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いつもの光景 古今東西【前編】
posted 2025.07.07
ByK

いつもの光景 古今東西【前編】
毎年テーマを決めてなにか書こうと思っているのですが、今年は<光景>や<魔石>について書いていこうと思います。
前回の『早出しメタ拳 古今東西』同様かなりの数があるので、まずは<光景>の第1弾です。
一通りの互換カードに収録順に触れているので、タイトル知識をつけたり昔話を懐かしんだりして読んでもらえればと思います。
いつもの光景
記念すべき1枚目はヴァイスシュヴァルツ2年目、2009年産の、<いつもの光景>。<光景>と呼ばれるのはここから来ています。元々ネオスではそれほどリソースを貯める動きが強力ではなかったので、発売当初は主にスタンダードで活躍していました。というかこれが無いと勝負にならない感じになっていましたね。
ネオスにおいてはリソースが重要になってきた2014年の「艦隊これくしょん」発売以降、「アイドルマスター」自体がなかなかネオスで強力なデッキになるタイミングが少なかったこともあり、打たれたことのある人はそんなに多くないのかもと思っています。とは言え「アイドルマスター」の強みのひとつなので、昨今当たるデッキにはほとんど採用されていると考えて良いでしょう。そもそもカードが強すぎるという認識なのか、最近はめっきり刷られなくなった印象です。新しめの<バンドリ>や<key>で選抜入りしていることから、かなり刷られづらくなっていると思います。昔のカードにしては珍しい待遇かなと思います。
未来を変える力 クロノ
2枚目まさかのこれ。2010年産の<光景>です。最近追加の来た「なのは」ですが、一応<光景>を使えないことも無いタイトルです。ちなみにこういう一応「光景タイトル」ってのはこの後も何回か登場します。<クロノ>は連動以外は弱いんですけど、連動だけは結構強くて、3面するとリフレッシュを挟みつつめっちゃストックを入れ替えられます。まぁ他のカード多面した方が強いですが......。
終わる世界
<光景>の完全互換刷られるのなかなか後ですね。2011年産の<光景>です。これまた知る人ぞ知るヤバイ系カードの<終わる世界>です。<光景>を打たれた後に控えを山に戻す動きは非常に強力で、「バンドリ」や「Key」では選抜になっています。それを1枚で実現するのがこのカードで、決まると本当に山がめちゃくちゃ弱くなります。山破壊性能は破格です。ネオスで全然見ることがないのは青条件がプール的にめちゃくちゃ重いから。これを満たせるデッキには採用されることがありますが、3面条件はかなり重く、同じプールで他に<ストック入れ替え>があるので、採用率は高くないです。
ムクムク本
お待たせしました完全互換2枚目です。2012年産なので全然互換が刷られていないことがわかるかなと思います。こちらも発売当初はそもそもあまりリソースを貯めるデッキが主流ではなかったため全く見ませんでしたが、ミルキィは2015年に追加が来ており、リソースを貯めるタイプのデッキが主流になってからのミルキィにはほとんど採用されているイメージです。加えて<宝反応>でクロックから拾えたり、<お菓子な探偵>というカードとの相性もあり、<光景>を使いやすいタイトルのひとつと言えます。
わたしの気持ち ななか
「DC10th」で登場した、初の「非CX連動キャラ光景」は2013年産。イベントよりも重く使えるタイミングが遅いものの、キャラであることから再現性が高く、この後環境に影響を与えていくことになります。例によって当時のリソース量からすると<光景>自体あまり強力ではなかったので、活躍するのはもう少し後のお話。
