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posted 2023.08.30

Byしみずき


title.jpg
【ディーヴァグランプリ6th振り返り】
-君たちはどう選ぶか-
「カヘッカヘッカヘッ(敗北者の鳴き声)」
(WIXOSSにアオサギモチーフ居なかった......)

こんにちは、「しみずき」です。

「ディーヴァグランプリ6th」お疲れ様でした!!

僕は2-2予選落ちと、冴えない結果に終わってしまいました......
悩み抜いた末に、良いデッキにたどり着けた感触があっただけに、メチャクチャ悔しいです。

今回は、僕が使用した<カオス!chaos!混沌!>搭載の《白軸タマ》のデッキを紹介します。

タイトル通り、「どう選んだか」というデッキ選択の経緯に重きをおいて解説していきたいと思います。

それでは早速いってみましょう!!


目次
  1. どう選んだか(前編)
    1)環境予想
    2)求められる要素
  2. 《白軸タマ》の紹介(後編)
    1)なれそめ
    2)デッキレシピ
    3)デッキ概要
    4)特徴的なカードの紹介

1.どう選んだか
1)環境予想
使用デッキを決定するに当たり、まずは環境予想から入るのですが、感じたことがあります。

「メタの方向性が多角的過ぎる」という事です。

その要因が「フェゾーネ DIVA with電音部」にて登場したドリームピース達。
中でも、<CONNECTスピニング><ハピネス・フロート><カオス!chaos!混沌!>の3種です。
これ等のピースによってもたらされた環境の変化が以下の2点です。
  1. 更なる高速化(4KILL⇒3KILL)
  2. 盤面強度デッキの台頭(4KILL⇒5KILL)

1.更なる高速化(4KILL⇒3KILL)
connect.jpg
CONNECTスピニング>の登場は、ディソナで育まれた追加打点至上主義の4KILL環境に更なる加速をもたらしました。

TRIGGER OF VICTORY>と<デス・ビーム・ディーヴァ>を足して2で割らなかったヤケクソな破壊力を有しているこのピースの登場により、<ゼノ・クラスタ>無しでの大型防御アシストによる受けは成立しないといっても良くなりました。

そうなってくると、次に起こると予想される環境の変化としては更なる高速化です。往年の《ダッシュヒラナ》のような"やられる前にやる"をコンセプトにした、0〜2面防御のデッキが一定数増えることが予想されました。

2.盤面強度デッキの台頭(4KILL⇒5KILL)
happy.jpgkonton.jpg
ハピネス・フロート>と<カオス!chaos!混沌!>により、盤面形成と攻めを高いレベルで両立できるようになった点は、ディーセレクションにおいては革命的でした。

これによって、これまでのディーセレクションの歴史が生み出してきた様々な盤面強度シグニが""格段に""扱いやすくなりました。

そもそもの攻撃を封じる<幻怪姫 翠子//メモリア>、リソース奪取にも対応可能な<翠美姫 アン//ディソナ>、選んだら最後<聖天姫 エクシア>、<翠魔姫 バン//ディソナ>に耐性のある<羅原姫 H2O>etc.
これらのシグニは単品ではなく複数種組み合わせて採用されることが多いので、これらすべてに対応して全面要求を繰り返すのは困難です。
更に<カオス!chaos!混沌!>のトラッシュからの領域移動を封じる効果によって、シグニ回収ができなくなる点も、要求難易度UPに拍車をかけています。

以上のことから、盤面強度で勝負してくるデッキは一定数増えることが想定されました。

1、2により、"4面防御を構えた上での決定力勝負"といって過言では無かったディソナの4KILL環境のメタゲームに、3ターン目の決着を前提としたアグロデッキと、盤面強度を押し付けて5ターン以上のロングゲームを狙うコントロールデッキが追加されることになります。

これまで、ビートダウンだけだった環境に、突然アグロとコントロールが加わったらそりゃ難しくなりますよね。

ルリグ的にはザックリですが、以下のような分布を予想しました。

アグロ(3KILL):花代、フェゾーネ遊月
ビート(4KILL):みこみこ、ナナシ
コントロール(5KILL):フェゾーネアン、<H2O>+<エクシア>を絡めたハンデスデッキ

