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高尾翔太のGP&PT京都レポート 後編

posted

by 高尾 翔太

前編はこちらから!
■PT京都―準備編

PT京都はGP京都からわずか一週間という短いスパン。
そのため、構築の練習はフルスポイラーが出た時点から開始していました。

練習環境は、なんと今シーズン「プロツアー・チームシリーズ」で見事1位通過した"MUSASHI"


山本 賢太郎、渡辺 雄也、行弘 賢、市川 ユウキ、覚前 輝也、八十岡 翔太といった世界で活躍するトッププロの揃ったチームです。
まさか僕に声がかかるなんて正直思ってもいませんでした。

同遊々亭MTGチームの加茂くんも参加していました。

これまではMUSASHIにHareruya Prosの原根くんを加えた7名で行っていたらしいのですが、今回は試験的に調整メンバーを増やしたようです。

練習は夕方~終電にかけてほぼ毎日行いました。

グランプリ明けの月曜日をイメージしてもらえればわかるかと思いますが、マジックって体力をかなり使うので日々の練習はなかなか身体に堪えました。

しかしそれを補えるほどの実りある練習ができましたし、世界トップクラスのチームの練習に加えていただけたことを誇りに思います。

詳しい練習内容については僕の口からは言えないので、おそらく後日公式サイトに投稿されるであろう『市川ユウキの「プロツアー参戦記」』を待つことにしましょう!

僕が使用したリストはこちらの赤黒アグロです。


赤黒アグロ
プレイヤー:高尾 翔太 〔download MO format
=====deckstart===== @土地-mtgland <山=L=houjp>*6 <沼=L=houjp>*7 <凶兆の廃墟>*4 <燻る湿地>*2 <産業の塔>*1 <ラムナプの遺跡>*4 @クリーチャー-mtgcre <歩行バリスタ>*2 <ボーマットの急使>*4 <地揺すりのケンラ>*4 <航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ>*2 <屑鉄場のたかり屋>*4 <アムムトの永遠衆>*2 <ピア・ナラー>*4 <熱烈の神ハゾレト>*3 @その他-mtgoth <ショック=C=aerjp>*4 <削剥>*2 <無許可の分解>*4 <反逆の先導者、チャンドラ>*1 @サイドボード-mtgside <アムムトの永遠衆>*1 <栄光をもたらすもの>*1 <蠍の神>*1 <マグマのしぶき>*3 <削剥>*2 <精神背信>*2 <霊気圏の収集艇>*2 <反逆の先導者、チャンドラ>*2 <領事の旗艦、スカイソブリン>*1 =====deckend=====

簡単に解説しますと基本のベースは赤単なのですが、タフネス1を減らして線を太くすることで赤単をメタってきたデッキに強い構成になっています。

それが顕著なのが3マナ域で、対赤単や単体除去に強い<ピア・ナラー>、全体火力に強い<アムムトの永遠衆>、スタンダード最強の除去である<無許可の分解>を採用しています。
<ピア・ナラー!gp!on!150> <アムムトの永遠衆!gp!on!150> <無許可の分解!gp!on!150>
ビートダウン対決ではサイド後さらに軽い生物を減らして追加の除去や3種搭載されている5マナのフィニッシャーを入れることでミッドレンジへシフトします。
<栄光をもたらすもの!gp!on!150> <蠍の神!gp!on!150> <領事の旗艦、スカイソブリン!gp!on!150>
これによってメインは絶望的だったゾンビ戦がサイド後は大幅に改善されます。

特に<蠍の神>は<領事の旗艦、スカイソブリン>と同じくタフネスが5あるのでゾンビ側は基本的に対処できず、蓋としてかなり信頼性があります。
<蠍の神!gp!on!150>
実際PTでも3回着地しましたが出たゲームは全て圧勝しました。

ちなみに調整チーム内では黒単ゾンビとこの赤黒アグロの2派に分かれていて、このデッキをシェアしたのは覚前くんと加茂くん。

黒単ゾンビは赤単に明確に有利で青白王神と青白モニュメント以外には勝率が高いデッキなのですが、ブラッシュアップされた青白王神をどこかのチームが持ち込む予感がしたのと単純にあまりゾンビを回していなかったので直前まで迷って赤黒アグロを選択しました。

