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8扉Pixar調整録 前編
posted 2025.10.17
ByK

8扉Pixar調整録 前編
今回は 8扉Pixar調整録として、時系列順に書いていこうと思います。
最初に試したレシピはこちら
デッキレシピ
レベル0
計16枚
デッキコンセプト
ピクサーというタイトルの強みとして<光景>は欠かせません。回収テキスト付きの2光景が強力で、重めのコストに見合う活躍が期待できます。ここまではピクサー共通の強み。ここからがこのデッキの強みで、デッキコンセプトは<扉反応>によるイベント拾いです。扉でイベントを拾えるようになるのは過去にないテキストで、強力なイベントと組み合わせることで強力なデッキが作れる可能性から始めました。
紆余曲折ありましたが、最終的には納得のいく構築を作れました。
基本的な動き
初見の人が多いと思うので、基本的な動きを解説します。0が少なめなのでスピードゲームは苦手寄りですが、中盤以降の手札は余裕があるので、出来れば多くアタックしたいです。先攻なら1パン、後攻なら3パンが基本になります。
1レベ以降は<扉連動>を毎ターン狙います。もしも連動出来ない場合は<連動じゃない扉>を打ちます。リソースはかなり余裕があるのでこれをやっても枯れることは無いです。手札には2レベ以上のイベントをなるべく握るようにします。
レベ2では<扉拾い>のイベントが解禁されるのでより1連動しやすくなります。最後走るのに手札枚数が必要なので手札枚数を減らしすぎないように調整しながらアタックしていきます。
3に上がったら基本は<マックィーン&メーター>3面で詰めます。2-5からがいちばんきれいに詰めやすいです。
デッキの強み
まず感じたデッキの強みが、<1連動>です。これは使ってみないと分からないと思います。使ってみるまで気が付かなかったのですが、これは連動のテキストが強いです。とても複雑なのでイベント関連のテキストは一旦無視して評価してみましょう。トップチェックしてそのレベル以下のキャラを回収。これは<蘭堂>と同等のテキストで、まぁ強力ではないにしろ実用に耐えうる連動です。
注目は拾ったキャラをそのままストックに送れる点。こう考えると<静流>連動も選べるという解釈ができます。
そしてなにより拾ったキャラと埋めるカードは別のカードを選ぶことが出来、非公開領域であること。これが自由度を飛躍的に上昇させています。
結果として8扉のデッキによくある、ハンドはあるけどストックがないという展開を避けることが構築上できています。ハンドバーストすることがほとんどない8扉というのが強みだと思います。
研究過程
他の8扉ピクサーの完コピからはじまりました。イベントを拾える<集中>はもともと注目しており、それがある程度体系化されまとまっていたことから、非常に始めやすかったです。コピーしたリストは0のアタッカーが<ニモ&マーリン&ドリー>と<バズ>というような構成で、早出しヒールとして控え2以下条件の<エイリアン>を採用している形。先に書いた強みは完コピを回してる最中に感じたデッキの魅力で、興味深くなり研究を開始しました。
まず考えたことは、<1連動>でイベントを捲った時のバリューは凄まじいものがあるのでぜひ狙いたいということ。手が入れ替わることを考えると<アリス>互換のような1ストブ1回収連動を超えたパフォーマンスを実現することができます。
また<カブーン>のカードパワーも凄まじく、毎ターン連動連打を狙いたいとも思いました。
更に、<カブーン>含めカウンターアイコンが付いている山操作系イベントが多いため、防御札的な使い方がしやすいのも魅力に思いました。
一方で気になる点もいくつか。まずアタッカーが少なすぎて、面を割るのに<1連動>または<早出しヒール>を強要される点です。普通にヴァイスシュヴァルツするのが結構大変でした。1周目が長いのも2周目以降強いだけにもったいない印象でした。