2)求められる要素
上記で定義した「ディーヴァグランプリ6th」環境で勝ち抜くための要素として以下の4点をピックアップしました。
  1. 耐性シグニの突破
  2. エナ破壊への耐性
  3. 一定の決定力
  4. 環境外デッキへの勝率

1.耐性シグニの突破
盤面強度系のデッキと相対した際の対応策を用意する必要があります。

解決方法としては色々ありますが、<幻怪姫 ドーナ//ディソナ>のような盤面強度や攻撃不可能面を打点に変換できるカードを上手く扱えるデッキや、<炎妖舞 花代・惨>のダブルクラッシュ付与のような、1回の攻撃で多くの打点を叩き込める手段は必要だと感じました。
また、別の方向性として、両面に除去アシストを採用することで、短いターンであればいかなる盤面強度系のシグニを無視できます。
2.エナ破壊への耐性
CONNECTスピニング>の登場により、これまで以上に、どこからでも大量エナ破壊が飛んでくることとなり、1エナまで追い込まれるゲーム展開が増えることが予想されます。

これにより、大型防御アシストを採用したいのであれば<ゼノ・クラスタ>の採用は必須と言えるレベルになったと考えています。そうでない場合は<ウリス・オーラ>+<エルドラ!オンステージ!>のような軽量の防御アシストで固めるというのも手です。
その他のアプローチとして先述したような、エナを奪われる前に相手を倒し切るようなデッキ選択もアリかなと考えました。

3.一定の決定力
これは盤面強度で戦うタイプのデッキを考えた際の話ですが、盤面強度を求め過ぎた結果、全然要求できなかったら本末転倒です。仮に5ターン目を迎えられてもそこで相手を倒し切れなかったら何の意味もありません。

コントロールデッキであっても、後手4〜先5ターン目には相手を倒し切れる位の決定力は欲しいと感じました。

4.環境外デッキへの勝率
1〜3までの要素を満たすだけなら、《ダッシュヒラナ》や、以前紹介した<玩具行進曲>を採用した《緑姫》などのショットデッキを使用すれば良い話です。
とは言え、ここで課題となってくるのが「No.1ルリグ賞」というシステムの存在です。これにより普段のセレモニー以上に環境外のデッキと対戦する機会が多くなります。

上記2つのデッキはどのデッキにも勝てるが、どのデッキにも負うるというピーキーな性能をしているので、環境外のデッキと対面した時に想定外のアシストやピースが飛んでくるとアッサリと負けうるというリスクを背負っています。

ココでの1敗は、予選抜けに高い勝率が求められる「ディーヴァグランプリ」において致命傷になりかねません。

その為、デッキパワーでゴリ押しできるという点も重要な要素になります。


これら1〜4の要素を満たせるデッキを模索していた時に白羽の矢が立ったのが、今回使用した<カオス!chaos!混沌!>搭載の《白軸タマ》になります。


後編に続きます。

posted 2023.08.25

By46熊


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ディーヴァグランプリ6thから見るフェゾーネ前期環境
こんにちは。そして。

ディーヴァグランプリ6th,優勝したぞぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

今回から全7回戦に増えた予選を全勝し、トーナメントでも並みいる強豪を内倒しての11-0優勝でした。自分の考える限り一つの大会でこんなにも多数戦った事はありませんでした。これ本当に私がやったんですかね
とか何とか考えながら夜行バスに揺られ、気付けば終点博多から地下鉄を乗り継いで家路につき。
3日ぶりの我が家を懐かしむ暇もなく仕事へ向かう準備をしていた時でした。鞄から取り出す荷物の中に一つずっしりとした感触が。

ディーヴァグランプリ6th、CHAMPIONと書かれた世界に一つだけの私の大切な宝物でした。


...............
.........
...

