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posted 2023.08.30

Byしみずき


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【ディーヴァグランプリ6th振り返り】
-君たちはどう選ぶか-
前編はこちらから

2.《白軸タマ》のデッキ紹介
1)なれそめ
このデッキとの出会いは、夏に「ねへほもんs」と共に開催した「飲みクロスパーティ2023」でした。イベントのトーナメントにて、ウィクロスモンスターこと「ウルシハ」が<カオス!chaos!混沌!>を採用した《白軸タマ》使用していたのを目撃して「ほ〜〜〜ん」って思いました。(IQコンマ以下の感想)

(たまたま主催者権限で対戦動画を撮影していたので、後にジックリとレシピ観察したのはナイショの話)

その後、ルリグデッキの構成は同じで、メインデッキの下級シグニに<小砲 バクチク//ディソナ>をはじめとした火力札を採用した《ディソナ軸》が、「ディーヴァグランプリ6th」直近の大会で立て続けに結果を残していたのを確認して、試しに触ってみることにしました。

正直なところ、これまで僕の中で《白タマ》というデッキの評価はあまり高くありませんでした。ディソナが登場する以前から、どうしても動きが"モッサり"してゲームが冗長化してしまう点が、控えめに言って好きになれませんでした。そんな背景の上で「この爆速と化したディソナ環境についてこれるのか???」「いや.....ついてこれるわけがない!!」そう考えていました。

まぁ、いざ触ってみたら想像をはるかに上回る使い勝手の良さに感動すら覚え、無事に手のひらが大回転したというオチなのでした。

更に、この<カオス!chaos!混沌!>採用型の《白タマ》は、僕の「ディーヴァグランプリ6th」に求めるデッキの要素1〜4を綺麗に満たしていました。ある種の運命を感じ、本格的に調整を施していき、最終的に《白軸タマ》を持ち込むに至りました。


2)デッキレシピ


3)デッキ概要
デッキの概要としては、往年の《白軸タマ》と相違ありません。序盤は<オーバー・パシュート>や<聖英 タンゴカード>と言ったバウンス除去で攻め込み、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>グロウ以降は<コードハート リメンバ//メモリア>や<聖天姫 エクシア>などの盤面強度の高いシグニを置きながら、ルリグの連続アタックによる〆を狙います。

終始徹底してエナを与えない+<コードハート リメンバ//メモリア>の課税効果により、相手のエナを使った動きを強力に抑制できるのが、最大の強みでしょう。


1.カオス!chaos!混沌!がもたらした強化
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従来の《白軸タマ》に、新弾で登場した<カオス!chaos!混沌!>が加わったことで2つの化学反応が起きました。

1つ目は回収効果による盤面の再現性向上と、それに伴う<聖美 ガクブチ>+<聖将姫 コウメイ>の安定運用の実現+ハンデス耐性UPです。

任意の白シグニを回収できるので、相手に刺さる盤面を作り続けることができます。例えば、従来であれば<リメンバ//メモリア>の登場回数は、<サーバント #>のLBが捲れないことには最大4回でしたが、<カオス!chaos!混沌!>を採用したことで、5体目以降の<リメンバ//メモリア>を繰り出すことができます。

そして、盤面の再現性が向上したことで、<聖美 ガクブチ>+<聖将姫 コウメイ>によるルリグの3連攻撃のプランを採用しやすくなっています。この2枚によるコンボは、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>の攻め方と噛み合っているものの、安定して運用するには大量に採用して、タイミング良く引いてくるしかありませんでした。その点が解消され適切なタイミングで狙って運用できるようになった点は非常に大きいです。

また、従来の《白軸タマ》は、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>のグロウ時の2枚回収と<ゼノ・クラスタ>を使った後でフルハンデスを喰らってしまうと、そこからはトップ勝負になりがちでした。その上で、自身のゲームスピードが高くないことから、長期戦になるケースが多く、ハンデスデッキの餌食になりやすいという明確な弱点を抱えていました。

ここで任意の白シグニを一気に3枚も回収できる<カオス!chaos!混沌!>の存在はメチャクチャ大きく、相手がリソースはたいてヒィヒィ言いながら崩した盤面をいとも簡単に再構築できてしまいます。この点も大きな強化と言えるでしょう。

2つ目は、リフレッシュダメージによる更なるエナ絞りです。

ウムル=クリアー>と併用することで、15〜17枚位の山札を削ることができるので、よっぽど相手が山を掘らない構築じゃない限りは、4ターン目にはリフレッシュを狙うことができます。リフレッシュによるダメージはトラッシュに行くため、実質1エナ破壊しているのと同義です。

