遊々亭攻略ブログ
遊戯王 OCG 遊々亭Blogです。
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posted 2023.09.08
Byメカヲタ

【センチュリオン】デッキ解説
今回はデッキビルドパック「ヴァリアント・スマッシャーズ」で登場した新規テーマ「センチュリオン」について解説します。
「センチュリオン」はレベル4と8のメインモンスターで構成され、永続罠扱いで自分フィールドに置きながらそこから特殊召喚し、レベル12のシンクロに繋げる動きを主としています。
テーマ内にもレベル12シンクロが存在するほか、<赤き竜>をはじめとした汎用レベル12シンクロに繋げられ、そこから<えん魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ>による制圧ができることで話題になっています。
各「センチュリオン」モンスターは「騎士」に関する単語に「センチュリオン」のルビが振られており、「マギストス」と似たような命名則になっています。
「センチュリオン」カード紹介
重騎士プリメラ
テーマカードすべてのサーチャーとして優秀であるほか、テーマ内ではチューナーはこのカードだけのため、シンクロ召喚においても大事なモンスターになります。
攻守が同じため<軒轅の相剣師>や<赫聖の妖騎士>に対応しており、特に後者は「ドラグマ」系統のカードとも合わせられる12シンクロなため相性がいいですね。
固有効果であるサーチは展開手段であるほか、余っている場合は妨害となる罠もサーチできることもあって、バリューはかなり高いです。
固有効果の共通制約として、発動後同名カードの特殊召喚ができなくなるため、発動する順番には注意が必要です。
このカードのみ、永続罠扱いの際にも効果があり、レベル5以上の「センチュリオン」に対して効果破壊耐性を付与できます。
従騎士トゥルーデア
<篝火>によるサーチに対応しています。
そのターン中このカードは特殊召喚できませんが、もう一方の置いたモンスターを特殊召喚することで展開が可能です。
共通効果による特殊召喚はその後にレベルを4つ上げることが可能で、そのまま<重騎士プリメラ>と合わせて12シンクロが可能です。
ただ、ほとんどの場合では後述する<重騎兵エメトVI>に繋いだほうがいいです。
重騎兵エメトVI
主にこのカードと<重騎士プリメラ>でシンクロしていきます。
固有効果は相手ターンに自分フィールドの「センチュリオン」を永続罠として置き、自身を手札・墓地から特殊召喚するというもの。
自身の効果で相手ターンに特殊召喚した<従騎士トゥルーデア>と置き換えることで、合計レベルは合わせたまま次のターンのリソースを残すことができます。
そのため、一旦このカードを経由してシンクロすることが大事ですね。
騎士皇 レガーティア
特殊召喚成功時に1枚ドローし、相手フィールドの最高打点モンスターを破壊できる効果、攻撃力2000以下の自分のモンスターに戦闘耐性を付与する効果、お互いのエンドフェイズに手札・墓地から「センチュリオン」を永続罠として置く効果を持ちます。
破壊は任意なため先攻1ターン目でも問題なくドローできるのは優秀で、展開に消費した手札を回復してくれます。
自身が3500とかなりの高打点でありながら横に展開する低打点を守れるため、フィールド全体の場持ちがかなりよくなります。
エンドフェイズごとに置いた「センチュリオン」は返しのターンで展開できるため、維持することが大幅なアドバンテージ獲得に繋がり、全体の効果がよく噛み合っています。
テーマ内で相手ターンにもシンクロできるため、このカードも妨害にはなりますが、対象を取らないとはいえ自由に選べない破壊なためなんらかの追加の妨害は用意しておきたいところ。
効果発動条件は「特殊召喚成功時」なため、蘇生でもドローと破壊が行えます。
スタンドアップ・センチュリオン!