等と感傷に浸るだけでも良かったのですが今回は遊々亭ブロガー兼6代目頂点歌姫として、フェゾーネ前期環境についての所感及び今回相棒に選んだ最強デッキ、赤緑みこみこの解説をさせて頂ければと思います。
11月3日発売のブルーアーカイブとコラボした新弾が発売するまでかなりの時間があります。現状今見えているカードプールだけで戦う必要があるため、現行のトレンドはしっかり押さえておきましょう。
来月の『九州祭』(飯が美味い街福岡で行われます、絶対に食事の時間を用意して来て下さいね)及び『フェゾーネ祭』(素敵な仲間とチームを組めました、待ってておくれよ関東のみんな)でも重要になってくると思われる要素も多数解説しています。皆様の快適なディーセレライフの一助になれば幸いです。

環境予想と実際のDGPルリグ分布
新弾『フェゾーネ DIVA with 電音部』発売となりましたが、群雄割拠となる環境においてもその中心に居るのは前弾から猛威を振るったディソナルリグだと予想していました。
また新弾発売後は各所で<盛夏の成果 アン=サード>や<炎泳華 遊月・燦>、<憧憬へ前進 アキノ>が結果を残しており、新弾の影響も決して無視できないと判断。そんな中、有志が環境へ投下したとある構築が目を引きます。
10009.jpg
トラッシュの封殺とリフレッシュによる超過1点奪取、手軽な面除去、何よりも状況に応じて強い白シグニを3枚も回収できる効果が有り得ないくらい強く、通称<混沌(カオス)タマ>(色々な呼び方をされていますが私はこの呼び方が好き>と呼ばれる構築は突如環境に現れては一気に全国で流行を見せました。その最大瞬間風速は全国のWXプレイヤー達の心(エンジン)に火を付けたため、このデッキも間違いなく一定数扱う方がいるだろうと予想。
余談ですが白タマ黒タマその先に混沌タマが居るの少しエモくて好きです。

事前の調整では高火力のディソナルリグに対しアンが強く、そのアンを空中戦で強襲できる白タマを始めとしたルリグアタック強者勢の分布も増え、それらが増えるなら序盤を攻めに極振りした花代や遊月のような赤ルリグもシェアを伸ばし3竦みとなるような事態を想定していました。
実際のルリグ分布及びも使用者数は公式からすでに出ていますが概ね上記予想を反映したものとなっています。
前環境で様々な型を確立させ猛威を振るった花代が29名と堂々の1位、白黒2タイプあり前述の混沌タマの流行もあってのタマが次点23名となり、次点でナナシと遊月が続きました。アンの数は15名と全体でみれば5位でしたが、新規に登場して構築がはっきりと定まっていない中での15名はかなり多かったのではないでしょうか。
また花代遊月を筆頭に新規ピース<CONNECTスピニング>が猛威を振るった印象でした。採用ピースの内訳なども公式さんがまとめてくれると嬉しいですが何せ277人もいるので厳しいかもしれません。
不意にエナを焼かれるわライフ枚数がズレるわで強襲性能が極めて高く、環境がはっきり定まっていない大会でこれほど有効に働くピースも中々無いでしょう。今後の使用率がどうなっていくのか気になる一枚です。<ゼノ・クラスタ>を用意して最低限抗えるようにはしておきたいですね。