ウルトラスーパーヒーローズ>や《アシストウリス》と違い、一切のバニッシュを介さずにルリグデッキだけでリフレッシュに持ち込める点は魅力的です。

これ等2つを両立しながら、状況によってはマイナスによる一気呵成の要求までプランとして組み込める点はすさまじい強化です。

2.求める要素とのマッチング
前項で「ディーヴァグランプリ6th」で使用するデッキの要素として以下の4点をピックアップしました。《白軸タマ》がこれらの要素にどのようにコミットしているか見ていきましょう。
  • 「耐性シグニの突破」
  • 「エナ破壊への耐性」
  • 「一定の決定力」
  • 「環境外デッキへの勝率」

◎相手の盤面強度に付き合う必要が無い
奏月の巫女 タマヨリヒメ>の最大の特徴である、2体のシグニのダウンと引き換えにルリグがアップするテキストにより、相手の盤面を除去することなくダメージを通すことができます。

この点が数多の耐性シグニが跋扈するフェゾーネ環境に、この上なくマッチしています。

羅原姫 H2O>が除去できなかろうが、<聖天姫 エクシア>や<幻怪姫 翠子//メモリア>にアタックを封じられていようが一切関係なく打点を要求することができます。

これにより、欲しかった要素である「耐性シグニの突破」を満たすことができています。

また、現環境の序盤戦において、最もポピュラーで強力な盤面強度シグニは<羅星 ノヴァ//ディソナ>や<コードアンチ サルノテ//ディソナ>などのレベル1でパワー7000を超えるシグニです。
また、数は少ないですが、<幻怪 モクモレン//ディソナ>や<翠美 ウゴクエ//ディソナ>などのシャドウを有したシグニも存在しています。

それらのシグニに対して、<オーバー・パシュート>によるパワー、耐性関係なしの除去を行使できる点も《白軸》のメリットの1つです。

◎"意外に"ダメージレース性能が高い
遅いイメージがへばりついている《白軸タマ》ですが、このデッキは僕自身もビックリする程にダメージレース性能が高いです。

それもそのはず、ディソナ編で培われた"追加打点至上主義"にあっても、遜色ない量の追加打点がこのデッキには搭載されています。

まずは、<カオス!chaos!混沌!>+<ウムル=クリアー>によるリフレッシュ誘発で1点。加えて、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>のゲーム1や<聖将姫 コウメイ>により、5点以上のダメージが狙えるターンが複数存在します。これら合計すると2〜3点分くらいの追加打点になるので、かなり攻め攻めの展開も狙えたりします。

その上で、《白軸》特有の徹底したエナ絞りと、ルリグアタック主体の攻めによる<マキナバインド>や<MC.LION-DISRESPECT>などの特定の防御アシストを貫通できる点も活きてきます。

体感ですが、後攻4ターン目には安定した決着が狙えつつも、状況によっては先攻4ターンキルも狙えるので、《ディソナ花代》よりチョイ遅いくらいの決定力は有していると思います。

また、<ウムル=クリアー>によって、任意のタイミングで大量にデッキを掘り進めることができるようになったことで、<オーバー・パシュート>や<聖英 タンゴカード>に触りやすくなった点は非常に大きいです。《白軸》の悪い点である、これらのカードが引けたか否かに依存していた序盤火力が、大きく改善されました。

これらにより、欲しかった要素である「ある程度の決定力」を満たすことができています。

◎盤面強度もバッチリ
上記2つの要素を兼ね備えた上で、非常に手堅いのがこのデッキの3つ目のメリットです。

ゲームを通して盤面にパワー5000以上のシグニしか並ばないため、<小砲 バクチク//ディソナ>以外の除去を腐らせることができます。また、<聖英 タンゴカード>によって、盤面強度と攻めを簡単に両立できる点も、現環境においては非常に大きなメリットです。
3ターン目以降も白色ご自慢の盤面強度シグニ達を配置しながら攻めることができます。

高パワー高強度のシグニが立ち並び、かつエナを絞られている状況下で、3面要求を続けるのは非常に困難です。

実際、殆どの試合で相手の除去が緩む展開になりました。

その上で、<ゼノ・クラスタ>+<メル・インビジブル>の隙の少ない防御パッケージを採用しているので、トータルの防御力はかなりものと言って良いでしょう。

これらにより、欲しかった要素である「エナ破壊耐性」「環境外デッキへの勝率」を満たすことができています。

3.《ディソナ軸》との比較
カオス!chaos!混沌!>採用型の《白タマ》を考察するに当たって、《ディソナ軸》もそれなりに触った結果、個人的には以下の理由から、《白軸》に軍配が上がるのかなと感じました。