ちなみにドラフトの練習については毎日構築の練習を行っていたこともあり、GP京都以降はMOリーグを数回プレイした程度です。

■PT京都―本戦編
PT初日
写真8.jpg


こちらが最初のドラフトポッドのメンツ。
写真9.jpg

知っているのは日本人1名に加えてアジアGPなどでよく上位にいるZen Takahashiくらいです。

初手<誇り高き君主>という申し分ないボムから入って1-2<砂漠の拘留>、1-3<旗幟+鮮明>とこの時点でほぼ白緑ビートダウンの路線が見えてきます。
<誇り高き君主!gp!on!150> <砂漠の拘留!gp!on!150> <旗幟+鮮明!gp!on!150>
<不屈のエイヴン>等をピックして1パック目が終了。
<不屈のエイヴン!gp!on!150>
2パック目では2枚の<オケチラの報復者>と追加の<不屈のエイヴン>が取れて好調な流れ。
<オケチラの報復者!gp!on!150> <不屈のエイヴン!gp!on!150>
特に2-6あたりで<オケチラの報復者>を見かけたので白に関してはかなり空いているようです。

そして3-2で<威厳あるカラカル>!
<威厳あるカラカル!gp!on!150>
かなりのボムですし何より<誇り高き君主>との相性は抜群です。

督励と相性のいい2枚の<アン一門の勇者>も取れて少なくとも2勝は期待できそうです。
写真10.jpg
※画像はクリックで拡大します。


1回戦:○

2回戦:○

3回戦:○

危うげなく3-0。

よく<誇り高き君主>と<威厳あるカラカル>のコンボで猫王国を築いていました(笑)
一見イマイチな<残忍な野猫>や<飛びかかるチーター>も猫シナジーで大活躍しました。
<残忍な野猫!gp!on!150> <誇り高き君主!gp!on!150> <威厳あるカラカル!gp!on!150> <飛びかかるチーター!gp!on!150>

ここからは構築ラウンドです。

4回戦:ゾンビ ×○○

5回戦:赤黒アグロ(藏田 真太郎さん) ×○○

6回戦:ゾンビ(佐々部 悠介くん) ×○×

7回戦:緑黒エネルギー ×○○

8回戦:マルドゥ機体(Frank Karsten) ×○○

4-1! こうして見るとメインは全て落としているので、ゾンビ戦は仕方ないとしてもメインボードが弱かった可能性が高いです(汗)
逆にサイドプランがうまく嵌って取り返せていました。

初日を7-1で折り返し、全体で5位と過去の個人成績としては最高記録!

二日目は2-6すれば目標のプロポイント上乗せ1点を獲得することができますが、PT二日目は魔物が潜んでいて初日が嘘のように勝てないことがあるので気は緩めません。

PT二日目
二日目のドラフトは1番ポッドでフィーチャーテーブル!

Samuel Blackに、Donald Smith、Seth Manfield、Paulo Vitor Damo da Rosaなど名だたる強豪ばかり。

僕のピック譜も取られているのでもし良ければこちらをご覧ください。

初手で白の強いカードが3枚に青が2枚、緑が1枚という内容のパック。

周囲とのかぶりを避ける意味では<ロナスの重鎮>なのですが、緑絡みのビートを組むには白緑になりがちなのでどうせならと一番カードパワーの高い<啓示の刻>をピック。
<啓示の刻!gp!on!150>
それから白と青のカードをいくつか摘んで1パック目が終了。

上家のSeth Manfieldは初手の<冠毛の陽馬>から白にいってて確かに白に関してはあまりいい流れとは言えなかったので、1-8で<オアシスの祭儀師>をピックすべきだったかもしれません。
<オアシスの祭儀師!gp!on!150>
そして1-1で白の濃いパックを流したこともあって当然白いカードが全く流れてこず、2-3で<発射>を取って赤に舵を切るべきでした。
<発射!gp!on!150>
結局3パック目でも白いカードは3-1の<栄光半ばの修練者>のみでお通夜状態。
<栄光半ばの修練者!gp!on!150>
写真11.jpg
※画像はクリックで拡大します。

2マナ域の不足、デッキに合っていない<不屈のエイヴン>、除去不足による<活力のカルトーシュ>のタッチなどこれまたいいとこなしの青白。

前週のGP京都で一体何を学んだのでしょうか?