ハートリークイーン警部
現代ヴァイスシュヴァルツがはじまって初めての<光景>がこの<ハートリークイーン警部>。2015年産です。2014年は1枚も<光景>すられてないんですねー。キャラであり2から出せるようになっていますが、コストが手札2枚と少し重めになっているのが特徴です。現実的にはこのカードはめちゃくちゃ強いです。どれくらい強いかと言うと、昨今全然刷られれないくらい。中盤にクライマックスを切りつつ<光景>しながら7500でアタック出来るのは、しっかりコストに見合ったパフォーマンスだと思います。むしろストック1枚で行える点が他の「キャラ光景」との明確な差で、当時僕は「ミルキィ」でめちゃくちゃ使っていました。
宝具開放
全盛期「Fate」で大活躍した1/1<光景>も、刷られたのはこのタイミング。緑3枚という重い条件の代わりに1レベから打てるようになっています。<終わる世界>同様、打つ条件が厳しすぎてほとんど使われませんでした。真価は全盛期「Fate」を知っていた人ならご存知かと思いますが、条件を満たせる前提であればかなり最強クラスの<光景>です。レベ1から<光景>ケアなんてしていられないですから、レベ1以降いつでも打てる強みがとても大きいです。
"あなたへのプレゼント"絢瀬 絵里
「非連動Lv3キャラ光景」2種目はチェンジで出すことにより2レベからでも狙えるデザイン。<チェンジ元>の起動効果が悪くないので、実はチェンジ運用も考えられる1枚です。また単体11000なのも「キャラ光景」としてはかなり高水準で、今でもラブライブと言えばまず採用される1枚です。金さんラーメン
「シャーロット」のメインプランに必須でないことや、色がとても厳しいことから採用率は当時から低かった<金さんラーメン>。ところが「シャーロット」自体がとても長く環境に居ることが出来たことから、環境の変化に応じて採用されるタイミングもちらほらあった珍しい1枚。ストックどか積みデッキには刺さるものの、メインプランがアドバンテージを枯らすゲームなので、<光景>との相性が良いデッキでは無いかなと思います。これを贅沢な悩みと呼びます。襲撃! 西九条先生
<ハートリークイーン警部>の完全互換。2017年産です。2016年も<光景>刷られて無いって事ですね。全盛期「Rewrite」には<終わる世界>よりも使いやすいこちらが採用されることが多かったと思います。メリットは先に述べた通りで、手札2カットがあまりにも軽かった印象です。元気いっぱい ユイ
「SAO」にもついに<光景>が!みたいな話をした覚えがあります。これもまた新しいタイプで、レベル3に2カット型の<光景>が付いています。ポイントは固有テキストじゃないところ。今後もヒールやXルックにこの<光景>テキストが着く可能性があるってことですね。当時の「SAO」的には青発生が難点で、入れない訳にも行かないから<光景>のための青発生ということが多かったです。それでも採用したいくらいには、<光景>があるというアドバンテージが当時から大きかったということですね。
がんばれパン
「バンドリ」の<光景>はこのタイミング。意外と早いですね......。途中から選抜入りして以降ずっと解除されていないので、特に<逆圧縮>との相性は強力という認識で正しいでしょう。あとは赤いカードとしては初、完全互換イベントとしては初めての緑以外の色の<光景>です。初出時はストックに干渉するテキストということで緑だったのでしょうが、徐々に色々な色にも刷られることになります。このカード黄色だったら選抜入り免れたのかな......?