◎エナを与えてしまう
個人的に《ディソナ軸》の最大のデメリットはここにあると思います。

小砲 バクチク//ディソナ><コードメイズ ムジカ//ディソナ><幻獣 ワウルフ//ディソナ>の全てが対戦相手にエナを与えてしまいます。これにより以下の事象を招いてしまいかねません。
◎序盤の強度が低下する
パワー3000以下のシグニが立ち並んでしまう点がイマイチでした。

パワー5000バニラも<小砲 バクチク//ディソナ>にバニッシュされる以上、大差ないんじゃないかという話もありますが、デッキに4枚しか入っていない<バクチク>でしか除去されないので、数を重ねればその強度差は歴然だと思います。

◎リフレッシュに追加の1手が必要になる
《白軸》はバウンスと<ウムルクリアー>を併用することで、安定して5〜7枚位の山札を削ることができます。一方で《ディソナ軸》は相手の手札を能動的に増やすことができないので、<ウムル=クリアー>による山札掘削数が2〜3枚は少なくなっています。この差が非常に大きく、<羅菌 オリゼル>などで後押ししてやらないと安定したリフレッシュプランは狙えないと感じました。

この一手が意外と面倒であり、その上で相手の大型アシストが<マドカ//クラップ>や<MC.LION-DISRESPECT>だった場合には、リフレッシュプラン自体を諦めなければならない試合も一定発生してしいました。

◎エクスクロスファイアにリソースを喰われる
現環境はネコもシャクシも<エクスクロスファイア>を搭載、そうでなくても<コードアート ララ・ルー//ディソナ>が飛んでくる環境です。そんな環境で本来奪われるはずだった2エナを守れるか否かは非常に大きいと考えています。

◎序盤の動きが気になる
《ディソナ軸タマ》は下級シグニがディソナ、上級シグニが非ディソナの構成になっています。そうすると、序盤にディソナシグニの除去効果を使うために、序盤に使いたい下級のディソナシグニを、エナに置いたり、手札から切ったりしなければなりません。

この事象が使っている上でストレスに感じてしまいました。


逆に《ディソナ軸》のメリットとしては、「《白軸》では除去し辛いレベル2パワー5000のシグニを処理しやすい」+「序盤火力札の総数が多い」という2点が大きいのかなと考えています。

とは言え、この点は後述する<ダークネス・セブン>で補えたり、序盤に要求できなかったことで、かえって相手のエナが少くなり、攻め手が鈍るという、《白軸》あるあるによってトントンにできたりします。

であれば、上記の数多のデメリットを考えた際に《白軸》の方が優れていると判断しました。

4)特徴的なカードの解説
カオス!chaos!混沌!
konton.jpg
フェゾーネ環境を文字通り「混沌」へと導いた1枚。
(この表現、何番煎じなのだろうか......???)

状況に応じて全ての効果を使い分けます。

基本的には「デッキ10枚落とし」によるリフレッシュ誘発を狙っていきたいところですが、パワー12000のシグニが立ち並んでいるときに、<聖英 タンゴカード>複数枚回収+「2体のパワー10000マイナス」を組み合わせて要求していくケースも結構あります。

他にも、<ウムルクリアー>をチラつかせるターン+<カオス!chaos!混沌!>による回収封じのターンで、2ターンに渡ってサーバントの回収を封じることができる点は、<フェゾーネマジック・ホワイト>を擁するフェゾーネルリグ達には強力に刺さるなど、小テクそこそこあるので覚えておきましょう。

ダークネス・セブン
聖英 タンゴカード>を最強にしてくれるカードです。

先述した、《白軸》最大のデメリットである、レベル2パワー5000のシグニを処理し難い点を解消してくれます。パワー2000マイナスしてやることで<聖英 タンゴカード>の除去範囲外に入れることができます。

他にも<小砲 バクチク//ディソナ>をバウンスすることなく除去できたり、<カオス!chaos!混沌!>と合わせて12000ラインまで手が届いたりします。エクシード7モードで使用すれば、複数面の除去も可能になるので非常に優秀です。

基本的にはバウンスの補助という位置づけですが、状況によってはエナを与えても問題ない場合も存在します。その際はコスパの良い除去として運用できる点も強力です。

凶将 イゾウ
役割としては<ダークネス・セブン>と同様ですが、公開領域にさえ見えていれば、いつでも使えるという点は非常にオシャレ。

ハンドレスの状態でも<カオス!chaos!混沌!>を使用したターンは【起】効果を使用するための手札2枚を工面できるので、本当にいつでもマイナス2000を行使できます。