発動ターンに手札を1枚墓地へ送ることでデッキから「センチュリオン」を永続罠扱いで置くことができるため、<重騎士プリメラ>、<従騎士トゥルーデア>と同じく初動となるカードです。
これらのカードどこから入っても同じ展開ができるのがかなり特徴的ですね。
展開方法は後述します。
また、モンスターが特殊召喚した際に「センチュリオン」を含めてシンクロする効果があり、この効果によって相手ターンにシンクロして妨害を狙います。
出す先は指定されていないため<赤き竜>といった強力なモンスターに繋げられるほか、自分・相手を問わず「特殊召喚時」にシンクロでき、かつ「センチュリオン」を1体でも含めれば素材はなんでもいいため、ある程度柔軟にタイミングを選べます。
欠点として発動ターンしか展開が出来ない点があり、次ターンも展開するにはもう一度このカードをサーチする必要があります。
相手ターンの<重騎士プリメラ>でサーチできるためそれほど困りはしませんが、妨害を受けた際などには注意が必要ですね。
騎士の絆
ディスアドバンテージを避けるため基本的には墓地から置きたいですね。
ある程度パーツが揃っている前提だったりとそれほど強力な効果なわけではありませんが、デッキ内の「センチュリオン」を使い切ってしまった場合などには重宝するかもしれません。
墓地効果で、「センチュリオン」シンクロの特殊召喚時に墓地から「センチュリオン」を置くことができます。
基本的には素材として使った「センチュリオン」がいるため腐ることはありませんが、こちらも動きが通った前提の効果なため展開補助としてはそれほど強くはないのが残念なところ。
誓いのエンブレーマ
速攻魔法で、デッキから「センチュリオン」を永続罠扱いで置くか、「センチュリオン」魔法・罠をセットするかを選べます。
「センチュリオン」モンスターを置くことで初動になるほか、他の「センチュリオン」に妨害を受けた際に貫通札としても使うことができます。
展開が全て通った場合は罠カードを伏せることで妨害を追加できるため、無駄がありません。
モンスターを置いた場合、その同名が自分フィールドに存在する状態だと「センチュリオン」しかEXデッキから特殊召喚できなくなるため、基本は<重騎士プリメラ>を置いて初動にしつつシンクロ素材にしていきます。
制約は発動ターンのみなので、相手ターンにシンクロを狙う場合は予め自分ターンに発動しておくなどで対処したいですね。
騎士皇爆誕
テーマに属してはいますが、【海造賊】、【ドラグニティ】、【スネークアイ】などでも活躍が期待できるやや汎用寄りのカードです。
別のカードで補助するなど考える必要がありますね。
騎士魔防陣
一時除外により妨害する汎用罠です。
<PSYフレームロード・Ζ>や<プティカの蟲惑魔>に近い効果ですが、前者とは違い特殊召喚なため<超雷龍-サンダー・ドラゴン>といったモンスターを永久除外できたり、後者と違って別の強力なモンスターを帰還させてしまうおそれがなく、かなり優秀です。
蘇生したモンスターは攻撃力が1500下がってしまいますが、<騎士皇 レガーティア>の耐性に自身も含めることができるため、壁としてはかなり優秀になります。
効果が1ターンにいずれか1つしか使えない点に注意。
以上が「センチュリオン」カードです。
ここからは展開方法と実際のサンプルレシピを交えて紹介していきます。
重騎士プリメラ+手札コスト1枚からの展開例
- <重騎士プリメラ>を召喚し、<スタンドアップ・センチュリオン!>をサーチ
- <スタンドアップ・センチュリオン!>を発動し、手札を1枚墓地へ送って<従騎士トゥルーデア>を置く
- <従騎士トゥルーデア>を特殊召喚し、効果で<重騎兵エメトVI>を置く
- <重騎兵エメトVI>を特殊召喚し、<騎士皇 レガーティア>をシンクロ召喚、1枚ドロー
- エンドフェイズに墓地から<重騎士プリメラ>を置く
- 相手メインフェイズに、<重騎士プリメラ>と<従騎士トゥルーデア>をそれぞれ特殊召喚、<スタンドアップ・センチュリオン!>をサーチ
- <従騎士トゥルーデア>を対象に<重騎兵エメトVI>を特殊召喚する
- <スタンドアップ・センチュリオン!>の効果でレベル12のシンクロ召喚を行う
相手エンドフェイズに再度<重騎士プリメラ>を置くことで次のターンも展開する準備を整えられ、そのまま高打点で攻め切ることができます。
デッキレシピ
以下がサンプルレシピです。今回は【センチュリオン】と【スネークアイ】の混合デッキを構築してみました。
【センチュリオン】&【スネークアイ】
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計22枚
魔法
計16枚
エクストラデッキ
計15枚
2つを組み合わせる利点としては、まず<蛇眼の炎龍>がレベル8なため、<重騎士プリメラ>と合わせて12シンクロが狙える点が挙げられます。
効果を使い終わった<スタンドアップ・センチュリオン!>も、後手であれば比較的コストにしやすく、<トロイメア・フェニックス>による露払い、リンク値を伸ばして<アクセスコード・トーカー>、<騎士皇 レガーティア>による破壊と打点も合わせて、そこそこの突破力を持たせられます。
以上で「センチュリオン」の紹介を終わります。
ありがとうございました!
posted 2023.09.06
Byにだいめ

【メメント】デッキ解説
今回は新しく出ました「デッキビルドパック -ヴァリアント・スマッシャーズ-」のメメントについてレビューをしていきたいと思います。メメントは過去のモンスターが元となっているテーマです。自分のモンスターを破壊しながら墓地にモンスターを溜めエースモンスターの<冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ>の特殊召喚を目指すテーマとなっています。
Twitterでも発信していますので、よろしければご覧ください。
新規カード紹介
冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ
メメント・エンウィッチ
メメントの初動となるカード。このカード1枚からなんとテクトリカを特殊召喚できます。
このカードにアクセスできるカードも登場しているのがうれしいですね。
さらにメメントの中で唯一<25thシークレットレア>があります。ぜひ手に入れたい!