今回使用したデッキについて

そんな中で私が相棒に選んだのは<みこみこ☆さんさんまぜまぜ>でした。
どんなデッキにも刺さるハンデスを主体としながらディソナ環境前のハンデスルリグには無い攻撃力まで備え、手札だけでなくエナにまでも干渉できるリソース搾取の女王。何よりディソナ前期からずっと相棒として使っていたルリグなので環境的に行けそうと分かれば使わない理由がありませんでした。参加者の母数としては15名とアンと並び5位の参加人数でしたが決勝トーナメントには他のルリグを押しのけて6名も上がっていました。他のルリグがほとんど1名、多くても2名のピルルク(コードとアロスで1名ずつですが)だった事を考えると圧倒的と言えます。
この結果からも、今大会屈指の勝ちルリグだったのかなと思いました。
今回はアシストを鉄板のエクス、安定した防御性能を誇り地上の要求が緩むならルリグのアタックも止めてくれる<メル・インビジブル>を擁し、エナも山を減らさずトラッシュから好きな色を置かせてくれるメルを採用。赤白や赤黒のアシストも選択肢としてはありました(実際予選を抜けたみこみこのアシストは赤白3,赤緑2、赤黒1と赤白が多かったです)が、タマやアンジュなどのルリグで詰めて来る相手に対してもダメージ無効がきっちり有効な防御になるため赤緑で手札エナを潤沢に確保して戦う編成にしています。
赤緑は広い相手を見られる一方で赤白や赤黒のみこみことミラーマッチになった場合リソース差や防御の質で不利を強いられるのですが、これだけみこみこが居てミラーにならなかったのは本当に救いでした。
ピースは前弾から猛威を振るった最強のディソナ産ハンデスピースの<不穏☆FU☆ON!>を前弾から続投し、どこからでもハンデスランデスが飛んでくる事態を重く捉えずっと使っていた<ディソナンス>を泣く泣く外して<ゼノ・クラスタ>を採用。<ゼノ・クラスタ>でなかったら負けていた試合が1試合あった他ほぼ全試合でフルパワー使用が出来たため選択としては間違っていなかったと思います。
10001.jpg10005.jpg
メインデッキも一部調整行いました。<ディソナンス>に甘えてピン採用していたシグニ達を一度抜き、採用シグニは全て2枚以上。また、非ディソナシグニが環境に増える事から特に要注意と思われる<聖天姫 エクシア>の上からでも単騎で点を取りに行ける<リル//ディソナ>の枠を作っています。
この<リル//ディソナ>、スペル<開園の合図>よりも除去の範囲は狭いですが手札から撃つ以上手札1エナ1の合計2リソース使っているのでトータルの消費リソースは同じで、しかも後払いなのでLBで止まった場合支払不要なのが助かります。
後は電音部の<ちゅーにんぐあっぷ!>に1T作られるのが嫌だったので結構無理をしてでも<バン//ディソナ>の枠を2枠捻出。実際に対面した電音部を相手に全面シャドウの上から多面取りに行けましたし、<エクシア>を二面立ててきた相手に<バン>二面立てて吹き飛ばしたりとしっかり機能してくれました。
他には準専用シグニの<ミコオシ//ディソナ>にも全試合通して助けられました。予選及び決勝トーナメントで2度対面した青黒のアンジュに対して両試合しっかり盾から踏ませルリグを凍結することで1Tリーサルをずらす事にも成功しており、このカード無くしての優勝も無かったように思います。

(君は完璧で究極のアイドル!)
調整チーム<WX Pros.>の話
私事ではありますが。
優勝後のインタビューでも熱く語ったため公式のコラムか何かにも話題が出るかもしれませんが、先日名古屋で開かれたディーヴァグランプリ5thの後で私は知人の調整チーム<WX Pros.>に招待頂き、今もなお所属しています。メンバーは全員私の知っている方々で、少人数ながら全員が全国大会出場やディーヴァグランプリファイナリスト、WBC(各ブロックの優勝者が野球して一位を決める嘘みたいなイベントが過去にありました)優勝者など錚々たる面子が揃っており、公式のコラムに寄稿しているライターさんも擁する凄いチームです。頂点歌姫も私を含めて2名在籍しています。凄い(語彙力の欠如
今回ディーヴァグランプリへ出場するにあたり、Pros.の皆さんには構築からプレイング指南まで多方面にわたりお世話になりました。環境の予想も概ね当たっており、その予想に向けてデッキを組んだのですから刺さらないわけがありません。
広い視野を持って意見を出してくれる皆が、ほぼほぼソロでウィクロスを行っていた私の事を仲間だと呼んでくれる皆が、私の優勝を自分の事のように喜んでくれる皆が大好きです。これからも下らん事を談義しながら一緒にウィクロスを続けていきたいなと思っています。