とはいえ、<ダークネス・セブン>と違い3ターン目からじゃないと使えない点はそれなりに痛いです。知名度の低いカードでニチャニチャしたいという欲が採用理由の大半を占めていたので、<ダークネス・セブン>に差し替えても良いと思います。

コードハート Pンライト / 幻怪 コックリサン
ミラー意識の採用です。

ただ<コードハート Pンライト>を立てるだけでは、相手の<カオス!chaos!混沌!>によって簡単に焼き払われてしまいます。そこで、<幻怪 コックリサン>と組み合わせることでほぼ確実に課税効果を付与することができます。

両シグニ共にピンポイントで役に立つ場面は一定存在したので、続投でも良いのかなと感じました。

聖魔姫 オロチマル
最後の一押し枠。

調整段階で、どうしても3面要求したいゲームが存在しました。

カオス!chaos!混沌!>を使用すれば、ハンドレスの状態からでも、ターン始めの2ドローに加えて、【出】でサーバントを回収することで、3枚の手札を工面することができます。

コード2434 星川サラ / 聖翠美 オリガミ
コチラの攻め方がバウンス主体なので、余りがちな手札をコストに除去が可能な<小砲 バクチク//ディソナ>に焼かれてしまうのは非常に美味しくないです。

本来であれば、そもそも除去されにくい<聖将 トキユキ>や、<ワウルフ>を引かれて要求されたとしても、不足しがちなエナを払わせることができる<コードメイズ キョウシュウ>を採用したかったのですが、どうしても色の工面ができなかったので泣く泣く断念しました。

盤面出てきた<バクチク>は、バウンスした後に<ウムル=クリアー>で流して抵抗しましょう。


終わりに
いかがでしたか?

従来の《白軸タマ》と比較するとビックリするくらい強くなっています。
全国3億人の《タマヨリヒメ》ファンのセレクターの方々はぜひ使ってみてください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

posted 2023.08.25

By46熊


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ディーヴァグランプリ6thから見るフェゾーネ前期環境
こんにちは。そして。

ディーヴァグランプリ6th,優勝したぞぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

今回から全7回戦に増えた予選を全勝し、トーナメントでも並みいる強豪を内倒しての11-0優勝でした。自分の考える限り一つの大会でこんなにも多数戦った事はありませんでした。これ本当に私がやったんですかね
とか何とか考えながら夜行バスに揺られ、気付けば終点博多から地下鉄を乗り継いで家路につき。
3日ぶりの我が家を懐かしむ暇もなく仕事へ向かう準備をしていた時でした。鞄から取り出す荷物の中に一つずっしりとした感触が。

ディーヴァグランプリ6th、CHAMPIONと書かれた世界に一つだけの私の大切な宝物でした。


...............
.........
...

等と感傷に浸るだけでも良かったのですが今回は遊々亭ブロガー兼6代目頂点歌姫として、フェゾーネ前期環境についての所感及び今回相棒に選んだ最強デッキ、赤緑みこみこの解説をさせて頂ければと思います。
11月3日発売のブルーアーカイブとコラボした新弾が発売するまでかなりの時間があります。現状今見えているカードプールだけで戦う必要があるため、現行のトレンドはしっかり押さえておきましょう。
来月の『九州祭』(飯が美味い街福岡で行われます、絶対に食事の時間を用意して来て下さいね)及び『フェゾーネ祭』(素敵な仲間とチームを組めました、待ってておくれよ関東のみんな)でも重要になってくると思われる要素も多数解説しています。皆様の快適なディーセレライフの一助になれば幸いです。

環境予想と実際のDGPルリグ分布
新弾『フェゾーネ DIVA with 電音部』発売となりましたが、群雄割拠となる環境においてもその中心に居るのは前弾から猛威を振るったディソナルリグだと予想していました。
また新弾発売後は各所で<盛夏の成果 アン=サード>や<炎泳華 遊月・燦>、<憧憬へ前進 アキノ>が結果を残しており、新弾の影響も決して無視できないと判断。そんな中、有志が環境へ投下したとある構築が目を引きます。
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トラッシュの封殺とリフレッシュによる超過1点奪取、手軽な面除去、何よりも状況に応じて強い白シグニを3枚も回収できる効果が有り得ないくらい強く、通称<混沌(カオス)タマ>(色々な呼び方をされていますが私はこの呼び方が好き>と呼ばれる構築は突如環境に現れては一気に全国で流行を見せました。その最大瞬間風速は全国のWXプレイヤー達の心(エンジン)に火を付けたため、このデッキも間違いなく一定数扱う方がいるだろうと予想。
余談ですが白タマ黒タマその先に混沌タマが居るの少しエモくて好きです。

