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【烙印】デッキ紹介

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【烙印】デッキ紹介

posted 2025.11.14

Byメカヲタ


【烙印】デッキ紹介
みなさんこんにちは、メカヲタです。
今回は新弾「BURST PROTOCOL」と「STRUCTURE DECK 白の物語」で強化された【烙印】について解説していきます。

【烙印】は、「烙印」、「アルバスの落胤」、「デスピア」、「ビーステッド」など複数テーマにまたがって展開する、11期遊戯王のメインストーリーを務めたテーマ群によるデッキです。
特に融合召喚を主軸として戦うことが多く、<烙印融合>を軸にして多量のアドバンテージを得ながら、多角的な展開で制圧やミッドレンジなど臨機応変に立ち回れるデッキでした。
ただ、メインデッキにギミックを多く積まなければならない点や<烙印融合>自体が制限カードであるなど難点も多く、展開が複雑で「新しくデッキを選定する場合に、選択するほどの優位性がない」タイプのデッキでした。

今回の新規で<烙印融合>に頼らない展開や妨害の追加、スロットの獲得、リソースとかなり大幅に強化を受けているため、選択する優位性が生まれたといえます。
まずはカードを見ていきましょう。


カード紹介
白き竜の落胤
今回の新規で最も注目すべきカード。 ルール上「アルバスの落胤」扱いであるため、本家と合わせて3枚までしか投入できませんが、そのぶんあちらと同じサポートを受けることができます。
EXデッキから「アルバスの落胤」関係のモンスターを墓地へ送ることで自身を特殊召喚する効果を持ち、対応するモンスターはほとんどが墓地効果を持つため非常に強力です。
墓地効果の大半はエンドフェイズという遅さはあるものの、デッキ内のほぼすべてのカードにアクセスする布石となるほか、<烙印の気炎>と違って種族を気にせず落とせるため、特殊召喚のコストとしては破格の効果になっています。

この効果の発動後はレベル8のS・融合しかEXしか特殊召喚できなくなるため、<ガーディアン・キマイラ>など一部のモンスターを使用する場合は注意が必要ですが、このデッキではほとんど制約を気にせず展開できます。

召喚・特殊召喚時の効果として手札・デッキ・墓地から「エクレシア」モンスターを特殊召喚でき、該当する2種の「エクレシア」、<教導の聖女エクレシア>と<白の聖女エクレシア>から展開が可能です。
よく使われるのは後者で、そこから後述する新規のレベル8Sに繋げられます。
前者であれば、これまで<天底の使徒>から<教導の聖女エクレシア>をサーチしていたところをこのカードを経由することで、特殊召喚のコスト分のアドバンテージを追加しながら「ドラグマ」のサーチが可能。 それだけみても非常に強力といえます。

こちらの効果には制約がないので召喚すればランク4に繋ぐこともでき、また8Sと使い分けられることから汎用的な出張運用もできます。
今まではサーチする余裕はなく、素引き前提にしては噛み合いの上振れ要素でしかなかった<白の聖女エクレシア>を展開に絡められる、かなり良い新規です。

【烙印】で必要とされていた、「手札コストが不要な召喚権以外の手数」でもあるため、デッキとしてもかなり強化されています。
コストなため発動さえすれば1枚分の仕事はしており、無効破壊系に対してはさらにチェーンした<烙印の気炎>のコストにするなどして、後手捲りの手数にも貢献できるのが嬉しいですね。

黒き竜のエクレシア
縛りのないレベル8Sモンスター。
「エクレシア」モンスターであるため、機会は少ないものの<白き竜の落胤>による蘇生に対応します。

自分・相手のメインフェイズに、効果でエンドフェイズまで自身を除外し、「アルバスの落胤」関連のレベル4以下のモンスターをデッキ・墓地から特殊召喚する効果を持ち、これまで<融合派兵>の素引きや<烙印の気炎>によるサーチなど、「展開に絡めることはできるが要求値が高い、コストが重い」モンスターだった<赫の聖女カルテシア>を簡単にリクルートできるようになりました。

展開ルートでリクルートして融合に繋げるのはもちろん、対応モンスターには<スプリガンズ・キット>や<鉄獣鳥 メルクーリエ>があるため連続展開や妨害の追加など臨機応変に立ち回れるのも強く、捲りでは本家<アルバスの落胤>をリクルートすることで盤面干渉を狙えます。
黒衣竜アルビオン>や墓地の「アルバスの落胤」融合モンスターを特殊召喚することはできないものの、あまりに広い範囲で十分すぎる性能です。

エンドフェイズまで除外するためその後の展開のため盤面を空けられるうえ、相手ターンにも効果を使えるためリソースとして機能します。
墓地からの蘇生も可能なため、ゲーム終盤の機能停止しないのは非常に嬉しいポイント。
また、墓地効果で墓地・除外のレベル8融合モンスターとフィールドのカードを対象にし、自身とそれらすべてをデッキに戻す効果もあります。
除去を受けた際の妨害としても非常に強力なほか、除外された融合モンスターを戻すリソースの側面もあり、おまけ効果としてはかなり優秀です。
白き竜の落胤>で直接落とすことも可能なので、<烙印の気炎>と合わせて妨害を踏みつつ、融合展開で突破する運用も考えられます。
1枚でも対象が不在になると1枚も戻せない点には注意が必要です。