今後の環境
みこみこが目立ち過ぎた事から環境もみこみこを見た構築にシフトしていくのかなーなどと朧気ながら考えている所です。また今回母数は少ないながらもグランプリに向けてしっかり仕上げて来た<原子アロス>を筆頭とする新たなアーキタイプはこれからさらに洗練され環境の一角に躍り出て来るでしょう。さらに複雑化し勝ちあがるのが難しくなる中、次の大舞台で頂点に立つのはどんなルリグなのか。今からわくわくしながら行く末を見守りたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。次回は環境にて猛威を振るっているあんなデッキこんなデッキについて紹介させて頂けたらなと思います。

posted 2023.08.23

Byからばこ


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知って得する、注目のアシストルリグたち
はいこんにちは、からばこです。
今回は「注目しているアシストルリグ紹介」ということで、個人的に「なんだかよく見るなあ」と感じるアシストルリグを、色々と紹介していきたいと思います。
マドカ//フロート>や<メル・インビジブル>といった、メジャーオブメジャーなアシストルリグは紹介しません。もう皆さんご存知でしょうからね。
「最近ウィクロスを始めたのでメジャーどころを知りたい!」という方は、過去に46熊さんが書いてくださったこちらの記事をご覧ください。GP優勝おめでとう!

というわけで行ってみましょう。

1:ウムル=クリアー
まずはこのカードから。8月上旬頃からにわかに流行しはじめました。
メインフェイズ・アタックフェイズの両方でグロウ可能で、2つの出現時能力を持ちます。

1つ目は無色1でルリグの凍結。
ダウンこそしませんが、主に自分のターンにグロウし、アタックを終えてダウンしたセンタールリグを凍結させることで、次のターンのルリグアタックを封じることができます。サーバントが確保できなかったときに使えば1面防御につながりますね。
相手のアタックフェイズにグロウすることで、相手のルリグアタックを抑制することも可能です。<ミコオシ//ディソナ>のライフバーストが発動した際の選択を相手に強いることができ、地味に強力です。
とはいえルリグ凍結では、やはり自分のターンにグロウして、相手の次のルリグアタックを封じる目的で使うことが多いでしょう。

2つ目は手札交換です。
お互いに手札を全て捨て、相手は捨てた枚数より1枚少なく、自分は1枚多くドローします。捨てさせる枚数の合計は1枚ですが、「全て捨て、引き直す」豪快さがウリです。

メインフェイズ、アタックフェイズのどちらで使っても優秀です。
メインフェイズで使えば自分の手札交換に加え、相手が前のターンに回収した<サーバント #>を叩き落とせるので、ルリグアタックが通りやすくなります。相手のアタックフェイズで使えば、相手がメインフェイズで整えた手札をリセットできるため、計算を大きく狂わせることができるでしょう。
「捨てた枚数より1枚少なくドロー」は、相手のデッキを大幅に削ることもできる、とも読み替えられます。<ウリス・スケアー>や<まほまほ//ディソナ><ウルトラスーパーヒーローズ>などで相手のデッキを1〜2枚にしてから<ウムル=クリアー>にグロウすれば、相手の手札を一気に消し去ることもできますね。

ウムル=クリアー>の魅力はグロウコストの軽さです。何と無色0。
ルリグ凍結に無色1エナかかりますが、それを含めても驚きの軽量グロウです。早めにリミットを上げたいデッキでも嬉しいですね。

似た能力を持つアシストルリグに<ピルルク/P-A>がいます。
ルリグの凍結という点では共通していますが、グロウのタイミングやエナコスト、ハンデスの質が微妙に異なります。
小回りの効くハンデスは<ピルルク/P-A>が優れていますが、グロウコストの軽さやデッキを削るという面では、やはり<ウムル=クリアー>に軍配が上がります。

そもそも<ウムル=クリアー>が流行を始めたのも、<未知の巫女 マユ>にグロウする<残黒の巫女 タマヨリヒメ>デッキがきっかけとされています。
黒タマ、マキナ(<マキナバインド>)、軽量青ルリグという構成が主流だった黒タマユにおいて、「1面防御に加えてデッキ破壊までできる」<ウムル=クリアー>が注目されたようです。
最近は<カオス!chaos!混沌!>が登場したり、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>が流行したこともあり、他ルリグにもお呼ばれしているようです。