事前の調整では高火力のディソナルリグに対しアンが強く、そのアンを空中戦で強襲できる白タマを始めとしたルリグアタック強者勢の分布も増え、それらが増えるなら序盤を攻めに極振りした花代や遊月のような赤ルリグもシェアを伸ばし3竦みとなるような事態を想定していました。
実際のルリグ分布及びも使用者数は公式からすでに出ていますが概ね上記予想を反映したものとなっています。
前環境で様々な型を確立させ猛威を振るった花代が29名と堂々の1位、白黒2タイプあり前述の混沌タマの流行もあってのタマが次点23名となり、次点でナナシと遊月が続きました。アンの数は15名と全体でみれば5位でしたが、新規に登場して構築がはっきりと定まっていない中での15名はかなり多かったのではないでしょうか。
また花代遊月を筆頭に新規ピース<CONNECTスピニング>が猛威を振るった印象でした。採用ピースの内訳なども公式さんがまとめてくれると嬉しいですが何せ277人もいるので厳しいかもしれません。
不意にエナを焼かれるわライフ枚数がズレるわで強襲性能が極めて高く、環境がはっきり定まっていない大会でこれほど有効に働くピースも中々無いでしょう。今後の使用率がどうなっていくのか気になる一枚です。<ゼノ・クラスタ>を用意して最低限抗えるようにはしておきたいですね。

今回使用したデッキについて

そんな中で私が相棒に選んだのは<みこみこ☆さんさんまぜまぜ>でした。
どんなデッキにも刺さるハンデスを主体としながらディソナ環境前のハンデスルリグには無い攻撃力まで備え、手札だけでなくエナにまでも干渉できるリソース搾取の女王。何よりディソナ前期からずっと相棒として使っていたルリグなので環境的に行けそうと分かれば使わない理由がありませんでした。参加者の母数としては15名とアンと並び5位の参加人数でしたが決勝トーナメントには他のルリグを押しのけて6名も上がっていました。他のルリグがほとんど1名、多くても2名のピルルク(コードとアロスで1名ずつですが)だった事を考えると圧倒的と言えます。
この結果からも、今大会屈指の勝ちルリグだったのかなと思いました。
今回はアシストを鉄板のエクス、安定した防御性能を誇り地上の要求が緩むならルリグのアタックも止めてくれる<メル・インビジブル>を擁し、エナも山を減らさずトラッシュから好きな色を置かせてくれるメルを採用。赤白や赤黒のアシストも選択肢としてはありました(実際予選を抜けたみこみこのアシストは赤白3,赤緑2、赤黒1と赤白が多かったです)が、タマやアンジュなどのルリグで詰めて来る相手に対してもダメージ無効がきっちり有効な防御になるため赤緑で手札エナを潤沢に確保して戦う編成にしています。
赤緑は広い相手を見られる一方で赤白や赤黒のみこみことミラーマッチになった場合リソース差や防御の質で不利を強いられるのですが、これだけみこみこが居てミラーにならなかったのは本当に救いでした。
ピースは前弾から猛威を振るった最強のディソナ産ハンデスピースの<不穏☆FU☆ON!>を前弾から続投し、どこからでもハンデスランデスが飛んでくる事態を重く捉えずっと使っていた<ディソナンス>を泣く泣く外して<ゼノ・クラスタ>を採用。<ゼノ・クラスタ>でなかったら負けていた試合が1試合あった他ほぼ全試合でフルパワー使用が出来たため選択としては間違っていなかったと思います。
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メインデッキも一部調整行いました。<ディソナンス>に甘えてピン採用していたシグニ達を一度抜き、採用シグニは全て2枚以上。また、非ディソナシグニが環境に増える事から特に要注意と思われる<聖天姫 エクシア>の上からでも単騎で点を取りに行ける<リル//ディソナ>の枠を作っています。
この<リル//ディソナ>、スペル<開園の合図>よりも除去の範囲は狭いですが手札から撃つ以上手札1エナ1の合計2リソース使っているのでトータルの消費リソースは同じで、しかも後払いなのでLBで止まった場合支払不要なのが助かります。
後は電音部の<ちゅーにんぐあっぷ!>に1T作られるのが嫌だったので結構無理をしてでも<バン//ディソナ>の枠を2枠捻出。実際に対面した電音部を相手に全面シャドウの上から多面取りに行けましたし、<エクシア>を二面立ててきた相手に<バン>二面立てて吹き飛ばしたりとしっかり機能してくれました。
他には準専用シグニの<ミコオシ//ディソナ>にも全試合通して助けられました。予選及び決勝トーナメントで2度対面した青黒のアンジュに対して両試合しっかり盾から踏ませルリグを凍結することで1Tリーサルをずらす事にも成功しており、このカード無くしての優勝も無かったように思います。