聖痕喰らいし竜
アルバスの落胤>+光・闇属性モンスター+効果モンスターで出せる融合体。
3体要求なため<烙印融合>では出せませんが、<アルバスの落胤>の効果による融合先としては素材の緩さもありかなり優秀です。
複数素材のモンスターとしては<深淵竜アルバ・レナトゥス>や<捕食植物トリフィオヴェルトゥム>などがありましたが、それらより遥かに吸収範囲が広いですね。

特殊召喚成功時に自分・相手の墓地・除外からカード2枚をデッキに戻す効果があり、相手の墓地効果持ちへの干渉はもちろん、自分のカードを戻してリソースとすることも可能。
【烙印】ではEXの消費が激しめで、除外を戻す手段は少なかったためかなりありがたいですね。
対象を取らない効果であることも強く、状況に応じて選びやすいのはありがたいです。

永続効果として、自分か相手の場・墓地のいずれかに「エクレシア」が存在する条件で、完全耐性と500の自己パンプを得ます。
このデッキでは3000を超える打点は貴重であり、完全耐性も相俟って一部のデッキ相手にはビートダウンだけて勝ちうる性能を持ちます。
打点上昇系では<灰燼竜バスタード>がありますが、最大値ではあちらに軍配が上がるもののレベル6を混ぜた際と同等の数値になり、かつ向こうと違って魔法・罠への耐性もある点でビートダウン役には適しています。
条件も<白き竜の落胤>で簡単に満たせ、最悪の場合はEXから直接<黒き竜のエクレシア>を落とすことでもいいため満たせないことはほぼないでしょう。

「アルバス」系統の融合モンスターでお馴染みのエンドフェイズの墓地効果もあり、こちらは「ドラグマ」または「トライブリゲード」カードのサーチ。
先攻展開で落とす分にはサーチとやや遅いため、積極的に落とすなら相手ターンになりそうです。
後述する新規速攻魔法を経由すれば実質的にすべての「アルバス」融合に触ることも可能なため、そちらの運用もありですね。

The Fallen & The Virtuous
ルール上「烙印」「ドラグマ」として扱う速攻魔法。
発動ターン1であるものの、2つの効果から選んで効果を使い分けることができます。

1つはEXから<アルバスの落胤>が記されたモンスターをコストで墓地へ送る表側カードの対象破壊。
シンプルな妨害で表限定ではあるものの魔法・罠にも触れ、昨今増えがちな強力な永続系を弾くことができます。
SS封じ系に対してもSSを介さずに干渉でき、一旦相手のロック系カードを除去しながら先述の<聖痕喰らいし竜>などでビートする戦法も取れ、デッキ全体の柔軟な立ち回りに貢献しているカードといえます。
制約のない<ドラグマ・パニッシュメント>といえますね。

2つ目のモードは自分の場か墓地に「エクレシア」が存在する際に、自分か相手の墓地のモンスターを対象に蘇生するもので、自分のモンスター、特に<氷剣竜ミラジェイド>などを蘇生して強力な効果を使うのはもちろん、相手の<天叢雲之巳剣>といった特殊召喚時の効果を持つモンスターを蘇生することで相手の妨害を踏むなどもできます。
基本的には1つ目の効果を優先して使うことになりますが、特に捲りの際にはこちらの効果を使うことも意識したいですね。
全体的に優秀な汎用除去であり、EXデッキに余裕のあるデッキに出張することも考えられます。

烙印竜アルビオン>と<黒き竜のエクレシア>を1枚ずつセット採用することで、1枚目を素引きした際に<烙印竜アルビオン>をコストにすることで、除去しながら2枚目を自動的に発動可能になり、またその2枚目で<黒き竜のエクレシア>を落とすことで墓地効果の除去も合わせつつ3枚目の発動も可能になります。
継続的な妨害が見込めるためミッドレンジ系のビートダウンにはかなり重宝し、ターンの経過を前提とするなら<烙印竜アルビオン>を2枚採用して3枚目まで確定で打てるようにするのもいいですね。
かなり強力な汎用カードであり、テーマで使うとなお強いカードであるといえます。
新規は以上の4枚。
【烙印】は展開方法が多岐に渡るデッキであるため、ここでは筆者がYCSJ名古屋で使用した構築をもとに軽く解説します。
構築はこちら。


デッキレシピ
烙印
プレイヤー:メカヲタ
魔法
11
2
1枚


1つの勝ち筋として、<ギミック・パペット-ナイトメア>の送り付けによるSS封じを採用しています。 そもそも前盤面の妨害がかなり強いデッキではありますが、わかりやすいシンプルな、かつ決まれば捲るのが困難な盤面を採択することで、シングル戦における「不幸な捲られ」を阻止することをねらいました。
白き竜の落胤1枚から展開例紹介
初動
最終盤面