ちなみに<ウムル=ダウン>という優秀なアシストルリグの存在が、<ウムル=クリアー>を強くしていたりもします。
相手からしてみれば、<ダウン>か<クリアー>か読みづらいんですよね。
2年半以上前に発売された0弾に収録されたカードが未だに現役。
それほどまでに唯一無二なアシストルリグ。それがウムルです。うむる。

2:ウリス・オーラ
続いては<ウリス・オーラ>。
オールスタープレイヤーが愛して止まない<エニグマ・オーラ>もアシストルリグになりました。
メインフェイズに0エナでグロウ。このターン、自分のセンタールリグがアタックした際、自分の場からシグニを2体までトラッシュに置くことで、トラッシュのライフバーストを持たないカードを、同じ枚数ライフクロスに置きます。
要するに「2体のシグニをトラッシュに置いて2点回復」です。

「2点回復するのに2面空いたんじゃ意味ないじゃん」と思う方もいらっしゃるでしょう。
私もはるか昔、<エニグマ・オーラ>を最初に見た際は同じ感想を持ちましたが、実はそうではないのが<ウリス・オーラ>の強さです。

まず、クラッシュされたライフクロスはエナになります。
ウリス・オーラ>で2枚ライフクロスが増えるので、【エナチャージ2】とも捉えられますね。
トラッシュから任意の2枚をライフクロスに置けるので、色や特定のカードの確保にもつながります。偉いです。

シグニを活用できる点も大きいです。
例えば<翠子//メモリア>をアタックさせ、効果を発動してから<ウリス・オーラ>でトラッシュに置く、なんてコンボもできます。
他にも<あや//ディソナ>や<アルフォウ//ディソナ>の「場を離れたとき」を能動的にトリガーさせることもできます。
言うまでもなく、リミットを上げやすいという点でも優秀です。グロウコストが0ですからね。
気になる点としては、相手の場に干渉しないうえ、相手にこちらのシグニを除去する手間をかけさせないことでしょうか。
また、【ダブルクラッシュ】に弱いことも挙げられますが、それくらいです。

ライフクロスを増やせるため、<白羅星姫 フルムーン>や<ゲーム1能力>を持つ【サシェ】との相性が良いです。前述した<翠子//メモリア>も言わずもがな。
あや//ディソナ>を有効活用するデッキでも人気です。私もお世話になりました。
最近だとライフクロスの枚数が重要なフェゾーネ遊月こと<炎泳華 遊月・燦>でも活躍しそうです。ネザキさんがこちらの記事で以前紹介していましたね。

「2点回復するのに2面空ける」の強さが分かれば、あなたはもうウィクロス中級者です。
ちなみに元ネタの<エニグマ・オーラ>は、デッキトップからカードを埋めるため、デッキの一番上に強力なライフバーストを仕込んでおくことで、ライフクロスがとんでもないことになります。<トオン>とかね。

3:サンガ//シェイク
2エナで2回アタックを無効にする、シンプルな緑のアシストルリグです。

似た能力の<メル・インビジブル>と比べて3面防御こそできませんが、2面防御のコスパはサンガのほうが良いです。
アタックを無効にするため、確実に2面止められるのは優秀です。相手のシグニにアタックを許すため、<ミコオシ//ディソナ>のような「アタックしたとき」を止められない点も<メル・インビジブル>と共通しています。

微妙に違う点は、サンガが「そのアタックを無効にする」で、メルが「ダメージを無効にする」です。
微妙な違いですが、ランサーを止められるか否かの違いがあり、サンガは止められ、メルが止められない、という点は大きいです。
そもそも「アタックそのもの」が止まっているので、シグニのバニッシュも発生しません。オールスターでいう<暴風警報>そのままです。

なので3面要求にはめっぽう強いのですが、それ以外だと意味のないシグニアタックを先にされることで、空振りしてかわされる、という弱点もあります。
ただ、現環境は3面要求がスタンダードなので、基本的に2面は止められる、と思ってしまってもいいでしょう。意味のない空振りでライフクロスが割られなければ、それはそれで防御したことにつながります。

遭遇率はあまり高くありませんが、<メル・インビジブル>より消費が軽い緑アシストルリグの防御枠として覚えておくといいでしょう。
似たアシストルリグとして<アト=イジェクト>もいます。知っておくと構築の幅が広がるかも?