メメント・ダークソード
特殊召喚成功時にも魔法罠を破壊できるのはいいところですよね。
メメント・メイス
メメント・ゴブリン
(2)効果でメメントカードを2枚墓地に送れる効果。このカードで<テクトリカ>の特殊召喚につなげたいですね。
メメント・シーホース
<エンウィッチ>のサーチ先筆頭ですね。自身を破壊して<エンウィッチ>で特殊召喚したいモンスターをこのカードの(2)効果で墓地に送りたいところ。
メメント・ホーン・ドラゴン
(2)効果はメメントカードだけでなく単純に効果で破壊されれば発動できるので工夫したいです。
冥骸府-メメントラン
(2)効果はメメントの展開補助効果。さすがにデッキからは特殊召喚させてくれなかった。戦闘で破壊されてもいいので場に残り続ければ厄介なカードになりそうですね。(3)効果は自分エンドフェイズに墓地からメメント魔法罠効果。展開補助とリソース確保が1枚でできるのはとても便利。
メメント・ボーン・パーティー
(2)効果はメメントに貫通効果を与える効果。<テクトリカ>で大ダメージを狙えます。
メメント・ボーン・バック
5000打点をポン出ししていいのか?しかも特にデメリットも無いのがうれしい。
(2)効果は発動出来たら超強いが相手依存なため、まあ使えることはなさそう。
メメント・フラクチャー・ダンス
(2)効果は戦闘サポート効果。(1)効果使い終わって墓地から発動できるのがいいですね。<メメントラン>で回収し続ければ強そう。
メメント・クレニアム・バースト
(2)は<テクトリカ>の攻守を下げモンスター効果を無効にする効果。
永続罠なので毎ターン使えるのが強い。
デッキレシピ
メメント
プレイヤー:にだいめ
モンスター
計21枚
魔法
計14枚
せっかくなのでデッキレシピを簡単に作ってみました。EXデッキをあまり使わないので<強欲で金満な壺>や種族がバラバラなので<センサー万別>といった強力な汎用カードを採用できるところも魅力ですね。
展開例紹介
手札メメント・エンウィッチ1枚からの展開
まず<メメント・エンウィッチ>を召喚し、(1)効果でデッキから<メメント・シーホース>を手札に加え、そのまま(1)効果で特殊召喚。ゴブリンの(2)効果で自身を破壊し、デッキから<冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ>と墓地にない種類のメメントモンスターを墓地に送る。
これでテクトリカの召喚条件を満たせるので最後にテクトリカを特殊召喚できます。
終わりに
攻撃力5000のモンスターって非常に場に出しにくかったり、すぐに破壊されてしまう印象ですがテクトリカは簡単に特殊召喚できますしサポートカードもあるので5000の数字が好きな人には魅力的なテーマではないでしょうか?ぜひ参考にしてください。以上、ありがとうございました。
posted 2023.09.01
ByHearth

【ヴァルモニカ】デッキ解説
今回は、2023年8月26日に発売された『デッキビルドパック ヴァリアント・スマッシャーズ』にて登場した【ヴァルモニカ】のテーマ紹介記事を担当いたします。
今までの記事とはまた違ったタイプで、不慣れなところも散見されるかと思います。
イラストの美しさ、コンセプトの面白さなど、【ヴァルモニカ】の魅力を伝えていけるような記事にできていれば幸いでございます。
各カードの解説
ヴァルモニカのカードは合計で10枚。それらをまずはざっくりと解説していきます。
説明を簡易化するために、こちらで勝手に番号を振ることもありますが、ご容赦くださると幸いです。
天使の聲 / 悪魔の聲
- 手札から他のカードを1枚捨てて、手札の自身と相方をPゾーンに置く効果
- 自身を召喚・特殊召喚したターンのメインフェイズに、墓地の「ヴァルモニカ」通常魔法・通常罠を除外して、それぞれに対応した効果を適用する効果
- もう片方のPゾーンに相方の種族のモンスターカードが存在する場合に回復/ダメージを受ける度に響鳴カウンターを1つ置く効果
特に1.の効果に関してはかなり優秀で、手札コストを1枚要求するものの、簡単にスケール3とスケール5を揃えることができるため、レベル4を多く出したいというデッキでは出張採用も検討できるでしょう。
2.の効果という盤面に出してもメリットがあるカードの為、手札に複数枚引き込んだとしても腐るどころか、後述するリンクモンスターの素材にしやすい(出張採用ならランク4などの素材にしやすい)という点から各種3枚ずつ採用できるのは純構築・出張のどちらの利点から見ても明確な利点と言えるでしょう。
ヴァルモニカの異神-ジュラルメ / ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ
<ヴァルモニカの異神-ジュラルメ>は3体以上のモンスター破壊と3回攻撃、
<ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ>は響鳴カウンターを消費することでフィールドのカードに破壊耐性を付与するのと、相手ターンに墓地・除外状態の「ヴァルモニカ」通常魔法・通常罠1枚の発動時の効果を適用する効果を持っています。
<ヴァルモニカの異神-ジュラルメ>は、できれば相手ターンにP効果でリンク召喚したいところですね。攻撃宣言時というところはタイミングとしてはモンスター、Pゾーンのカードがそれぞれ破壊されている可能性があるので怖いところですが、通れば一気に盤面破壊で相手の動きを崩すことができるポテンシャルを秘めています。
<ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ>は逆に守り・展開用のカードで、理想を言うならば自分のターン中に展開してアドバンテージを稼いでおきたい一枚です。
任意のタイミングで墓地の魔法・罠をコピーできるのは強力で、罠をコピーすることで事実上の妨害カードとなるのも嬉しいところですね。
ヴァルモニカ・シェルタ / ヴァルモニカ・イントナーレ / ヴァルモニカ・ヴェルサーレ
響鳴カウンターの存在から、先んじてPゾーンにセットしてから魔法を発動するという立ち回りが重要になってくるでしょう。
Pゾーンにセット、状況に応じて効果を選びアドバンテージを稼いでいくのが基本的な運用方法となってきます。
1ターンに1枚の同名の制約こそついているものの、<天使の聲><悪魔の聲><ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ>で効果をコピーすることもできるため、ハンドによっては予想以上にカウンターを溜めることもできるでしょう。
特に強力なのは<ヴァルモニカ・シェルタ>です。
- 複数枚引き込んでしまった手札の質を変えることができる回復効果
- 確実にヴァルモニカのカードを増やすことができるダメージ効果
天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』
自分のPゾーンに響鳴カードが置かれ、そのカウンターの数が3つになった場合に、相手フィールドのモンスター1体を攻撃のみ制限してコントロールをエンドフェイズまで奪う効果を内包しています。
現状、デッキの性質上初手にPスケールを揃えたいため、文句なしの3投どころか<テラ・フォーミング>の使用も積極的に行いたいフィールド魔法です。
コントロール奪取に関してはリンク素材にしてしまうのが一番手っ取り早いでしょう。相手ターン中にカウンターを3つ乗せてコントロールを奪い、そのまま相手ターンリンク召喚という形にすれば消費を抑えて相手の妨害にすることもできます。
ただ、注意点としてですが、このカードは4つ目以上のカウンターが溜まっても効果を発揮しません。ゆえに、Pゾーンの響鳴カウンターに関してはあえて調整するプレイングが必要になるでしょう。
選律のヴァルモニカ / 律導のヴァルモニカ
罠カードに関しては妨害効果がどちらも優秀なため、構えた上で<ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ>の効果でコピーして2回妨害に繋げるのが理想形となります。
デッキレシピ
ヴァルモニカ
プレイヤー:Hearth
魔法
計19枚
エクストラデッキ
計15枚
レシピに関して
純構築の【ヴァルモニカ】です。様々なデッキレシピが考えられますが自傷ダメージを受けるのが得意な「BF」や「Em」と混ぜてしまうと純構築とは言い難いと感じて<インスペクト・ボーダー>を中心としたメタビートに寄せる形としました。デッキ考察
現在の「ヴァルモニカ」はまだまだパワー不足な面も見受けられますが、今後強力なレベル4の登場によってまだ可能性を秘めているテーマです。イラストの美しさやモチーフの面白さから今後人気になった場合は値段が上がるでしょうから、興味があるなら今のうちにパーツを抑えておくのも手ではないでしょうか。
また、レベル4を展開したいけれどイマイチ展開力が足りないテーマ、というところで見れば出張パーツとしてもかなり優秀です。「光天使」などでは属性的な面でさらにシナジーもあるため、一考の余地もあるかもしれません。































































