(君は完璧で究極のアイドル!)
調整チーム<WX Pros.>の話
私事ではありますが。
優勝後のインタビューでも熱く語ったため公式のコラムか何かにも話題が出るかもしれませんが、先日名古屋で開かれたディーヴァグランプリ5thの後で私は知人の調整チーム<WX Pros.>に招待頂き、今もなお所属しています。メンバーは全員私の知っている方々で、少人数ながら全員が全国大会出場やディーヴァグランプリファイナリスト、WBC(各ブロックの優勝者が野球して一位を決める嘘みたいなイベントが過去にありました)優勝者など錚々たる面子が揃っており、公式のコラムに寄稿しているライターさんも擁する凄いチームです。頂点歌姫も私を含めて2名在籍しています。凄い(語彙力の欠如
今回ディーヴァグランプリへ出場するにあたり、Pros.の皆さんには構築からプレイング指南まで多方面にわたりお世話になりました。環境の予想も概ね当たっており、その予想に向けてデッキを組んだのですから刺さらないわけがありません。
広い視野を持って意見を出してくれる皆が、ほぼほぼソロでウィクロスを行っていた私の事を仲間だと呼んでくれる皆が、私の優勝を自分の事のように喜んでくれる皆が大好きです。これからも下らん事を談義しながら一緒にウィクロスを続けていきたいなと思っています。

今後の環境
みこみこが目立ち過ぎた事から環境もみこみこを見た構築にシフトしていくのかなーなどと朧気ながら考えている所です。また今回母数は少ないながらもグランプリに向けてしっかり仕上げて来た<原子アロス>を筆頭とする新たなアーキタイプはこれからさらに洗練され環境の一角に躍り出て来るでしょう。さらに複雑化し勝ちあがるのが難しくなる中、次の大舞台で頂点に立つのはどんなルリグなのか。今からわくわくしながら行く末を見守りたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。次回は環境にて猛威を振るっているあんなデッキこんなデッキについて紹介させて頂けたらなと思います。

posted 2023.08.23

Byからばこ


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知って得する、注目のアシストルリグたち
はいこんにちは、からばこです。
今回は「注目しているアシストルリグ紹介」ということで、個人的に「なんだかよく見るなあ」と感じるアシストルリグを、色々と紹介していきたいと思います。
マドカ//フロート>や<メル・インビジブル>といった、メジャーオブメジャーなアシストルリグは紹介しません。もう皆さんご存知でしょうからね。
「最近ウィクロスを始めたのでメジャーどころを知りたい!」という方は、過去に46熊さんが書いてくださったこちらの記事をご覧ください。GP優勝おめでとう!

というわけで行ってみましょう。

1:ウムル=クリアー
まずはこのカードから。8月上旬頃からにわかに流行しはじめました。
メインフェイズ・アタックフェイズの両方でグロウ可能で、2つの出現時能力を持ちます。

1つ目は無色1でルリグの凍結。
ダウンこそしませんが、主に自分のターンにグロウし、アタックを終えてダウンしたセンタールリグを凍結させることで、次のターンのルリグアタックを封じることができます。サーバントが確保できなかったときに使えば1面防御につながりますね。
相手のアタックフェイズにグロウすることで、相手のルリグアタックを抑制することも可能です。<ミコオシ//ディソナ>のライフバーストが発動した際の選択を相手に強いることができ、地味に強力です。
とはいえルリグ凍結では、やはり自分のターンにグロウして、相手の次のルリグアタックを封じる目的で使うことが多いでしょう。

2つ目は手札交換です。
お互いに手札を全て捨て、相手は捨てた枚数より1枚少なく、自分は1枚多くドローします。捨てさせる枚数の合計は1枚ですが、「全て捨て、引き直す」豪快さがウリです。

メインフェイズ、アタックフェイズのどちらで使っても優秀です。
メインフェイズで使えば自分の手札交換に加え、相手が前のターンに回収した<サーバント #>を叩き落とせるので、ルリグアタックが通りやすくなります。相手のアタックフェイズで使えば、相手がメインフェイズで整えた手札をリセットできるため、計算を大きく狂わせることができるでしょう。
「捨てた枚数より1枚少なくドロー」は、相手のデッキを大幅に削ることもできる、とも読み替えられます。<ウリス・スケアー>や<まほまほ//ディソナ><ウルトラスーパーヒーローズ>などで相手のデッキを1〜2枚にしてから<ウムル=クリアー>にグロウすれば、相手の手札を一気に消し去ることもできますね。