また扉は用意できるものの1連動のキャラを用意し続けるのが非常に困難でした。ほぼ<ドキテマイベント>が上振れて拾えるくらいしか拾い直す強い方法がありませんでした。
ゲーム中引く<上扉>が常に弱かったのも考慮点。<カブーン>が強すぎるゆえにゲーム中1枚も引きたくない扉です。仕方なく<上扉>を打つターンはバリューが本当に低いと思います。
<早出しヒール>はカードは強いものの狙って運用するのが難しかったです。控え2以下なのでタイミングを選ばないといけないのに、パンプは一時的なので、蓋をする使い方はしづらい仕様。モード選びも非常に強いのですが、デッキの特性上2ドローテキストは一度も使いませんでした。キャラを踏む目的では早出し条件が難しく、カードパワーは感じるもののこのデッキだと全く上手く使えませんでした。
デッキの強みを整理した時、1連動が強い、扉をいつでも拾えるのが強い、防御札として打てるのが強いという点が魅力に。
ここから試していったカードを紹介します。
受け継いだ保安官バッジ
1連動を連打したいので試した1枚。1コストかかるとはいえ拾えたりリバース避けできるのは優秀なのでは?と。結論としては1コストかかる点がかなり微妙でした。というのも1連動連打の強みはストックがたまること。それを狙ってストックを使うのは支離滅裂という話です。弱い動きではないのですがわざわざ採用してまでやる動きかと言われるとかなり微妙でした。リバース避けとして1枚採用するのはありかなと思っています。
"I'M IN CHARGE"ボー・ピープ
<上扉>が弱い話と選んで拾える話から、扉連動3種を試していました。連動が6枚になるので、かなり扉の連打性が上がりました。引いた方の連動を打てば良い、引けなければ拾えば良いということで、1001を打ち続けることができます。悪くはなかったのですが、採用するほど特別強くもなかったというのが結論になります。手札が減らないは減らないのですが、デッキが強いので割と無くても減りません。むしろ連動を狙うためには2/1を着地させなければならないので1コスト減る方が気になりました。実際は2/1を拾う為にもストックを使いますし、あまり強い動きにならなかったわけです。これを糧に、連動なしでも強い動きを目指すことになります。
30年とその先も"ウッディ&ボー
ストックがかなりたまるデッキで防御札も無くはないということで<チノココ>軸も考えてみました。<マックィーン&メーター>と違い相手と間合いをはかれるのが強みです。これはある程度わかっていた話ですが、環境的に<マックィーン&メーター>の方が都合が良いということがわかりました。<光景>まで含めると10ストック必要な<チノココ>よりも6ストックで良い<マックィーン&メーター>の方がスピードゲーム適性があります。3-0から耐えるのは防御札ありとはいえ少し自信なく、ロングレンジをより狙いやすい<マックィーン&メーター>に軍配が上がります。また<マックィーン&メーター>は手札枚数がとても厳しいという欠点を抱えていましたが、<カブーン>やゴミ処理が抜群の相性となっており、デッキとの相性的にも<マックィーン&メーター>が良いということに今期はなりました。余剰ストックは詰めに回すのではなく早出しヒールでリーサルから逃れる為にも使った方が今期は良さそうです。
強みを活かす為に考え抜く
ポテンシャルは感じるものの、なかなか形にできない日々が続きます。扉連動連打が強い。<下連動>でイベント捲るとなお強い。回った時のリソース量は大きな魅力。やがて、このデッキの根本的な課題にぶち当たることになります。<1連動>のバリューをあげようとするとイベントが多くなり、その分0レベでのパンチ数が下がるというものです。<1連動>のリソースが魅力なのでスピードゲームを仕掛けたいのに、それを構築が許してくれない。これが構造上の問題で、かなり諦めかけました。
ここでこれまでの常識をある程度捨て、このデッキのあるべき姿を考えました。そして試してみた「1連動は最大1面」というプレイが、一気にこのデッキを完成へと導くことになります。
次回は最終的にまとまった50枚のレシピを紹介しようと思います。