4:クラップしないマドカ
「じゃないほう」という表現はあまり好ましくないかもしれませんが、いかんせん<マドカ//クラップ>が超有名なので......。
今回紹介する3枚もひっじょーに強力です。

まずは<マドカ//ダブ>から。
0コストでシグニを1面ダウンさせつつ1ドローし、青1でランダムハンデスです。
エルドラ!オンステージ!>や<タマゴ=ビーティング>といった青の1面防御のアシストルリグと同じポジションで、主に<マドカ//フロート>を使いたい際の軽量防御枠で採用されます。
ランダムハンデスはエナコストに青を求められますが、特にディソナであれば<マチャフラ//ディソナ>などをちらほら採用するケースもあるので、使う頻度も多いはず。主にディソナユキなど、コントロール色の強い非青ルリグで使われる印象です。


続いては<マドカ//ブレイク>です。
シグニ1体を対象とし、相手が手札を2枚捨てなければ、それをデッキの一番下に送ります。
グロウコストは2で、追加で青1無色2を支払えば、同じ効果をもう一度使えます。最大2面防御です。

相手が手札を捨てられなければ、強制的にデッキボトム送りという強力な防御を持ちます。
主にセンターが青ルリグのハンデスデッキで採用され、過去はあやなどで活躍しました。
青では珍しい面除去で、これも青の攻撃力の低さを補ってくれる点では相性バツグン。何ならメインフェイズに使っても怒られません、多分。


最後は<マドカ//アレンジ>です。
2エナで最大2面ダウンと両コスパですが、それぞれ「エナゾーンに3種類の色」「トラッシュにカードが15枚以上」の条件を満たす必要があります。
達成は難しいですが、<残黒の巫女 タマヨリヒメ>デッキで輝きます。エナのディソナカードに黒を与えるため、ディソナ主体のデッキでは3種類を満たしやすく、トラッシュの枚数も黒タマであれば自然と増えます。
未知の巫女 マユ>にグロウするタイプではなく、最後まで黒タマで戦うデッキの軽量枠に採用してもいいかもしれません。


全4種類いるマドカですが、どのマドカにグロウするかを見極めるのはなかなか骨が折れます。
とりあえず、もう1人のアシストルリグから軽重を判断するのが良いのはないでしょうか。明らかにもう1人が重そう(防御面数が多そう)だったら<マドカ//ダブ>とか、そういう感じです。
青系のハンデスであれば<マドカ//ブレイク>を警戒するといいかもしれません。青相手に手札を抱え続けるのは大変ですが、リーサルの際は2枚残す、などの工夫が必要です。

ま、アシストがメル&マドカで、「これは<メル・インビジブル>&<マドカ//ダブ>だ!」と戦っていたら、<メル・プレゼント>&<マドカ//クラップ>なんてこともあったりなかったり。
あと、センターが赤などショット系のルリグでは、「両方とも軽かった」なんてこともよくあります。

終わりに
というわけで注目アシストルリグ紹介でした。
最後に、最近流行している、メジャーどころのアシストルリグを紹介しておきます。

1面防御
3面防御
WIXOSSBOXを編集していてよく見るレベル2アシストルリグはこのあたりです。
本当にざーっくりですので、ざっくりざっくりと捉えてください。
言うまでもなく他にも様々なアシストルリグがいますので、デッキ構築の際は、自分に合ったアシストルリグを選びましょう。

セレモニーの結果を見て、頻繁に登場するアシストルリグの能力を覚えておくと、バトルでの立ち回りが楽になります。
ダウンやダメージ無効など、貫通する手段が存在する防御が流行していれば、自分のデッキにそれを盛り込むことで、勝率アップが狙えたりもします。
セレモニーやディーヴァグランプリなど、規模の大きな大会に出る際は、流行のアシストルリグはしっかり把握したいですね。

それではまた次回の更新で。
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