ウムル=クリアー>の魅力はグロウコストの軽さです。何と無色0。
ルリグ凍結に無色1エナかかりますが、それを含めても驚きの軽量グロウです。早めにリミットを上げたいデッキでも嬉しいですね。

似た能力を持つアシストルリグに<ピルルク/P-A>がいます。
ルリグの凍結という点では共通していますが、グロウのタイミングやエナコスト、ハンデスの質が微妙に異なります。
小回りの効くハンデスは<ピルルク/P-A>が優れていますが、グロウコストの軽さやデッキを削るという面では、やはり<ウムル=クリアー>に軍配が上がります。

そもそも<ウムル=クリアー>が流行を始めたのも、<未知の巫女 マユ>にグロウする<残黒の巫女 タマヨリヒメ>デッキがきっかけとされています。
黒タマ、マキナ(<マキナバインド>)、軽量青ルリグという構成が主流だった黒タマユにおいて、「1面防御に加えてデッキ破壊までできる」<ウムル=クリアー>が注目されたようです。
最近は<カオス!chaos!混沌!>が登場したり、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>が流行したこともあり、他ルリグにもお呼ばれしているようです。

ちなみに<ウムル=ダウン>という優秀なアシストルリグの存在が、<ウムル=クリアー>を強くしていたりもします。
相手からしてみれば、<ダウン>か<クリアー>か読みづらいんですよね。
2年半以上前に発売された0弾に収録されたカードが未だに現役。
それほどまでに唯一無二なアシストルリグ。それがウムルです。うむる。

2:ウリス・オーラ
続いては<ウリス・オーラ>。
オールスタープレイヤーが愛して止まない<エニグマ・オーラ>もアシストルリグになりました。
メインフェイズに0エナでグロウ。このターン、自分のセンタールリグがアタックした際、自分の場からシグニを2体までトラッシュに置くことで、トラッシュのライフバーストを持たないカードを、同じ枚数ライフクロスに置きます。
要するに「2体のシグニをトラッシュに置いて2点回復」です。

「2点回復するのに2面空いたんじゃ意味ないじゃん」と思う方もいらっしゃるでしょう。
私もはるか昔、<エニグマ・オーラ>を最初に見た際は同じ感想を持ちましたが、実はそうではないのが<ウリス・オーラ>の強さです。

まず、クラッシュされたライフクロスはエナになります。
ウリス・オーラ>で2枚ライフクロスが増えるので、【エナチャージ2】とも捉えられますね。
トラッシュから任意の2枚をライフクロスに置けるので、色や特定のカードの確保にもつながります。偉いです。

シグニを活用できる点も大きいです。
例えば<翠子//メモリア>をアタックさせ、効果を発動してから<ウリス・オーラ>でトラッシュに置く、なんてコンボもできます。
他にも<あや//ディソナ>や<アルフォウ//ディソナ>の「場を離れたとき」を能動的にトリガーさせることもできます。
言うまでもなく、リミットを上げやすいという点でも優秀です。グロウコストが0ですからね。
気になる点としては、相手の場に干渉しないうえ、相手にこちらのシグニを除去する手間をかけさせないことでしょうか。
また、【ダブルクラッシュ】に弱いことも挙げられますが、それくらいです。

ライフクロスを増やせるため、<白羅星姫 フルムーン>や<ゲーム1能力>を持つ【サシェ】との相性が良いです。前述した<翠子//メモリア>も言わずもがな。
あや//ディソナ>を有効活用するデッキでも人気です。私もお世話になりました。
最近だとライフクロスの枚数が重要なフェゾーネ遊月こと<炎泳華 遊月・燦>でも活躍しそうです。ネザキさんがこちらの記事で以前紹介していましたね。

「2点回復するのに2面空ける」の強さが分かれば、あなたはもうウィクロス中級者です。
ちなみに元ネタの<エニグマ・オーラ>は、デッキトップからカードを埋めるため、デッキの一番上に強力なライフバーストを仕込んでおくことで、ライフクロスがとんでもないことになります。<トオン>とかね。

3:サンガ//シェイク
2エナで2回アタックを無効にする、シンプルな緑のアシストルリグです。

似た能力の<メル・インビジブル>と比べて3面防御こそできませんが、2面防御のコスパはサンガのほうが良いです。
アタックを無効にするため、確実に2面止められるのは優秀です。相手のシグニにアタックを許すため、<ミコオシ//ディソナ>のような「アタックしたとき」を止められない点も<メル・インビジブル>と共通しています。

微妙に違う点は、サンガが「そのアタックを無効にする」で、メルが「ダメージを無効にする」です。
微妙な違いですが、ランサーを止められるか否かの違いがあり、サンガは止められ、メルが止められない、という点は大きいです。
そもそも「アタックそのもの」が止まっているので、シグニのバニッシュも発生しません。オールスターでいう<暴風警報>そのままです。