  1. 烙印竜アルビオン>をコストに<白き竜の落胤>を発動して特殊召喚し、<白の聖女エクレシア>をSS
  2. 白の聖女エクレシア>から<軒轅の相剣師>を特殊召喚し、<黒き竜のエクレシア>をSS
  3. 黒き竜のエクレシア>効果で<赫の聖女カルテシア>をSSし、墓地の<軒轅の相剣師>の効果で<白の聖女エクレシア>を蘇生
  4. 白の聖女エクレシア><赫の聖女カルテシア>の2体で<赫焉竜グランギニョル>をFSし、<ギミック・パペット-ナイトメア>を落とす
  5. エンドフェイズに<烙印竜アルビオン>の効果で<分かつ烙印>をセット
  6. 相手ターンに<分かつ烙印>を発動し、<ギミック・パペット-ナイトメア>を相手フィールドに特殊召喚
最も簡単なロック展開です。
エンドフェイズに帰還する<黒き竜のエクレシア>で追加の妨害、手札に回収できる<赫の聖女カルテシア><白の聖女エクレシア>で次のターンのリソースになるため、返しのワンショットも容易です。
1枚展開なためロック+<アルバスの落胤>の特殊召喚のみの妨害ですが、ここを基本に追加の手札で盤面を作っていくことになります。

烙印の気炎+深淵の獣サロニール
初動
最終盤面

  1. 深淵の獣サロニール>を見せて<烙印の気炎>を発動し、<灰燼竜バスタード>を落としながら<白き竜の落胤>をサーチ
  2. 深淵の獣サロニール>で<烙印断罪>を墓地へ送る
  3. 上記の「<白き竜の落胤>1枚展開」の1.~5.までを行う
  4. 灰燼竜バスタード>の効果で<導きの聖女クエム>を特殊召喚し、<赫の烙印>を墓地へ送る
  5. 墓地の<烙印断罪>を除外し<赫の烙印>を回収
  6. 白の聖女エクレシア>を回収
  7. 白き竜の落胤>を対象に<赫の烙印>を発動し、回収して<白の聖女エクレシア>と<真炎竜アルビオン>をFSする
  8. 導きの聖女クエム>の効果で<赫の聖女カルテシア>を蘇生
  9. 真炎竜アルビオン>と<分かつ烙印>の効果で<ギミック・パペット-ナイトメア>を送り付ける
ロック手段を2つ置くことで、<墓穴の指名者>や<屋敷わらし>、「ビーステッド」などを1枚までケアした展開。
出来る限りこの盤面を目指すことを意識します。

墓穴の指名者>以外の除外カードで蘇生を止められた場合は、直接チェーンせず一旦除外されておいてから<分かつ烙印>を発動することで、もう一度除外されることなく送り付けが成立します。
除外されたモンスター2体を対象とすれば、<屋敷わらし>もケアできますね。
盤面に<導きの聖女クエム>が追加されているため、相手ターンにも莫大なリソースを稼ぐことができるほか、仮にロックできなかった場合でも<アルバスの落胤>による融合も合わせて妨害数を稼げるため、非常に強力な盤面です。

今回のレシピでは展開が精査できておらず採用していませんでしたが、<捕食植物ドラゴスタペリア>があれば、相手を吸って特殊召喚した<氷剣竜ミラジェイド>を混ぜて相手ターンに出し、<導きの聖女クエム>の効果で<氷剣竜ミラジェイド>を蘇生して効果を連打できるため、入れたほうが良いでしょう。
このほか、自ターンの<赫焉竜グランギニョル>は「アルバス」融合を落とすことに使い、相手ターンに再度融合して落とすパターンもあり、そちらも意識に入れておきたいところ。
ロックをしない場合でも、<氷剣竜ミラジェイド>、<アルバスの落胤>による融合、<The Fallen & The Virtuous>、<烙印断罪>など多角的に妨害を形成できます。
烙印の気炎>や<The Fallen & The Virtuous>のコストなどで墓地に融合を溜めやすくなっているため、<烙印断罪>を発動しやすいのもいいですね。
盤面自体が固めなうえにリソースを大量に抱えられるため、捲り切られずに、捲り返すことがしやすいデッキです。
後攻時は前述したとおり、<The Fallen & The Virtuous>や<アルバスの落胤>の効果で盤面を切り崩すことをねらいます。
特に捲りの際は<白き竜の落胤>などに除去を誘導し、<烙印融合>側のカードで展開を通すことを意識します。
安易に<黒き竜のエクレシア>をコストにせずに、S召喚での展開を匂わせることが重要です。

大型モンスターが並びやすいデッキなためワンショットも比較的簡単なほか、捲り切れずともコストで勝手に展開パーツが揃っていることが多く、そのままロックを決めて押し切ることも可能。
自分の手札と相談しながら、どのカードを使うと崩しやすいかを考えて展開したいです。


まとめ
【烙印】は非常に複雑な展開手段を有しますが、今回の新規でかなり簡単に、わかりやすい展開をできるようになっています。
そのぶんスロットの獲得にもつながっており、今までのような使用者を選ぶタイプのデッキではなくなったように感じます。
それでも難しめであることには変わりありませんが、そのぶん回していて非常に楽しいデッキです。
是非皆さんも使ってみてください。

ありがとうございました。
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