした際に特殊召喚できるネームが増えていることもあり、強みのひとつである<虹光の宣告者>を単純に出すのはもちろん、<原始生命態ニビル>を受けた上から出しに行ったり、1体目の横に<THE・スターハム>と蘇生したモンスターを並べて置き、相手の行動に合わせて何時でも2体目を出しに行くムーブを取りやすくなったこともあり、立ち回り全体としても強力なデッキになりました。
【ヤミー】自体が日本選手権2025で優勝したデッキでもあるため、今後の環境では使用者がかなりの割合を占めることが予想されます。
展開が強くなったということはミラーで捲るのが難しくなったということであり、いわゆる「先攻ゲー」の加速は止まらないようにも思います。
どの捲り札も完全な拘束を期待はできず、強いていえば<発禁令>がいちばん拘束力が高いものの、それすらも<虹光の宣告者>に止められてしまう始末で、事故以外では本当にパワーが高いデッキだと思います。
自由枠もかなり多く、汎用の連打まで含めれば【K9VS】とも対等に渡り合え、これら2つのデッキが当分は環境を牽引していくことになるでしょう。
以上が今回の解説になります。
ありがとうございました!
















































