なので3面要求にはめっぽう強いのですが、それ以外だと意味のないシグニアタックを先にされることで、空振りしてかわされる、という弱点もあります。
ただ、現環境は3面要求がスタンダードなので、基本的に2面は止められる、と思ってしまってもいいでしょう。意味のない空振りでライフクロスが割られなければ、それはそれで防御したことにつながります。

遭遇率はあまり高くありませんが、<メル・インビジブル>より消費が軽い緑アシストルリグの防御枠として覚えておくといいでしょう。
似たアシストルリグとして<アト=イジェクト>もいます。知っておくと構築の幅が広がるかも?

4:クラップしないマドカ
「じゃないほう」という表現はあまり好ましくないかもしれませんが、いかんせん<マドカ//クラップ>が超有名なので......。
今回紹介する3枚もひっじょーに強力です。

まずは<マドカ//ダブ>から。
0コストでシグニを1面ダウンさせつつ1ドローし、青1でランダムハンデスです。
エルドラ!オンステージ!>や<タマゴ=ビーティング>といった青の1面防御のアシストルリグと同じポジションで、主に<マドカ//フロート>を使いたい際の軽量防御枠で採用されます。
ランダムハンデスはエナコストに青を求められますが、特にディソナであれば<マチャフラ//ディソナ>などをちらほら採用するケースもあるので、使う頻度も多いはず。主にディソナユキなど、コントロール色の強い非青ルリグで使われる印象です。


続いては<マドカ//ブレイク>です。
シグニ1体を対象とし、相手が手札を2枚捨てなければ、それをデッキの一番下に送ります。
グロウコストは2で、追加で青1無色2を支払えば、同じ効果をもう一度使えます。最大2面防御です。

相手が手札を捨てられなければ、強制的にデッキボトム送りという強力な防御を持ちます。
主にセンターが青ルリグのハンデスデッキで採用され、過去はあやなどで活躍しました。
青では珍しい面除去で、これも青の攻撃力の低さを補ってくれる点では相性バツグン。何ならメインフェイズに使っても怒られません、多分。


最後は<マドカ//アレンジ>です。
2エナで最大2面ダウンと両コスパですが、それぞれ「エナゾーンに3種類の色」「トラッシュにカードが15枚以上」の条件を満たす必要があります。
達成は難しいですが、<残黒の巫女 タマヨリヒメ>デッキで輝きます。エナのディソナカードに黒を与えるため、ディソナ主体のデッキでは3種類を満たしやすく、トラッシュの枚数も黒タマであれば自然と増えます。
未知の巫女 マユ>にグロウするタイプではなく、最後まで黒タマで戦うデッキの軽量枠に採用してもいいかもしれません。


全4種類いるマドカですが、どのマドカにグロウするかを見極めるのはなかなか骨が折れます。
とりあえず、もう1人のアシストルリグから軽重を判断するのが良いのはないでしょうか。明らかにもう1人が重そう(防御面数が多そう)だったら<マドカ//ダブ>とか、そういう感じです。
青系のハンデスであれば<マドカ//ブレイク>を警戒するといいかもしれません。青相手に手札を抱え続けるのは大変ですが、リーサルの際は2枚残す、などの工夫が必要です。

ま、アシストがメル&マドカで、「これは<メル・インビジブル>&<マドカ//ダブ>だ!」と戦っていたら、<メル・プレゼント>&<マドカ//クラップ>なんてこともあったりなかったり。
あと、センターが赤などショット系のルリグでは、「両方とも軽かった」なんてこともよくあります。

終わりに
というわけで注目アシストルリグ紹介でした。
最後に、最近流行している、メジャーどころのアシストルリグを紹介しておきます。

1面防御
3面防御
WIXOSSBOXを編集していてよく見るレベル2アシストルリグはこのあたりです。
本当にざーっくりですので、ざっくりざっくりと捉えてください。
言うまでもなく他にも様々なアシストルリグがいますので、デッキ構築の際は、自分に合ったアシストルリグを選びましょう。

セレモニーの結果を見て、頻繁に登場するアシストルリグの能力を覚えておくと、バトルでの立ち回りが楽になります。
ダウンやダメージ無効など、貫通する手段が存在する防御が流行していれば、自分のデッキにそれを盛り込むことで、勝率アップが狙えたりもします。
セレモニーやディーヴァグランプリなど、規模の大きな大会に出る際は、流行のアシストルリグはしっかり把握したいですね。

それではまた次回の更新で。
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