9回戦:×(藏田 真太郎さん)

10回戦:×(Samuel Black)

11回戦:×(Donald Smith)


圧倒的0-3

しかも11回戦目の1本目では<王神の贈り物>を張られている状態で<啓示の刻>を握っており、白マナ3枚目をトップしたのですが感極まって全クリーチャーでアタックしてしまい<生存者の野営地>で色マナが出なくなって負け。
<生存者の野営地!gp!on!150>
正直このときは頭を抱えました...。これでは0-3も当然の報いです。

勝ったと思ったときやチャンスが生じたときが一番の落とし穴なので、そういうときこそ一旦落ち着いてプレイすべきですね。

気持ちを切り替えて構築ラウンドへ。

12回戦:赤緑ランプ ○○

13回戦:赤黒コン(加藤健介さん) ×○×

14回戦:赤単 ×○×

15回戦:ゾンビ ×○×(Jon Stern)

16回戦:赤単 ××


15回戦目の1本目。相手の場には全てタップ状態のゾンビが4体でライフが11、手札がなし、こちらはライフが1で下のような状況が来て驚きました。
写真12.jpg
※画像はクリックで拡大します。


相手も殴りすぎたのかターンを返した途端、Ah...と声が漏れてたのですが、何度確認しても相手のライフも自分のライフも1点足りず敗北。

結局1-4(通算8-8)してしまい、またしても1勝届かずシルバーレベルは落ちてしまいました。

■反省点
ドラフトについては既に述べたような反省点の他にも、そもそも構築に比べて苦手としている分野なのでもっと力を入れて練習すべきでした。

今回MUSASHIの練習に加えていただけて構築の練習に磨きがかかったのは間違いないのですが、それでも1日1リーグだったり誰かに見てもらいながらドラフトをやるなどいくらでもいい練習方法はあったと思います。

次回リミテッドの大きな大会があった際には根本的に練習方法を改善することにします。

構築については、ゾンビを1度も回したことがなかったために結局諦めてしまったのが主な敗因です。
<墓所破り!gp!on!150> <無情な死者!gp!on!150> <呪われた者の王!gp!on!150>
ゾンビが有力だという結論がチーム内で出たのが出発前日だったので仕方ない部分もあるのですが、そもそも赤黒は赤単に対して五分かやや不利くらいでしたし全然いい選択ではありませんでした。

前回のアモンケットと今回の破滅の刻からもわかるように、プロツアー前にMOで最も多かったデッキはプロツアーでも多い傾向にあるようなのでもっと赤単を意識すべきでしたね。
<ファルケンラスの過食者!gp!on!150> <地揺すりのケンラ!gp!on!150> <アン一門の壊し屋!gp!on!150>
例えば今回のメタゲームだとクリーチャーのサイズが小さ目なので3マナと重い<無許可の分解>を使うまでもありませんでしたし、<屑鉄場のたかり屋>が対赤単に何もしないカードです。
<無許可の分解!gp!on!150> <屑鉄場のたかり屋!gp!on!150>
実際、赤黒アグロでTOP8に入賞した藏田 真太郎さんはどちらも採用していませんし、<集団的蛮行>をメインに採用することで対赤単への相性を改善しつつ<熱烈の神ハゾレト>を走りやすくしています。
<集団的蛮行!gp!on!150> <熱烈の神ハゾレト!gp!on!150>
日々の練習では幅広いアーキタイプがフィールドにいることを想定していたのですが、メタが偏りやすいプロツアーとは相反する練習だったと思います。

とはいえ破滅の刻で使えそうなカードは片っ端から試すMUSASHIの練習方法は漏れがない素晴らしいものでしたし、最終的にゾンビという環境の回答を導き出したのも調整が素晴らしいものであったからだと言えます。

実際TOP8で唯一ゾンビを使用した佐々部 悠介くんは赤単を踏み続ければ優勝もあり得たんじゃないかと思うほど、ゾンビはメタに合ったデッキ選択だったと思います。

■来シーズンにおけるマジックとの向合い方
こうして19点で今シーズンを終え、来期はブロンズレベルが確定しました。

ほぼ振り出しに戻ったようなもので、プロツアーの権利をまたどこかで取り直す必要があります。

正直言いますと自分の実力の限界を感じてきてたところだったので、シルバーから落ちたら引退も考えていました。

しかしブロンズレベルという救いが設けられらことや、今回のプロツアーを経て練習方法さえもう少し見直せば勝てる気がしたのでめげずにこれからも頑張ろうと思います!

来シーズンの目標を1つ掲げておきます(成績的なものではありませんが)。

"練習は量より質を重視"します。

例えばドラフトにしたってただ黙々と数をこなすのではなく、ドラフト巧者にピックを見てもらったりピック譜を取って後に全て見直すなど。

構築についてはあらゆるデッキの各相性差を理解した上でメタゲームに合致したベストなデッキ選択を行うようにします。

どちらも仕事のようにデータ取りしてメモを残せば、無駄な練習時間が削減されて必ず効率と勝率はアップするはずです。


環境一発目のプレミアイベントはGP静岡(チームリミテッド)。

イクサラン発売週ということもあり、1分1秒の練習がかなり貴重なものになるはずなのでチームメンバーと情報交換は欠かさないようにしたいですね。

それでは。

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