私財差し押さえ
これまたユニークな2018年産の<光景>。あまりにもユニークなので、知らない方はまずはテキストを読んでみてください。カウンターなので強力な防御札として使えることやストックブーストのタイミングにタイムラグがあることなど、性質は様々あるのですが、特筆すべきは同プールに<2枚残し逆圧縮>が存在することでしょう。ちなみにこれが出来るのは他に「ラブライブ」のみで、このふたつは無制限なので、常にタイトルの強みとして「光景逆圧縮」が存在しています。これら2つのタイトルを見たらまず頭に浮かべるべきコンボです。
余談ですが、2枚残し逆圧縮自体強力なカードで、<このすば><ラブライブ>の他には<GF>と<リトバス>にしか存在しません(連動ならば+<ミッキーマウス>)。それよりも明確に劣る1枚残しはたくさん刷られているのですが、面白いのはこれらと<光景>互換は選抜入りされることが多いこと。「バンドリ」や「Key」ですね。一見なぜ?と思いますが、恐らく現実的なカードパワーの問題でしょう。なので「ラブライブ」と「このすば」はカードパワーを考えると問題ないからこそ許されているのかもしれません。強みとして許されている以上、これらを強みにしたデッキを組みたいと思うのがビルダーの性です。
"夏の思い出"鴎
連動でしか<光景>できないタイプのプールデザイン。サマポケは現在、この連動を使わないと<光景>することはできません。<なのは>と同じですね??これまた余談ですが、この頃は選べるテキストにしっかりと相応の査定が使われており、このカードは選べる代わりに1コスト必要になっているデザインです。選べるというのは強いので妥当かなと思っています。というよりそれを最初に突破したのがこの後出てくる<最悪の精霊>です。
天下布武 信奈
「0光景」の初出であると同時に黄色初の<光景>は2019年産。初出のこのカードは追加効果は控えめにパワーパンプのみ。それでも0から<光景>が打てるアドバンテージは他に無いもので、永く活躍している1枚です。「0光景」共通の性質なのですが、序盤から打てるのはもちろん、自分都合で、ストックを使う目的で打ちやすいのがひとつの強みです。序盤は有効にストックを使えないけど使いたいタイミングが来ることがあるので、その時についでのように<光景>できるのは、された方としてはとても嫌な話です。
"Memory Snow"エミリア
「リゼロ」も選べるタイプの「連動光景」が刷られます。これはこの弾共通の特徴なので仕方ないのですが、現状の追加弾の中で、1番他の弾と混ぜないでねっていうメッセージを強く感じるプールです。この<エミリア>もその例から漏れずに、《Memory Snow》以外で強く使うのは結構難しいです。またリバース時というのも少し遅く、なかなかに癖の強い1枚です。ちなみに選べるもう一方のバーンテキストは普通に強めなので、《Memory Snow》で組むと普通に強いカードです。
中身は子供? ミリム
「0光景」2枚目は使いやすい0相殺に付きました。行きの数字が出るよりも確実にリバース出来る相殺の方がデッキ内で役割を持ちやすく、「転スラ」がストックを積みやすいタイトルであることも相まってかなり活躍しています。色が関係ないレベル0のキャラなのも優秀で、大流行こそないものの、総活躍枚数はもしかしたら1番多いかもしれません。長い期間ずっと色々なデッキで使われていて、「転スラ」ならほぼ採用されないことは無いですからね。カード自体の評価も申し分なく高いので、何気に最強クラスの<光景>かも......。
そろって冒険 キリト
ここから2020年産。コロナ禍で登場し、大型大会で活躍する前に規制されていく方々です。既に<ユイ>が存在してる「SAO」に「3コスト光景」が刷られました。既に同じ色に刷られてたこともあり、存在感はかなり薄かったと思いますが、間違いなく1番活躍してる「SAO」の<光景>です。追加テキストがかなり強めで、役割を複数果たしやすいのが要因かなと思います。単なるファッティとしての役割は、色んなタイトルに対して刺さりうるので、カード自体かなり高く評価しています。単体11000も好きですが、どちらかといえば<キリト>の方がより好みかもしれません。
Je vous suis attache 由美子
「グリザイア」も選べるタイプの<光景>を貰えたタイトル。追加で<連動でない光景>が刷られるまではほぼこのカードを採用したデッキしか活躍できなかったと記憶しています。そして流石にこのカードは弱いと思います......。選べる代わりに1コストなんですけど、1コストで1点バーンはいくらなんでも控えめすぎませんか......。まぁ2点なら逆にエミリアが弱く映ってしまうので査定上はこれが正しいですが......。カードの話をすると、クロックがないとストックブーストも出来ないのが厳しいデザインでした。総じて使いにくさが目立つ1枚。
にも関わらず他が強い「グリザイア」ではこれがメインの詰めでした。当時から思ってたけど今考えてもいくらなんても控えめすぎる気がします......。
【前編】はここまで。
5年以上前の話なので、過去の経緯を知らない人も多かったと思います。知ってる人には懐かしく、知らない人にはなかなか面白い歴史を知る機会になったかなと思います。
世はコロナによる緊急事態宣言が初めて発令された時期。実はここで前編を終わりにしたのにはある理由があります。緊急事態宣言は<光景>すら変えてしまうものだったのです。